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いよいよ来月下旬「明日にかける橋」完成披露上映会! [完成披露試写会in静岡]

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上映会はロケ地で行なわれる。とても楽しみ。もちろん、通常の試写会や映画館での公開初日も嬉しいものだが、地元での完成披露上映というのは、一段と盛り上がる。何といっても撮影をした町であること。映画を見終わって外に出れば、そこは映画の中で描かれた町。そのままロケ地めぐりにだって行けてしまう!

だが、一番楽しんでもらえるのは地元の方々。映画のスクリーンによく知る風景が映し出されるだけで「あーーー!」と思ってもらえる。「ここ私の家の近所ーーー!」「このお寺。いつも散歩で行くーーーー」「この建物。うちの会社!!!」いつも見慣れた風景のはずが、スクリーンで映し出されると不思議に魅力的。そう、見慣れた風景がいかに素敵な場所であったか? 故郷がいかに素晴らしい町か実感してもらえる。

さらに、映画を観てもらうと知人、友人が出てくる。今回も市民俳優さん300人が出演。いろんな役を演じてくれた。「あーーAさんが出てるーー」「おーBさん。意外に演技派だったんだ」「C子さん。プロの俳優と共演してる。すげー」という感じで、これまた楽しい。もっというと、その市民俳優の方の楽しさは二倍返し(?)だ。「おれだぁーーー」「板尾創路さんの横にいるーー」「鈴木杏さんとしゃべってるーー」と大画面に自身が出てくるのは感動的である。

映画は100年残るメディア。10年後、30年後にも故郷上映が可能だ。そのときは「へーーこの町は昔こんな風景だったんだねー」とか「あのお寺。今も変わらないなあ」とか「あの建物なくなったんだよねー」と故郷の歴史を見つめることができる。同時に「D子婆ちゃん。この頃はお元気だったのねー。もう亡くなったけど、懐かしい」「E男君。幼かったのねー。今はオヤジだけど!」といろんなことを感じることができる。

これは地元ならでは。他の町でこんなことを映画で感じることはできない。それこそ100年後にまた上映会を開くこともできる。町の記録であり、財産となる。地元の方は映画を2倍3倍楽しめるが、問題もある。最初に映画を見たときには「この風景どこだろう?」「この建物。うちの近所かな」「***寺いつ出て来るんだろう?」「あーーA子さん出てるー。ははは」とか、そっちに気を取られてストーリーが頭に入らない方が多い。

結局、地元の方は1度目は場所と友人探し。2度目はストーリー。3度目は先の2つの確認と、3回くらい観てくれる人が多い。それでも、こんな体験。もう一生ないかもしれないので、ぜひぜひ、楽しんでほしい。また、今回は出演俳優の舞台挨拶も準備中。市民俳優の登壇も計画中なので、ぜひぜひ、いらしてほしい。

ロケ地である袋井、磐田、森の3カ所で全4回上映。すでに前売り券は発売中。満員御礼は必至(写真は僕の映画「朝日のあたる家」地元上映会のときー3千人が来場)お近くのホールでのチケットを早めに買い求めてほしい。次に観れるのは来年の夏以降だ。この機を逃さぬように、よろしく!

チケット販売所はこちらで=>http://ffc2017.main.jp/



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明日にかける橋ー編集日記 映画に大事なのは内容に合った上映時間。 [「明日」編集]

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現在、2時間13分。といっても2時間というのは目標であり、無理矢理に2時間にはしない。現在は詰め編集であり、エピソードをまるごと切ったりはしない。いろんな立場の人への配慮は大説だが、一番大事なのは映画がおもしろくなるか?どうか? スピード感が失われないか?である。

以前に関係者から2時間にしてほしいと言われたが結局、2時間超えの作品にしたことが何度もある。「青い青い空」は2時間10分。「向日葵」は2時間20分。だから、今回も2時間超えになる可能性もある。が、時間は大きな問題ではない。大切なのは内容だ。無駄な部分はカットすべき。テンポも大事。それを念頭に作業を続ける。


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2時間17分 [「明日」編集]

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袋井のお茶屋さんで頂きました! [「明日」編集]

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最近のお気に入り。

袋井のお茶屋さんで頂きました!

編集作業中毎日飲んでおります。




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明日にかける橋ー編集日記 映画の上映時間。短い方がいい? [「明日」編集]

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映画の上映時間。一番多いのは1時間40分から50分くらい。ただ、その時間だとどうしても定番内容になりがち。事件が起きて警察が出てくる。捜査して犯人を捕まえる。あるいはふとしたけっかけで男女が出会い恋に落ちる。そして2人は別れる的な定番。

重量感ある映画は2時間を超える。大作になると3時間というのもある。「ゴッドファーザーPARTⅡ」はほぼ3時間だし、「ベンハー」は4時間近い。「アラビアのロレンス」も「ライアンの娘」も「地獄の目示録」「エイリアン2」「アバター」そして多くの黒澤作品は2時間超えだ。

テレビドラマは1時間。厳密には45分くらいなのだが、だから。お手軽な題材、予定調和な展開が多くなる。やはり、それなりのものを描こうとすると、時間はかかる。

しかし、2時間を超えると映画館が嫌がる。1日に上映する回数が減るからだ。朝10時からスタート。最終回を7時とすると9時間。休憩時間もあるので、上映時間1時間30分なら最高5回かけられる。が、3時間ものなら2回だ。入場料はどちらも同じ。となると、1時間半の方が儲かる。だから、映画館は2時間以内を喜ぶ。

テレビでも映画劇場枠は2時間。実質1時間40分くらいなので、長い映画はカットするか? 特別枠が必要なので、やはり2時間弱が喜ばれる。DVD化も似たようなところがある。

しかし、映画というのは物語が大事。数年前にベストセラーの長編小説を2時間にまとめた映画があったが、省略しまくって、ただ、あらすじを紹介するだけの作品になっていた。何のために映画化したのか? 題材によって描く時間は変わってくる。「風と共に去りぬ」だって3時間を超えるが、あれを2時間でやったらアウト。

「3時間だから長い」「2時間だから丁度いい」ということもない。1時間半でも凄く退屈な映画はあるし、3時間でもあっという間という作品もある。「七人の侍」を2時間に短縮しても意味はない。あの上映時間が必要なのだ。なので、僕のこれまでの作品も上映時間に縛られることなく、作ってきた。

「青い青い空」は2時間10分。「向日葵の丘」は2時間20分もある。しかし「長くて退屈した〜」という声はほとんど聞かない。強気でいえば「長い」という人は、そもそも趣味でないとか、波長が合わないということ。無理やり2時間にしたからと、その人たちは「よかった!」とは言わない。問題は上映時間ではなく、内容なのだ。

ただ、長くしたくて2時間を超えるものを作ったのではダメ。「朝日のあたる家」は仮編集で2時間半あったのを徹底して詰めて2時間にした。「向日葵」は3時間あったが、2時間20分に。だから、密度が濃い。カットしたエピソードもある。軽めの題材を引き延ばして1時間半の映画を作るのとは、方法論が違う。普通に作れば、どれも3時間近い内容なのだ。

そして、濃縮することが大事。ボクサーが減量することでパンチ力が増すように作品も絞り込むと面白さが高まる。絞りすぎると先のベストセラーと同じであらすじ紹介映画になってしまうので注意。そんな思いで現在、2時間を目指して詰め編集をしている。目的は短くすることではない。無駄をなくし、絞り込むこと。クオリティを高めることだ。本日の作業をスタートする。



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明日にかける橋ー編集日記 シーンを削除するのではなく、物語を濃縮する? [「明日」編集]

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現在2時間17分。スタート時は37分だったので、20分もカットしたことなる。昨日だけで考えると5分短縮。ようやく2時間10分台になり目標に近づいた。現在作業中なのは後半戦の刑事登場のあたり。ここからラストまで動きのダブりがないか? 詰めた方がいい間がないか?を探しながらシェイプアップしていく。

また、シナリオには書かれてあるセリフでも、その俳優さんのセリフとなると、そこまで説明しなくても十分分かる。ということもよくある。その場合、そのセリフはカットする。セリフがなくても、その俳優の表情だけで思いが伝わることだってある。そんなとき撮影をしてあっても、そのセリフはカットする。

現在の作業はカットー短縮というより、濃縮といった方が本質が伝わると思う。カットというと、そのシーン全体を切るというふうに思われがちだが、切っているのは1秒2秒の余白部分。あるいは不必要な間。それを切って行くことで2時間半の物語が2時間になる。それは通常の2時間ものを見る以上に密度の濃い物語になっているわけだ。

現在、レンダリング中。終わったら本日の作業をスタートする。


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編集日記ー2時間18分 [「明日」編集]

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2時間18分まで縮めた。20分台から10分台になり、少しほっとしていたら、音楽家から連絡。「数日中に打ち合わせを!」とのこと。ついに来るべきときが来てしまった.....音楽制作をするには、音楽の長さを決めないといけない。そのためには編集が決着してなければならない。

いよいよ、弩級のプレッシャー。こちらが十分な時間が必要でも、音楽家さんも作業をスタートせねばならない。そのためには編集を確定せねばならないのだ。あと数日。打ち合わせまでに、何とか2時間台まで行きたい。

映画は監督のペースだけでは進めない。ポストプロダクション(撮影以後の作業)でも、いろんなスタッフが携わるので、その人たちの都合、時間、労力、段取りもある。それに合わせてこちらも作業しないといけない。例えばあと10日ほしいと思い編集を続けたとしたら、音楽家さんの音楽制作時間が短かくなる。そのためには音楽家さんが十分な時間が取れる時期に編集を終わらなければならない。

まだ、12月上旬に秋風景撮影にも行かねばならないし、厳しい戦いになって来た。が、もう2時間18分まで来ている。残された時間で少しでも詰め編集を進める。1秒ずつ削ったとして、残り1080カ所、作業すればいいだけだ。


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2ヶ月も人と話さないと、精神的にヘンにもなる? [「明日」編集]


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現在、編集素材を書き出し中。その間に休憩。2ヶ月も編集室に閉じこもり。人と話さない生活。それでいて物語の世界にタイムスリップ。次第に頭がおかしくなってくる。神経切れそう。

犯罪者って孤独に1人で何年も過ごして、被害妄想になり、通り魔になったりという話を聞く。力石徹も鍵をかけた倉庫で気が変になり、暴れたというエピソード(漫画だけどね)なんだかわかる。

でも、映画作りって趣味の世界ではない。作家が命ぎりぎりで戦って作るもの。お金とか名誉とかではない戦い。それでこそ観客を感動させる作品になる。


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明日にかける橋NWES 本日、板尾創路さんのインタビュー原稿が届く。 [「明日」編集]

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とてもいい感じの原稿になっていて、嬉しくなる。地元、実行委員会の方への感謝メッセージもあり。これも12月下旬の地元での完成披露上映会で販売されるパンフレットに掲載される。お楽しみに。これで5人分の原稿が全て揃った。あとは、あー僕が書く原稿がまだ上がっていない。。。。



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明日にかける橋ー編集日記 カラコレとは何か? [「明日」編集]

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「ゴッドファーザーPARTⅡ」は息子マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)の時代と、父ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)の時代を平行して描くマフィアの物語である。イタリアから移民して来た父がニューヨークで成り上がって行く時代。マフィアのボスとして君臨。さらに勢力を広げようとする息子の時代が対照的に描かれた名作映画だ。

監督のコッポラはそれぞれの時代を描くのに、色合いを変えて表現している。前作の「PART1」でも黄色のフィルターを入れ、ノスタルジックな映像を作り出していたが、前作の時代以前とその後を色合いで差別化しているのが見事。デニーロの時代はかなり濃い黄色が入り、より強いノスタルジー感を出していた。

では、今回の「明日にかける橋」はどうか? 時代はこちらも現代と過去。できれば色彩的な違いを出したいと撮影前からカメラマンと話していた。それをカラコレで実践する。「GF」ほどノスタルジックにしなくてもいいが、何らかの差は出したい。下の写真。今年の夏に撮影したもの。今回のロケ地のひとつ。セピアカラーにしてみると、やはり懐かしい古い風景に見える。

さて映画の舞台は1989年。僕の世代にすれば、そんな過去ではないけど。若い人にとっては歴史の1ページ。世代によって時代のイメージは違うだろう。そこで、まず他の時代を考えてみた。1940年代というと黄色のイメージ。それは当時の色あせた写真を見ているからだろう。実際に町が黄色ぽい訳ではないのに、古い写真のイメージでそんな色合いが当時らしいと感じる。

1960年代のアメリカ映画は街灯が赤いので、赤い光が当時を感じたりする(ネオンとか)その意味で1989年はどうか? やはり、黄色より赤かな? 1960年代は日本も照明が裸電球だったのでオレンジぽさが象徴的だが、1970年代は蛍光灯。ただ、この光が日本人のセンスのなさを広めた気がする。それを照明に反映したのがNHKの大河ドラマ。時代劇なのに、やたら明るくて、隅々まで光が来ている。あれはどうかと思う。

その意味で家庭の照明を考えると、80年代はまだLEDはない。バブルのネオン等で、町は赤や黄色の光が渦巻いていた感があり、豊かな時代色を出したい。比べて現代は不況。冷たい、活気のない色が時代。そんなことを考えており、現場で撮ったままの色合いではなく、その場面に相応しい色彩にして行く。そんな作業が「カラコレ」なのである。

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