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明日にかける橋ー編集日記  詰め編集を進める! [「明日」編集]

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詰め編集。昨日も朝から夜中まで、この段階になるとホント精密機械を作っているような感じ。0.2秒映像を削ったり、1コマ(24分の1秒)足したりという作業。一昨日のスタート時の尺(上映時間)は

最初       2時間37分。

これをその日の内に2時間33分に。
それを昨日の作業で2時間26分に。

 初日4分。
2日目7分。

合わせて11分削った。

現在は2時間26分。目標としてはあと26分切りたい。だが、1日14時間ほど作業して4分とか、7分というのが現実。まだまだかかる。

尺を短くすること自体が目的ではない。1秒。2秒という無駄なカットをなくすことで映画自体のテンポがよくなり見やすくなるからだ。そしてカットするといっても、1シ−ン(2分から3分)をそのまま削除したのでは意味がない。物語の辻褄が合わなくなる。なので1秒1コマというカットを頭のシーンから続けて行く。

たぶん、観客は1秒切っても気づかないが、全体として映画のスピードが上がることは感じてくれる。つまり、退屈しないということ。映画は芸術でもあるが、僕はエンタテイメントだと思う。作家が「俺様の主張を観せてやる!」的な作品もあるが、観客が楽しんでこそ映画だと考える。

昨日は「愛と悲しみの山河」の章まで行ったので、本日はその続きから。これでラストまで詰めて行ったら、もう一度、頭から作業する。漆塗りで二度塗りという技法があると聞くが、それに近いかもしれない。一度最後まで編集して終わりではなく、もう一度、最初からさらに編集を詰めて行く。もう切れないと思っても、時間を置くと切れる箇所が見つかるもの。

ボクサーが体重をギリギリまで絞るのにも似ているかもしれない。ボクシングは体重を絞った方がパンチ力が増すというが、映画も同じ、詰めた方がクオリティが上がる。ただ、肝心なシーンをカットしたり、あまりに早く展開し過ぎて情緒がなくなっては元も子もない。編集により感動できるシーンが出来なくなることがあるからだ。その点を注意。本日も作業開始。

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