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飛行機で1時間で行けるロケ地=映画製作にとってお得か? [地方映画の力!]

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飛行機で1時間で行けるロケ地=映画製作にとってお得か?

時々、地方自治体の方から「監督、ぜひ、うちの町で映画を撮ってくださいよ」と言われる。ある町に仕事で行った時は観光課の課長さんがやってきて「ぜひ、市内を案内させてください」と言われた。課長さん自らの運転で市内の名所巡り。というのも、多くの自治体は今、財政難。新しい事業を始めるのも難しい。元手をかけずに収入が増えるのは観光。観光客が宿泊、お土産、食事とお金を落としてくれる。

が、京都、奈良のような観光地ならいいが、何ら有名な史跡もない。大自然の恵みもない町にはなかなか来てくれない。そこで映画のロケ地。映画の舞台となった町には、その映画を見て感動したファンがやってくる。映画が撮影されることでマスコミが紹介する。町で作るパンフレットにも映画「***」のロケ地と書ける。いろんな意味で大きなアピールができるのだ。ただ、映画製作者側からいうと簡単ではない。ある田舎町の方が言った。

「監督、うちの町は東京から遠いと思われがちですが、飛行機なら1時間ですよ! あっと言う間ですよ。ぜひ、映画を撮ってください」

だが、問題は時間ではない。お金だ。東京からその町まで飛行機だと片道3万2320円。往復で6万4640円。スタッフキャストが約50名。掛ける50で、300万以上。その内10名以上が何度も往復する。俳優もそれなりの人はビジネス・クラスにせねばならない。そして宿泊。地元ホテルに50人が数週間泊まる。飛行機代と合わせて700万以上。さらに現地で使うレンタカー。機材や衣装も郵送。その他の経費も入れれば1000万は必要になるだろう。

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もし、同じ物語を東京近郊で撮ればその1000万はかからない。その分を節約。あるいは他に回せる。CGで迫力シーンを作る。大爆破シーンができる。ロケ弁が豪華になる。いやいや、そんなもんじゃない。いろんなことのプラスになる。おまけに交通費や宿泊費がいくらかかっても、映画自体のクオリティは上がらない。5千万の製作費だとしたら、その内の5分の1は物語に関係のないことで消えてしまうのだ。

そこまでして、その町でロケして何のメリットがあるか考えると厳しい。京都奈良なら憧れる人たちがいる。北海道も同様。神戸横浜もあり。しかし、聞いたこともない町、歴史的な史跡もない。広大な大自然もない。その町で撮影して喜んでくれるのは、町の人たちだけ。わが町が映画でアピールできる人たちのみなのだ。だから「監督、ぜひ!飛行機で1時間ですよ」と言うのだが、その「飛行機で1時間」がどれだけ高くつくのか?分からない方が多い。

でも、それを理解し製作サイドのメリットを考える町もある。要は製作費が削減できることがあればいい。宿泊を地元の旅館やホテルが引き受け全部無料にする。食事を地元の人たちが全て提供。他、車、機器、ロケ地探し協力と、少しでも製作費が安くなるような便宜を図る。そんな支援をする街もある。

そうすれば多少遠くても「その町でロケしようか?」と言うことにもなる。その種の活動をするのがフィルムコミッションなのだが、それはまた別の機会に紹介。そんな風に「飛行機で1時間だから近い。ぜひ、うちの町で」は問題はあるが、考えればいろんな方法はある。また、そのことは紹介する。



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