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良くも悪くも監督のテイストやカラーが出るのが映画なのか? [映画業界物語]

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良くも悪くも監督のテイストやカラーが出るのが映画なのか?

北海道に行ってきたので、同地を舞台にした映画を見た。豪華キャスト。大作。製作費もかかっている。雪の大地が美しい。なのに、面白くない。俳優は皆、熱演しているのに空回り。なぜだ? せっかくの俳優の芝居が伝わって来ない。皆、演技派のベテラン。下手というのではない。なのに共感も感情移入も出来ない。虚しいだけ。

撮影もいい。美術もいい。雪の中のロケは大変だと思える。同じ北海道を舞台にした映画なら「駅」は名作だ。「鉄道員」も良かった。何が違うのか? 監督も有名な人。あの作品は大好きだ。しかし、彼のプロフィールを調べて、フィルムグラフィを確認すると、その映画以外、有名作品はあるが、どれも本当に面白くなかった。

ある有名舞台の映画化。オリジナルを舞台で見ているが、めちゃめちゃ面白かった。にも関わらず映画版は最低だった。主役は同じ俳優。あの時も考えた。舞台をそのまま映画にしてもダメなのか? でも、その監督の作品。あれ以外はどれを見ても面白くない。どれも盛り上がらない。俳優は熱演しているのに伝わって来ない。

ああ、この監督のスタイルなのだと気づく。盛り上がらない。淡々と描く、一本調子。言葉では問題を指摘できるが、うまく説明できない。同じにカメラを置き、俳優を立たせ、芝居をさせる。映像を編集して繋ぎ、音楽をかける。なのに全然ダメ。何がいけないのだろう?

言えるのは監督のカラーが出ているということ。森田芳光が撮れば森田テイストになるし、黒澤明が撮れば黒澤テイストになる。その意味で、その作品はその監督のテイストになっているということか? しかし、悲しい物語であり、役者はよくやっているのに、まるで悲しみが伝わらない。その理由を考えている。



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勘違いする夢多き若者たち。まずは己の無力さを知ることがスタート? [2019]

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勘違いする夢多き若者たち。まずは己の無力さを知ることがスタート?

「俺に映画を監督させりゃ、凄いものを作ってやるぜ!」

「私を主演に映画を撮れば大竹しのぶを超える演技をして見せるわ!」

映画監督を目指す人。俳優になりたい者。それら若い人たちに多くタイプ。そんな人たちにはゴマンと出会ってきた。僕も若い頃は少しそんなところがあった。が、そんなことを言えるのは経験がないからだ。テレビや映画だけ見て、

「この映画は本当に詰まらない。俺が撮った方が100倍マシだ」

「この女優、本当にヘタクソね。私の方がずっといい芝居ができる」

以前にも書いたが、多くの映画、多くの芝居を見ていると、見る目が養われる。だが、同時に「自分の方ができる!」という勘違いも起こす。見ることと、演じること&作ることは別の能力だ。もし、それが同じなら映画評論家は皆、名監督になれる。

作る、演じるというのは、見る、考えるだけでなく、実践しないと出来るようにならない。それも練習や実習ではあまり効果がない。やはり、仕事として監督する。舞台に立つ。カメラの前で演じるという実践、経験の積み重ねが、表現力を育てて行く。

ただ、向き不向きがあり、監督で言えば「ラブストーリー」がうまい人。「アクションもの」がうまい人とタイプが分かれる。向いているジャンルであれば、初めてでもそこそこ出来る。ある程度の実践でいいものが出来る。俳優も同じ。ただ、それに磨きをかける。新たなジャンルに挑戦することが大事。でないと幅が広がらないし、ロングランできない。

先の記事で書いたが、僕は「明日にかける橋」で刑事ドラマ要素を取り入れた。「あのパートは酷いよね」という人はいなかったが、自身ではまだまだだと思える。では、何が足りなかったのか?を反省し、考える。あと、ミステリーには挑んだことはないが、もともと好きなので、それなりの表現はできると思えている。が、やってみると、意外に大したことないかも?

青春もの。家族ものは何度もやっているので、そこそこ出来ているはず。なので、今回、プラスαで「刑事物」を加えたように、次回も何か別の要素に挑戦したい。いや、刑事物のリベンジというのもありだよなあ。どうすれば優れた刑事物。犯罪ものができるのか? その辺も考えていきたい。何れにしても、勉強は当然。実践しなければ上手くならない。

「俺に映画を監督させりゃ、凄いものを作ってやるぜ!」

「私を主演に映画を撮れば大竹しのぶを超える演技をして見せるわ!」

いくらそう思っていても実際にカメラを回し、舞台に立てば、いかに自分が無力であるか?痛感するはず。まず、打ちのめされ、敗北し、自身の愚かさを知ること。大事だ。そうすれば何が足りないか?考えるようになる。そこからが本当のスタートだ。


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昨年の今日6月30日は「明日にかける橋」東京公開の日! [2019]

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昨年の今日6月30日は「明日にかける橋」東京公開の日!

あれから1年。もう、10年くらい経ったか感じ。「明日」は全国各地の映画館で公開。LAと稚内の映画祭で上映、DVD発売もされて、全国のTSUTAYAでレンタル中。おばちゃんたちがスタートさせた映画作り。大きく広がった。



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原発事故の悲劇を描いた映画「朝日のあたる家」7月3日に滋賀県で無料上映会!太田監督の講演会付き [2019]

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「朝日のあたる家」7月に滋賀県で無料上映会!

原発事故の悲劇を描き話題になった映画「朝日のあたる家」先の鹿児島上映会に続き、今回は滋賀県で無料上映会が行われます。議員になる前の山本太郎さんが出演したことも話題になった映画。

静岡県で原発事故が起こり、巻き込まれた家族の悲しみを描いた物語。原発事故が起こるとどうなるか?を体感できます。映画は2013年に全国の映画館で公開。東京では半年近くのロングランとなり、その後、世界6カ国で上映され、いずれでも絶賛されました。

2019年7月3日 (水) 13時~16時10分
会場 栗東芸術文化会館さき ら
太田隆文監督の講演あり
入場無料、要予約


未見の方はぜひ、おいでください。

また、自主上映会の受付もしています。詳しくは以下のアドレスから。

映画内容の詳細はこちら= http://www.asahinoataruie.jp




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