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明日にかける橋ー編集日記  実力ある若手俳優を探せ! [「明日」編集]

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昨夜、編集したのは鈴木杏さん演じるみゆきが、山田先生と対峙する場面。この山田先生というのはとても重要な役。高校教師なので30代ー40代。演技が達者な役者でないと出来ない。有名俳優でいうと平田満、平泉成、ベンガル、等のような個性あるベテランのイメージ。ただ、彼らの年齢はかなり上なので新人で探すしかなかった。

あと、有名どころでなく実力派が必要な役がいくつかあった。通常はオーディションをするのだが、何度も書いたが15分、20分で3人4人5人を同時に審査せねばならない。そんな短い時間で実力を見抜くのは大変。とはいえ、毎回それで、のちにブレイクする俳優を見つけるのだが、演技派の俳優ほど緊張しやすく、短い時間で実力を発揮できない人が多い。

そこで今年4回ほどワークショップを開いた。4−5時間の長丁場。それを繰り返せば、役者たちも慣れて来て、実力を発揮できるはずだ。しかし、僕なんかのワークショップに人が集るか?と思っていたら、毎回、定員超え。これ以上来ると、じっくりと演技を見せてもらう時間がなくなるという反響だった。

皆、実力派で、それなりにドラマや映画に出演している人が多かった。まずはレッスンだが、その中で今回の「明日にかける橋」で探している役ができる俳優を探した。山田先生役は特にむずかしいロールだが、実力ある俳優5人が候補となる(もちろん、本人たちには言わない。言えば張り切るに決まっている。日頃のやる気も知りたかったし)いよいよ、決める!と言う日に「今回は仕事があるので、出席できません」と連絡してくる候補もいた。

また、その日に限って早退。また、来れないと言っていたのに遅れて参加する人。「運が強い」というのは俳優にとって本当に大事だと改めて痛感したものだ。そんな中から選んだ実力派の1人にお願いした。しかし、撮影現場では大変だったに違いない。なんせ相手役は主役の鈴木杏だ。最近は数々の舞台に出演。新感線、蜷川幸雄演出作、新国立劇場にも出ているし、子役時代から芸歴も長く、実力あるベテランといえる。

芝居というのは1人がうまければいいというものではない。ボクシングと同じで、両者が互角の実力があってこそ試合が盛り上がる。あまりに実力差がある試合はあっけなく、面白くない。芝居も同じだ。先の記事で書いたが杏ちゃんは演劇界のホセ・メンドーサだ(「あしたのジョー」です)。山田先生はチャンピオンと試合をすることになる。

が、そんな鈴木杏に引けを取ることなく、山田先生はその場面を演じ切った。期待に応えてくれた。出演依頼をした僕も嬉しい。だが、その場面を見て観客は山田先生、うまいなーとは思わない。なぜなら、2人の対決場面が盛り上がり、そちらに引き込まれて、俳優がどうこうという思いが消し飛んでしまうからだ。それこそが本当に素晴らしい芝居。「演技がうまい」と言われるのは実はダメ。物語の本質を伝えてこそ、素晴らしい芝居なのだ。

そんな山田先生と杏ちゃんの対決シーン。(殴り合う訳ではありません)もうひとつ、いいエピソードがあるのだが、それはまたいずれ。そのシーンを数日前から何度も編集していたが、昨夜、ほぼ完成状態となった。(といいながら、また直します)現場でもいいシーンだと思っていたが、映像になってもいい。完成披露上映会での観客の反応が楽しみだ。12月下旬にロケ地で上映。チケット発売中。


詳しくは公式HPで!=>http://ffc2017.main.jp



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明日にかける橋ー編集日記 第2章を書き出してみた! [「明日」編集]

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シークエンス12「大人のみゆき」からシークエンス22「張込み」まで約30分のパートを書き出し。通しで見てみた。

この辺は粗編集をしていても、かなり反省が多く、果たしてうまくつながるのか?という心配があった。そして盛り上がるのか?が不安。素材を見た段階から反省が多く。「あーーあのショットを撮っておけばよかった」「より絵を何で撮らなかったのか?」ということが何箇所もあり、胃に穴が開きそうな日々が続いていた。

覚悟して編集したものを書き出し、大きめの画面で見てみると、意外や意外。かなりいい! 面白い!「えーーどうなるのぉ?」と思えて、涙ぐむシーンもあり。中身が濃い! 結構行けることが分かる。ほっとするのと「俺、凄いなあー」という思いが交差する。毎回、こんなふうに奇跡の(?)編集で失敗を補っているような気がするが、うまく行けばそれでいいという面もある。へへへ

杏ちゃん。朋子ちゃんは安心株だが、いろんな俳優さんたちが奮闘してくれている。学校シーンの山田先生。とてもいい! このあと出てくるユキヒコも期待だ。シナリオでいうと60Pくらいのところまで来た。ちょうど半分。本編集も残り半分である。ここから物語は急展開。おもしろくなる。板尾さんが登場。編集が楽しみだ。


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