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明日にかける橋ー普通のおばさんたちの「思い」からスタート。地元を世界に発信するプロジェクト! [地方映画の力!]

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映画というのは超高額の製作費がかかる。だから大企業や映画会社が組織的な力で作る。それこそ美術館を建てたり、市民ホールを作るのに等しい予算や労力が必要なプロジェクトなのだ。

個人できるものではなし、小さな会社が独自でやれるものでもない。また、大企業の力だけではなく、映画監督。スタッフ。さらには俳優というエキスパートたちに参加してもらわなければ、お金があるからと出来るものではない。特に有名俳優になると、高いギャラを払ったからと出演してくれる訳ではない。テーマや内容に共感してもらわなければ、力を貸してはもらえない。様々な困難と壁を超えなければ作れない。映画制作は不可能を可能にするプロジェクトといいほどだ。

そんな中、昨日、静岡市の講演会でこんな話をした。今回の映画「明日にかける橋」は通常のように大企業や大手映画会社が企画、制作したものではない。遠州に住む3人の女性。ストレートにいうとおばちゃん3人が「町のアピールのために何かしよう!」「何ができるかな?」「自分たちにできること?」「映画作れないかな?」と考えた。さらにお坊さんが1人参加。そこから全てが始まった。

しかし、大企業や映画会社が小さな町の映画作りに出資してくれるはずがなく、彼女たちは寄付を集めて町をアピールする映画を作ろうと決意。でも、PR映画ではない。それでは全国の人は見てくれない。街の魅力を伝えるだけでなく、従来の映画と同じ感動的な物語があり、子供たちに大切なことを伝える作品だ。

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ただ、こんな場合、必ず批判する人が出て来るものだ。「素人に映画なんて無理!」「出来る訳がない!」「現実は甘くない!」「辞めた方がいい!」そんな声もあったはずだが、彼女たちは行動を開始した。そして本当にいくつものさまざまな困難を超えて、4人が5人。5人が6人と仲間が増えて行く。隣町の人たちも賛同。そのまた隣町の人たちも参加。大きな輪となってきた。

そのメンバーに映画やテレビで活躍するエキスパートや広告代理店のプランナーはいない。皆、素人。それもおばちゃんが中心のグループ。映画好きのおじちゃん。大工さん。飲み屋のママ。小さな商店の主。そしてお坊さん。そんな普通の人たちなのだ。

彼女らが町を走り回って寄付権集め、自治体にも協力を求める。やがて映画スタッフ、俳優たちにもアプローチ。共感を得た。何人もの有名俳優が出演を承諾してくれた。そして、ついにこの夏に撮影がスタート。自分たちがサポートすることで製作費を出来る限り押さえた。映画は現在編集中であり、年末にロケ地で完成披露上映会が行なわれる。来年には全国の映画館で公開。アメリカの映画祭上映も企画中だ。


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その映画を見た人たちはきっと、物語に感動した上で、町の美しさ、懐かしさを堪能するはず。俳優たちの素晴らしい演技に涙するだろう。振り返れば大企業しかできないプロジェクトなのに、3人のおばさんたちの「思い」からスタートした市民の力で成し遂げてしまおうとしている。本当に凄いことだ。不可能を可能にしてしまった。これは全国で地域活動する多くの市民の励ましとなるはずだ。地方ではこんな声をよく聞く。

「私たちは普通の市民です。何の力もありません。自治体や企業が動いてくれないと何もできないんです....」

そういう地方の方の人たちはとても多い。だが、遠州のおばさん3人。そしてお坊さんが始めた地域映画プロジェクトは、多くの市民の賛同を得て、常識を覆し、全国に、いや、世界に町の魅力を発信しようとしている。やればできる!皆の力を集めれば、できる。そんなことを教えられる1年だった。

だが、まだ製作費の全てが集った訳ではない。彼女らは今も町をまわり、協賛金をお願いしてまわっている。映画は完成して終わりではない。全国で公開するためには多くの宣伝費も必要なのだ。彼女たちの戦いは続く。

実行委員会のHPはこちら。協賛金も!=>http://ffc2017.main.jp



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静岡市での講演会。テーブルには「明日にかける橋」のチラシ。宣伝させて頂きました。 [11月ー2017年]


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静岡市での講演会。テーブルには「明日にかける橋」のチラシ。

宣伝させて頂きました。感謝! 

ロケは静岡県西部ですが、東部の方々にもぜひ、見て頂きたい映画。


静岡ブランドを全国に発信!



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明日にかける橋ー編集日記 パンフレット用の原稿次々に届く! [「明日」編集]

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僕が静岡市で講演会をしている日にも、メールが届く。「明日にかける橋」パンフレットに掲載される俳優インタビューの原稿だ。今回は藤田朋子さん。先日、明治座の楽屋をお訪ねしたとき、直後にライターさんが来て「これからインタビューです」と言っていたあれだ。

僕がいると悪い話をし辛いから帰るね!というと、「悪いことなんて撮影中何もなかったよ〜」と藤田さんは笑っていた。その原稿が上がって来たので、早々に読ませてもらった。

これが僕的には感動だった。監督と俳優は現場で徹底して議論するーて思っている方が多いと思うが、驚くくらいに話する余裕はない。撮影。撮影。撮影。撮影。でスケジュールをこなしていかないと撮り残しが出て大変なことになる。製作費は超過。撮影日数は延びてしまう。

それとは別に、太田組ではあれこれ俳優に指示を出さない。映画監督というと一般の人は「違うだろー!」と怒鳴っている姿をイメージしがちだが、今それをするのは女性議員の先生であり、昔のような武闘派の監督は少ない(いるにはいます。怒鳴る人は)でも、僕はそんなやり方は違うと思うし、俳優の思いを大切にしたいので、あれこれ言わない。

俳優がやりたいようにやってもらう。もちろん、あまりにキャラクターと違う演技をすれば止めるが、ほとんどの俳優はあれこれ言わなくても、シナリオを読んだ段階で役を理解し、間違いのない表現をしてくれる。そこに自分なりの味付けをしてくるのだ。と。前置きが長くなったが、そんな訳で俳優が何を考え、その演技をしたか?を現場では僕も分からない。

インタビュー原稿を読むと、その辺を俳優たちが詳しく語ってくれていて、とても興味深い。あの涙の名演技はそういう意図か! あの芝居はそんな思いがダブっていたのね? と、もの凄く納得する。それだけでなく、「えーーーそこまで見抜いていたのーーー」という驚きもある。俳優たちは鋭い。

特に藤田さんとは3本目の映画。太田組の常連となりつつある彼女ならでは指摘はとても印象的。映画を見てパンフレットを読んだなら、きっと多くの観客は「なるほどー」と納得するだろう。んーーー出来上がりが楽しみ。写真は前作「向日葵の丘」のパンフレット、藤田朋子さんのインタビューページ。このときの記事もよかったなあ。


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静岡市で講演会。テーマは「映画で始める地元ブランド向上計画」 [11月ー2017年]

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今回の映画「明日にかける橋」を応援してくれているテレビ局が主催で講演会をさせてもらった。ときどき、会社や団体から招かれて講演をさせて頂くことがある。今回のテーマは「映画で始める地元ブランド向上計画」ーまさに十八番のテーマ。かなり前から依頼を頂いていたものなので、編集作業の真っ最中だが、出かける。

参加者は市内の名士、企業のトップ。という凄い方々ばかりが50名ほど。おまけに、この1ヶ月。僕は編集室に閉じこもり、ほとんど人と話をしていなかったので、うまく話せるだろうか?と不安だった。時間も75分という長丁場。いつもは15分のトークショーとかに出ると時間が足りずに困るが、75分は長い。

と思って挑んだら、10分オーバーの85分もしゃべった上に、後半戦は駆け足という結果になってしまった。また、しゃべり過ぎた......が、評判はよかったようでひと安心。僕の映画はいつもそうだが、家族の物語。青春映画でありながら、地元の、町の魅力を発信する作品。PR映画ではなく、町の素晴らしさをどう伝えるか? がテーマ。そんな話をさせてもらった。

また映画は町のアピールにも繋がり、何億円という対費用効果がある。同時に町の記録でもあり、次世代に大切なことを伝えることもできる。単なるビジネスを超えた、文化事業であり、お金だけでは換算できない大きな影響を多くの人々に与えることができる。そんなことを話しているとあっという間の85分だった。

あ、もちろん、「明日にかける橋」の宣伝もさせてもらった。東京に戻り、編集作業を続ける。



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