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太田隆文のブログ。いつも読んで下さり、ありがとうございます。

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ま、似たようなことを書いていますが、良ければフォローお願いします。

https://twitter.com/ota_director

@ota_director か太田隆文(映画監督)

で検索すればすぐ見つかります。



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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人③社会でまともな生活が出来ない人が向いている? [映画業界物語]

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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人③社会でまともな生活が出来ない人が向いている?

俳優になるには感受性が大事という話

を3回に渡って書かせてもらった。まとめると、一般社会で普通に生きて行ける人たちには難しいということ。一方、俳優に向いている鋭い感受性を持つ人たち。他人の悲しみを自分のことのように受け止める純粋な心。溢れる悲しみや怒り。そして喜びをどうすればいいのか分からずに社会生活で苦しんでいることが多い。それを表現という形で発揮する。それが芸能界、映画界向きなのだ。

その表現は演技だけでなく、歌であり、小説であり、映画。つまり、アーティスト。才能ある優れた人たちではなく、多感で、感受性が強く、一般社会で生きて行き辛い人たちが、悲しみや苦しみ。喜びや感動を表現することで、自分の存在を見いだしている人たちなのだ(だから、彼ら彼女らはとても気難しい)。

「有名になりたい」「芸能人と仕事したい」「大手企業のCMに出たい」

という俗世間にまみれた人では無理。一般社会で生きて行ける人は感情を押さえ、個性を殺し生きている。それに対して芸能界や映画界は正反対なものが要求される。その構図が分からない人たちは、アーティストを見て

「才能あるから、あんな芝居ができるんだ!」

と思ってしまうが、そうではないことが分かってもらえたと思う。では、感受性の強い人は皆、アーティストになれるのか? というと、そうでもない。「素質」が必要。この素質をどう磨いて行くか? で、俳優になれるか? 歌手になれるか? 作家になれるか? が決まって来る。「磨く」とはどういうことか?それはまた別の機会に書かせてもらう。


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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人② 鋭い感受性とはどんなものか? [映画業界物語]

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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人② 鋭い感受性とはどんなものか?

俳優は感受性が大事と前回書いた。その理由を説明する。演技というのは成り切ること。役を演じるのではなく、役に成ってしまう。だから、その人が葬儀のシーンで泣けば、それは演技ではなく本物。だから、観客の涙を誘う。人の悲しみは演技では届かない。本当の悲しみでないと心に刺さらない。素晴らしい役者というのは、演技を超えて本人になる。

だから、観客は感動し、涙を流す。本人になるには、鋭い感性がないとなれない。演技力はその次だ。では、本人になるというのはどういうことか? 例えば、友達の話を聞く、辛い話だ。そのときに一緒に泣ける人は感性が鋭い。女性に多く、男性はそれを「涙もろい」とか批判しがちだが、とても大切な資質。子供の頃によく泣いたというのも大事。

つまり「泣く」という行為は、他人の悲しみを自分のことのように感じる力があるということ。子供の頃に、ちょっとしたことで泣く子は「悲しみ」を何倍にも感じているのだ。他人から見れば「ちょっとしたこと」なのに、それを増幅してしまう感性がある。また、友達の災難を一緒に怒れる。おもしろいことがあれば大笑いする。そんな人はよく「天真爛漫」とか「いつまでも子供」と言われる。が、表現の仕事をする素質があるということ。

ただ、その種の人は人生が大変。些細なことで泣いてしまう。塞ぎ込む。人前でも大笑いして顰蹙。日本人は特にそうだが、大人になると感情を押さえ、個性を殺し、生きていかねばならない。ある意味で無神経な方が生きて行きやすい。感性の鋭い人には生き辛い世界。豊かな感性を押さえて毎日を生きなければならない。これは一般の人が思う以上に苦しい人生だ。その種の人たちは阻害され、批判され、社会からはみ出すことが多い。

だが、そんな人たちが芸能界、映画界に行けばそれが武器になる。演じる。歌う。物語と作る。それには鋭い感性が必要。日本人社会で感情を押さえ、個性を殺して生きなければならないのに対して、より感情を豊かにし、より個性を発揮し、それを芝居や歌や楽器、物語で「悲しみ」や「喜び」を表現する仕事なのだ。


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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人① 大切なのは感受性? [映画業界物語]

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映画界&芸能界で仕事ができる人。できない人① 大切なのは感受性?

アーティストとは「素質を磨き続ける人たち」のこと。だから、まず、「素質」が大事。これは「才能」とは違う。説明する。それは美しいものを美しいと思える感性。素晴らしいものを素晴らしいと理解するセンスが大事。なのだが、

「俳優は綺麗な人、イケメンでないと!」

と思いがち。しかし、演技というのはシナリオを受け取れば、その役がどんな幼少期を送り、どんな青年期を過ごし、大人になったか? その過程であった事件や出来事が大きな影響を与え、人格形成をしている。それを想像、役に反映せねばならない。ただ、上手に泣くとか、笑う。怒るという行為をリアルに演じるだけが俳優ではない。

演劇学校ではよく「笑う」「苦しむ」「怒る」

という感情表現のレッスンをする。講師が「はい、笑って!」というと生徒たちが一斉に笑う。そんな練習も必要なのかもしれないが、僕は無意味ではないか?と思える。「演劇やってる!」という実感が持てるだけで、それが映画撮影で役に立つのか? 同じジョークを聞いても笑える人と笑えない人がいる。また、ジョークを言った人にもよる。Aさんがいえば面白いが、Bさんなら笑えないとか。

ただ笑う訓練をすることに意味があるのか? 

ドラマというのは人と人との対峙である。笑う、怒る、悲しむ、後悔する、さまざまな感情が生まれるのは人との対峙。或いは事件、現実との対峙である。それにより、さまざまな感情が生まれる。そんな微妙な感情というものを、レッスンで「笑え」「怒れ」「泣け」と指示されたままに出してもリアリティを感じるのは難しい。

分かり安く言えば、下手な女優が舞台で涙する演技をしても泣けない。でも、友人を亡くした女性が葬儀で涙するのは、胸を打つ。何が違うのか? 本物は胸を打つが、演技は心に届かないのだ。では、どうすれば心に響く演技が出来るのか? 「笑って!」「はい。泣いて」というレッスンで学べるものでない。

感受性が大切なのだ。

俳優だけでなく、歌手でも、ミュージシャンでも、小説家でも、映画監督でも同じ。感性が鋭くないとこれらの仕事はできない。感性が鋭い人が素晴らしい作品を作り、表現する。同じ歌を歌っても、A子のは感動するが、B子が歌うと感動がないということがよくある。芝居でも同じだ。同じ芝居を別キャストで観たとき、別物になるのも同じ。感性の鋭いアーティストが感動を呼ぶのである。


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映画界でチャンスを掴むということ=僕の場合? [映画業界物語]

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映画界でチャンスを掴むということ=僕の場合?

僕にもこんな経験がある。アルバイトをしながら、シナリオを書いていた30代。平日の昼間に先輩監督から電話がかかってきた。

「明日から撮影。メイキングのスタッフ探してる。来れる?」

えー明日から?と思ったが、その場でOKして、そのまま事務所に向かった。ら、その監督に「お前、ピザ屋みたいだな!」と言われたが、バイトはいつでも休めるものにしてあった。翌日から10日間の合宿ロケとなる。その監督はいう

「もし、お前が電話に出なかったら、別の奴に連絡したんだ。よくあんな時間にいたな?」

ラッキーとしか言えない。たまたまバイトが休みの日。それもたままたアパートにいた。携帯のない時代。家の電話機が鳴った。その仕事で認められた僕は、別の仕事をもらい。それらの作品が認められ、その製作会社の社長からドラマの監督をするように言われる。それが監督デビューとなる。

もし、あのとき、部屋にいなかったら...。僕でなくてもよかったのだ。僕としては、そのチャンスは逃しても、別のチャンスをものにして監督デビューしたと思っているが、次のチャンスは5年後か、10年後か? それは分からない。先輩には感謝している。だから言う。今、目の前のあるチャンスに気づき、掴むことが大事なのだ。




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浜松が舞台の青春書道映画「青い青い空」 宅配ゲオでレンタル中! [告知]

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浜松が舞台の青春書道映画「青い青い空」

2011年の書道映画ブームのきっかけとなった作品。2010年にロケ地浜松市で大ヒット4ヶ月に及ぶロングラン。涙と感動の映画と話題になり、3万人を動員。

翌2011年に東京公開されたが、5日目に東日本大震災で上映中止。全国公開も行なわれずに終了。幻の作品となった。が、その感動的な物語からDVD化の声が絶えず、太田監督の新作「向日葵の丘」のヒットを機会に待望の発売が決定した。

 出演: 相葉香凜, 草刈麻有, 波岡一喜, 長門裕之, 松坂慶子

 監督&脚本: 太田隆文



現在は宅配GEOでDVD[CD]レンタル中。

予告編=>https://youtu.be/3qK8Q8o-pyY


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巨匠たちはなぜ、毎回同じ俳優を起用するのか? =自分で監督してその謎が解けた! [映画業界物語]

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巨匠たちはなぜ、毎回同じ俳優を起用するのか? =自分で監督してその謎が解けた!

映画監督業に就く前。友人とよく話したことだが「なぜ、山田洋次監督は毎回、同じ俳優を使うのか?」。「男はつらいよ」シリーズに毎回、渥美清、倍賞千恵子、前田吟が出るのは分かる。レギュラーだから。でも、山田監督は他の映画でも倍賞、前田、笠智衆(御前様)、吉岡秀隆(光男くん)、等を起用。渥美清を特別主演させたりしていた。

それでいうと黒澤明監督も毎回、三船敏郎、志村喬、千秋実、藤原鎌足、宮口精二、等の「七人の侍」メンバーを起用している。多くの巨匠たちがそのスタイルを取る。映画ファンの頃は、「もっといろんな俳優を使った方が新鮮だし、世界が広がるのに〜」と大巨匠たちのやり方に不満を感じていた。それが監督業を始めると、その理由がよく分かった。

キャストは毎回50人以上。その1人1人に時間をかけて話す余裕はない。俳優たちもまた忙しい日々を送っている。一度、仕事をしてうまく行けば、次は短い説明でオーケーだ。その時間を新しい俳優に使うことができる。詳しく説明しよう。

太田組の場合。主役は毎回、新しい人。すでに知名度があり活躍している。最近では常盤貴子さんとか鈴木杏さん。そしてメインキャストには新人を1人入れる。芳根京子さん(その後、大ブレイク!)とか越後はる香さんだ。あとのメインキャストはこのところは続けて田中美里さん。藤田朋子さんらが出演してくれている。主役級の実力派。太田組はめっちゃ豪華な配役。

あと、メインキャストにはこれまで並樹史朗さん。山本太郎さん。いしだ壱成さん。波岡一喜さん。板尾創路さんとこれまた凄い顔ぶれが出演してくれている。さらに、大御所枠というのがあり、松坂慶子さん。長門裕之さん。津川雅彦さん。宝田明さんと超豪華な名優が出てくれた。

監督として一番気遣うのはまず主役の方々。みなさん太田組は初めてなので緊張もする。何より主役は凄いプレッシャーがある。あと、板尾さんとか初出演の方も大事。そこに力を注ぐ。次に新人。芳根や越後。その他、新人でメインを務める子たちも大変。映画初出演という子もいる。その子らをリラックスさせ、やりやすい環境作りをする。大声で怒鳴る武闘派スタッフは入れない。そのことで新人が萎縮するといけないからだ。

それらだけで現場では手一杯。そんな時、実力があり、勘がよく、打てば響く素晴らしい俳優さんがいて、その人も太田組のやり方を理解してくれていれば、これほどありがたいものはない。それが常連の皆様。先の女優さんたちだけでなく、役で言えば意地悪な会長さん、本屋のおじさん、主人公の同僚たち、たい焼き屋のおばちゃんと、花火師さん。そんな俳優さんたちは、あれこれ説明しなくても理解して最高の演技をしてくれる。

で、気づいた。山田監督にとってそれが倍賞千恵子さんであり、前田吟さん。黒澤組では千秋実、藤原鎌足、宮口精二という俳優さんなのだ。監督の思いを理解し、最高の芝居をしてくれる。そんな存在がいるから素晴らしい映画ができる。そのこと自分で監督して気づいた。


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映画界でチャンスを掴むということ=ある強運の俳優くんの場合 [映画業界物語]

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映画界でチャンスを掴むということ=ある強運の俳優くんの場合

俳優の場合はオーディションに参加するのが第1歩。だが、オーディションだけが全てではない。小さな出会いから大きな展開が始まることもある。例えば、僕が監督した「明日にかける橋」出演者。その内の3人は僕のワークショップに来てくれた子たちだ。

「え、監督のワークショップに出れば出演できるんですか?」

と言われそうなので詳しく説明する。俳優の卵たちはこう考えがちだ。

「有名監督のワークショップに行けば、その監督の映画に出してもらえるかも?」

だが、ほとんどは監督にとってワークショップはアルバイト。そこから次回作のキャストを選ぼうとは思っていない。ただ、主催者はそれを匂わせて参加者を増やし、儲けようと考えている。なのに、こういう卵たちもいる。

「映画に出れると聞いてワークショップに出たのに、エキストラしかやらせてもらえなかったよ。高い料金払ったにダマされたなあ!」

これは大きな間違い。ワークショップに出たくらいで、それが参加費が1万円だとしても、それで映画に出られると思ったら大間違いだ。エキストラだって勉強。ダマされたどころかラッキーだったと言える。出演するということは、もの凄く大変なこと。

それが通常のワークショップのあり方。だが、僕は考えた。本来のオーディション。時間がない。1人5分ほどで判断せねばならない。5−10人と一度に会う。自己紹介と台詞読み。それだけで実践に耐える新人を選ぶのは大変。といいながら、僕はその中で、かなり凄い子たちを何度も選んでは来ている。ただ、短時間では実力発揮できない人もいるはずだ。

そんな中に、なかなかの実力者がいるかもしれない。そう思ってその時は3回のワークショップを行なった。役を決める最終日(彼らには一切伝えていないが)3人の候補者の内。最有力のA君は来なかった。B君はこんな連絡。

「最終日。撮影で行けません。残念です」

候補者はC君のみになる。ところが、来れないはずのB君が、後半戦で現れた「撮影が早く終わったので...」と。候補者B君とC君の決戦。遅れて来たB君がその役を勝ち取る。もし、撮影が早く終わらなければ、もし「もう、間に合わないから行かないでおこ....」と考えたら。結果は違っていた。最後は運の強さだ。これもチャンスを掴むということだ。努力だけではない。



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業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ④ うぬぼれ屋はどこで間違うのか? [映画業界物語]

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業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ④うぬぼれ屋はどこで間違うのか?

「俺が真剣になれば、すごい芝居するんだ!」

「僕は黒澤を超える映画が作るぞ!」

「俺に製作費20億出せば撮ってやるよ!」

「月9の依頼がくれば出てもいい!」

「大手出版社でないと本は出さない!」

20代。そんなことを言ってる友人たちがいた。それぞれに俳優志望。監督志望、作家志望だ。その後、僕が業界で仕事をするようになり、第1線で仕事をする人たちと出会い、感じたことがある。見栄やステイタスのためでなく、本当にそれが好きで。お金や名誉のためでなく、打ち込み、努力する。どうすればよりよい表現ができるのか?考え続ける。そんな人たちが生き残り、成功する。

逆に消えていくのは「2流出版社からは本を出さない」「アイドルの***を主演にした映画を作る」「***のCMにでられるような俳優になる」そんなことを言っていた先の連中のようなタイプだ。彼らは「表現」をしたいのではない。有名になりたい。大手出版社から本を出したい。金儲けがしたい。有名人と仕事がしたい。それが目的。演劇が、音楽が、映画が、小説が好きなのではない。だから、努力しない。努力せずに有名になり、金持ちになり、チヤホヤされたい。それが本音。

本当に演劇が好きなら、どんなチャンスでも生かして演じる。本当に映画を作りたければ「10億出してくれたら撮ってやる!」何て言わない。本当にミュージシャンになりたければ、場所を見つけて演奏する。

いかにして実力を上げるか?自分の考える演技をするか? 観客を感動させるにはどうすればいいか? ギャラの額や大手か弱小か? 暇さえがあれば考える。要は「どうすれば業界で仕事をできるか?」というより、真剣に表現をしたい人たち。素質を持った、努力する人が生き残り。勘違いをする人たちが消えていくということ。

まず、実力をつけ、経験を重ね、そこからチャンスを探す、、、、という話になるのだ。続きはいずれまた。


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業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ③歌手デビューを仕損なったスナックの人気者? [映画業界物語]

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業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ③(改訂版)歌手デビューを仕損なったスナックの人気者?

20歳の男の子。田舎の小さな町のスナックで歌っている。なかなか上手い。作詞作曲も本人。ルックスもいい。ある業界の人が目をつけてレコードデビューを考えた。その人はレコード会社の友人を訪ね。デモテープを聴かせ、本人のライブを生で聴かせた。「なかなか、いいね。会議にかけてみる」トントン拍子に進んだ。が、レコード会社の人はいう。

「一発屋で終わらせたくない。今からドンドン新曲を書いてほしい。できたら聴かせてね」

それを本人に伝える。こう答えたという。

「デビューさせてくれれば、いくらでも曲くらい書いてやるよ。いいから早くデビューさせてくれよ!」

その相談を僕が受けた。彼のことを知っていたからだ。彼はイケメンだし、店でも人気がる。いい歌を歌う。抜群にうまくはないが、素人ではない。ただ、レコード会社の担当者のいうこともは正解だ。ヒット曲を出すことも大変だが、ヒットを続けることはもっと大変だ。そのためにはヒットしてから、新曲を書いていたのはダメ。なのに、その男の子は「デビューしたら、いくらでも書いてやる」という。わかっていない。自分は才能あると思い込んでいる。


これは一番始末に悪いタイプ。勘違い君は先に書いたようにテレビで歌手を見てて「俺の方がうまい」と思い込む。でも、人前で歌うと、すぐに気づく。でも、中には「俺はすげーんだよ。プロで通用するんだ」という根拠のない自信を持ち続ける人もいる。


だから、上から目線。態度がデカくなる。でも、少しばかり素質があるだけ。それを鍛え伸ばそうとはしてない。その程度ではプロの世界ですぐに木っ端微塵。だから、担当者は今から曲作りをさせて、プロの世界で戦えるようにさせたかったのである。が、彼は理解せず。

結局、デビューは見送られた。当然だと思う。僕のまわりにもそんなタイプはたくさんいた。小説家志望。映画監督志望。ミュージシャン志望。俳優志望。みな、そこそこセンスがあり、素質も感じられた。が、「俺はすげーんだよ」という優越感と勘違いで身を滅ぼしたのである...。


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