業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ④ うぬぼれ屋はどこで間違うのか? [映画業界物語]
業界で生き残るタイプ。やがて消えるタイプ④うぬぼれ屋はどこで間違うのか?
「俺が真剣になれば、すごい芝居するんだ!」
「僕は黒澤を超える映画が作るぞ!」
「俺に製作費20億出せば撮ってやるよ!」
「月9の依頼がくれば出てもいい!」
「大手出版社でないと本は出さない!」
20代。そんなことを言ってる友人たちがいた。それぞれに俳優志望。監督志望、作家志望だ。その後、僕が業界で仕事をするようになり、第1線で仕事をする人たちと出会い、感じたことがある。見栄やステイタスのためでなく、本当にそれが好きで。お金や名誉のためでなく、打ち込み、努力する。どうすればよりよい表現ができるのか?考え続ける。そんな人たちが生き残り、成功する。
逆に消えていくのは「2流出版社からは本を出さない」「アイドルの***を主演にした映画を作る」「***のCMにでられるような俳優になる」そんなことを言っていた先の連中のようなタイプだ。彼らは「表現」をしたいのではない。有名になりたい。大手出版社から本を出したい。金儲けがしたい。有名人と仕事がしたい。それが目的。演劇が、音楽が、映画が、小説が好きなのではない。だから、努力しない。努力せずに有名になり、金持ちになり、チヤホヤされたい。それが本音。
本当に演劇が好きなら、どんなチャンスでも生かして演じる。本当に映画を作りたければ「10億出してくれたら撮ってやる!」何て言わない。本当にミュージシャンになりたければ、場所を見つけて演奏する。
いかにして実力を上げるか?自分の考える演技をするか? 観客を感動させるにはどうすればいいか? ギャラの額や大手か弱小か? 暇さえがあれば考える。要は「どうすれば業界で仕事をできるか?」というより、真剣に表現をしたい人たち。素質を持った、努力する人が生き残り。勘違いをする人たちが消えていくということ。
まず、実力をつけ、経験を重ね、そこからチャンスを探す、、、、という話になるのだ。続きはいずれまた。
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