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「アクアマン」予想以上に面白い!まさに夏休み映画。春前だけど。 [映画感想]

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「バットマン」も「スーパーマン」も子供の頃から知っているが、「アクアマン」なんて知らない。「ジャスティスリーグ」で初めて知った。そのアクアマンの単独主演?作品。

最初、僕らの世代だと「あー『海のトリトン』実写版だなあ」と思う。少し住むと「これは海の『スターウォーズ』かあ」と感じ。それで最後まで行くと思ったら「インディジョーンズ」になり「007」になる。

えええ?と思っていると「アーサー王物語」になり、ああ、だから主人公の名前はアーサーか!と気づく。ハラハラ、ドキドキ、感動して泣けて、満腹の夏休み映画!(という感じ。春休み前だけど)



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明日にかける橋ー「地方映画なのに、これだけ凄い!」まとめました。 [地方映画の力!]

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明日にかける橋ー「地方映画なのに、これだけ凄い!」まとめました。

「明日にかける橋」は映画会社が作った映画ではなく、静岡県の主婦たちが「街をアピールする映画を作りたい!」と言う思いからスタートした地方映画です。製作費は地元の皆さんの寄付。プロの映画スタッフ&俳優が集まり作られた作品。でも、その手の地方映画は地元で1日上映して終わり。。。と言うことがほとんど。なのに!と言うところをまとめてみました。

①全国の映画館で一般の映画と同じ形で公開。20館ほど。
②東京は有楽町スバル座。昔でいう一番館。秀作を選んで上映する館
③大阪はテアトル梅田。阪急大阪駅前の繁華街にある名画を選ぶ館。
④名古屋は伏見ミリオン座。こちらも名画しか上映しないメジャー館
⑤静岡県西部はTOHOシネマズ磐田!

⑥東京公開時は舞台挨拶でキャストが勢揃い。マスコミが大報道。
⑦大阪でもヒット。映画館が十三シアターセブンに移り続映
⑧公開後もメイン俳優が異例の応援、ツイート、インスタで映画宣伝
⑨静岡県公開時は鈴木杏さんが地元へ。県庁にも挨拶。テレビ出演も
⑩地元公開は9週間のロングランヒット。

11太田組作品の中で、地元公開日数がナンバー1に!
12年が明けた今年、TOHOからアンコール公開の依頼。再び満員!
13公開終了から2ヶ月。早くもDVD発売!
14DVDは予約だけで完売。現在、再プレス中。
15映画の地元アピール効果は1億円分!(費用対効果)

もう一度書くが、地方映画の多くは地元の市民ホール等で1日上映で終わる。映画館はなかなか上映してくれない。やっても東京でレイトショー1週間。地方はなし。それが「明日」は天下の有楽町スバル座で1日3日上映。2週間!4大都市で公開。他、地方の映画館でも。これだけでも異例なのに地元では9週間のロングラン。「ドラえもん」やキムタク映画を超えるヒット。

全てはおばちゃんたちの決断からスタートした。その熱意に共感した映画スタッフ。そして俳優陣。その力が映画を全国に発信。DVDが売れない時代に、終了から2ヶ月で発売=>完売=>再プレスと言う展開。本当に凄い。諦めず前に進めばどんなことで成し遂げられると言うこと。教えられる。



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大手映画会社に騙されるのに、頑張るスタッフを批判する地方の人たち? [地方映画の力!]

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映画界の価値観やルール、本当に理解されずらい=大手映画会社に騙されるのに、本当に頑張るスタッフを批判する地方の人たち?

地方で映画を作るときは地元の方々と共同作業。あるいは映像関係の仕事をしたことのない会社から依頼を頂くこともある。そんなとき、難しいのは映画作りの方法論や価値観が理解されないことだ。簡単にいうと、資本主義と共産主義の人間が一緒に法律を作るような、キリスト教とイスラム教の人が一緒に料理するようなものだ。

価値観やルールが違うので揉める。ただ、映画製作なので映画界のルールでやるべきで、そこに建設会社の方法論や居酒屋チェーンの価値観を持ち込んでもうまく行かない。なのに、いろんな人がそれぞれの世界のルールや価値観を持ち込もうとする。そこがまずトラブルの原因となる。

一番理解されないのは予算。例えば映画を作る最低予算は3000万円ほど。もちろん、今時は500万という映画もあるが、それでは専門学校の実習レベルの作品しかできない。ただ、今時はそんなものでも映画館に掛かってしまい「映画」と言われる。それらを除外すれば、まともな映画はやはり3000万円が最低線。企業映画は最低1億円。

ただ、映画業界でない人に3000万で何ができるか? 想像できない。できないのにも関わらず地方映画製作時に地元の声を聞くと、

「映画を撮るのなら主役はやはり高倉健だよなあ!」

「綺麗どころの女優をズラーーと並べたいよね!」

そんなことを地元の実行委員が笑顔で言う。冗談?と思ったが、マジだった。3000万なんてテレビの深夜ドラマ・レベルと思ってもらうのが正解。2時間ドラマだって3000万ではできない。ゴールデンに放送している観光旅行をしながら、犯人を探す?あの手の中身のないドラマでも最低5000万はかかる。銃撃戦もない。カーチェイスもない。特撮もない。オールスターキャストでもない。有名俳優は1〜2人。それなりのものは7000万以上かける。

健さんのギャラは1本で数千万円。3000万だとギャラにさえならない。地元の方が悪いのではない。それくらいに映画業界のことは分からない、知らないと言うこと。だから、3000万でスタッフが懸命に努力して、超安いギャラで、かなりいい映画を作っても、地元の方は

「3000万あれば、このくらいの映画ができるんだな?」

としか思わない。本来、ギャラ以上の仕事をしたスタッフに感謝すべきところなのに、当たり前に思う。それどころか、

「3000万も使ってこの程度しかできないのか? 製作費抜いてんなあ....」

「3000万も払ったんだから、監督は数百万のギャラを取っているんだろうな? 感謝してもらわないとな!」

が、3000万の映画で監督のギャラなんて、本当にわずか。1年働いてもサラリーマンの初任給1ヶ月分ほど、が多い。それでも監督やスタッフは「いい映画が作りたい!」と言う思いがある人が多いので、頑張り、低賃金で働いてしまう。それが地元には伝わらず、疑われたり、感謝を求めて来られたりする。

逆のケースもある。ある地方映画。7000万円の製作費。地元自治体が捻出した。それなりに有名な製作会社が担当。でも、3000万で製作。4000万を自社の利益にしてしまった。にも関わらず、地元の人は

「街のために頑張ってくれて感謝している...」

と疑う人はいなかった。製作費の20%ほどを手数料として引くのは業界的にもオーケーだが、半分以上を抜くのは阿漕。犯罪に近い。が、地元の人は誰も気づかない。その上、手弁当で撮影を手伝ったと言う。大手の会社だと地方の人は両手を上げて信頼してしまう。逆に小さなプロダクションが利益なしで、頑張っても、あらぬ疑いをかけたり、撮らせてやったと態度をする人がいる。

それらも全て「映画業界が分からない」ことが原因。3000万というと個人には凄い額だが、映画製作からいうと本当に厳しい、何もできないに等しい低予算なのだ。そこからスタッフが努力して、7000万クラスのことをやっても「3000万だとこのくらいのことができるんだな」と努力が理解されない。また、真面目な監督やPはそれを恩着せがましく言わないから、地元は誤解したまま。むしろ、悪徳Pが7000万から4000万抜いて製作

「映画は本当に金がかかります。7000万ではこのくらいの映画です」

という方が、理解され、感謝される。と書いていて気づく。あれ? お年寄りを狙った羽毛布団の詐欺も、そんな感じじゃないかな? 高いものを安くするといい、安いものを売り付ける。同じ構図だ。映画も、知名度のある企業、映画会社だと地元の人はすぐ信じてしまう。

そんなことがあるから、僕が映画を作るときは地元でレクチャーを何度もする。理解してもらい、現状を分かってもらう。が、なかなか分かりづらいこともある。あまりに身の丈以上のことを要求するので「だったら止めよう!」と言いたくなった街もある。が、それとは違い猛勉強して頑張ってくれたのが「明日にかける橋」の実行委員。ありがたかった。

何事も同じ。商売でも、観光でも、政治でも、自分たちの価値観やルールを別の業界に押し付けても揉めるだけ。勝手な想像をして期待。外れたら「騙された!」と怒る。でも、その前にその世界を知ること。その上で自分たちの経験や新鮮な発想。「地元ならでは利点を活かせないか?」考えること。それが新しい何かをスタートさせる秘訣なのだ。


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明日にかける橋」で挑戦した新しい技法? 音楽と効果音について [映画業界物語]

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明日にかける橋」で挑戦した新しい技法? 音楽と効果音について

「太田監督作品は毎回、感動し泣ける!」と多くの人が言ってくれる。が、同じことをしていては次第に「また、同じパターン?」と言われる。スタイルは同じでいい。黒澤明監督でも、小津安二郎監督でも、大林宣彦監督でも、どれを見てもその監督だと分かる。それはスタイル。それとは別にスタイルの中で新たな挑戦が大切。僕の場合。

「ストロベリーフィールズ」は青春ファンタジー。

「青い青い空」は青春書道映画。

「朝日のあたる家」は原発事故に巻き込まれた家族の悲劇。

「向日葵の丘」は映画研究会の女子高生たちと30年後の再会物語。

「明日にかける橋」は久々のファンタジー。でも、今回は幽霊ものではなく、タイムスリップもの。

さらに詳しく見ると「朝日のあたる家」は原発事故が題材だが、原発の怖さを描きながら「家族の絆」の物語。「向日葵の丘」も映画研究部を舞台にした「青春もの」だが、大人の再会ドラマでもある。今回は

「ファンタジー」でありながら、家族物語であり、「刑事ドラマ」も取り込んでいる。

これが初挑戦。家族ドラマ。青春ものはやっているが刑事ドラマはかつてない。これがなかなか難しい。10代の頃に見ていた「太陽にほえろ」のようにはしたくない。と言って「踊る!大捜査線」ではない。あれこれ考えて一番好きな「特捜最前線」を参考にした。

あのドラマの特徴は「西部警察」「あぶない刑事」「トミーとマツ」「俺たちの勲章」等と違い、非常にリアリティが強かった。日本の刑事ものは「太陽に」を代表として「青春もの」の要素が強い(「西部警察」はアクションものだけど)でも、10代の僕はひねくれ者で、それらが好きではなく。「新宿警察」が好きだった。(誰も知らないだろう?)

20代でも「特捜最前線」だ。なので社会性の強い刑事ものにしたかった。そんな「特捜」に誘拐のエピソードがあり、それを参考に、あと「天国と地獄」(黒澤明)を見直す。それからアメリカ映画では「フレンチコネクション」と「ダーティーハリー」。この2本は10代から何度も繰り返し見ていた。

が、いざ、自分で刑事ものをやるとなると、見方が変わり発見があった。映画ファン。映画スタッフ。映画ライターといろんな人に聞いたが意外に皆、気づいていなくて、それにも驚いた。この2本。アクション場面とか、見せ場では音楽を使っていないのだ。逆に効果音がとても効果的に使われている。そして音楽も効果音のような曲になっている。

ポパイ刑事が犯人を追って地下鉄を車で追うシーンも、音楽なし。最後の最後に犯人が階段を降りて来て、ポパイに気づくシーンで初めて音楽がかかる。それも効果音のような曲。ハリーがクライマックスでスコルピオと対決するまでの下りも音楽なし。それで気づいた。この2本の特徴は他の刑事映画と違い、リアルであること。見ていて「爽快感」より痛みや苦しみが伝わる。

で、気づいたのだが、音楽はドラマを盛り上げる効果がある。感情を高ぶらせる力。感動を呼び起こすこともできる。が、同時にリアリティをなくすという反動もある。もし「ダーティハリー」のアクションシーンで音楽が流れたら、爽快感は出るし、活劇らしくなる。でも、現実感が失われる。それをやっているのが「007」シリーズ。ボンドの活躍する場面では「ジェームズボンドのテーマ」が流れる。

「スターウォーズ」はジョンウイリアムスの音楽で盛り上がり、それによって「銀河の果ての遠い遠い場所」での物語になっている。僕もそれが好きで毎回、音楽を多用した。が、今回は少し違った表現を試みた。刑事ドラマの部分と、あと、健太が交通事故に遭うシーン。音楽で盛り上げると、現実味がなくなり、物語がファンタジーでもあるので、弟が簡単に助かるのではないか?と思われたくなかった。

リアリティを強めて、ファンタジーというより家族ドラマを見ている気分にしたかった。通常の家族ドラマで死んだ家族は生き返らない。つまり、ファンタジーなのに、ファンタジーではない現実感がある物語にしたかったのだ。「007」でいくら人が殺されても観客が悲しんだり、涙したりしないのは、フェンタジー的な演出でリアリティをなくしているから。その逆をしたかった。

そこで映画のオープニングテーマが流れてから30分ほどは音楽なし。これは初めての試しみ。交通事故のシーンでも曲は流れない。そして脅迫電話の場面。犯人が健太を殺すのか?というシーンも曲なし。身代金を運ぶシーンは音楽。ここもサンスペンスを盛り上げるのではなく、悲しい曲。犯人逮捕も曲なし。

それでいて、その後はまたいつものようにバンバン曲を使ってクライマックスを盛り上げた。ここはいつもパターンだが、刑事ドラマパートは音楽を抑え、効果音。例えば電話のベル。砂利を踏む音。蝉の声。などで見せる。現実感が漂い。「健太は助かるのかな〜」と感じる。ここでバンバン音楽が流れると安心感を持ってしまう。無意識にファンタジーだから、子供が死んだりしないよね〜と感じてしまうのだ。

それがあるので主人公が健太を背負って歩くところで、えーーこんな結末なの〜。酷い〜。と観客は感じる。これが健太でなく、宇宙人の子供。ETなら音楽を使ってファンタジーの世界に観客を連れ込んだ方が感情移入できる。でも、健太は人間なのでファンタジーにすると「助かるよね!」と思えてしまうのだ。

そんな訳で今回は音楽少なめな場面も多い。全部合わせるといつもと変わらない数の音楽を使っているのだが、そんな演出をしてみた。映画はシナリオだけではない。そんな手法によってドラマに引き込まれたり、ハラハラしたり、泣けたりもする。DVDをお持ちの方。ぜひ、その点を注意して見てもらうと別の楽しみ方ができるはずだ。


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故郷映画で金儲けを企む人たち。それってどうなの?=結局バカをみることに! [地方映画の力!]

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故郷映画で金儲けを企む人たち。それってどうなの?=結局バカをみることに!

地方映画。故郷映画。呼び方はいろいろあるけど、基本は地元PRのために映画を作ろう!というプロジェクトだ。

「でも、町のPR映画にしてはいけない!」

という話は何度も書いた。都会のアンテナ・ショップのモニターで流した方がいいような観光案内映画を映画館で金を取って上映して大失敗した街はたくさんある。

今回は別の失敗談を紹介する。基本、故郷映画は地元の人たちが寄付を集めたり、自治体が予算から製作費を捻出して製作する。皆、儲けることより、多くの人が映画を見てくれることで地元を知り、訪ねてくれることを目的とする。その意味では数千万円で作った映画が2ばい3倍の効果を発揮。地元をアピールする。

だから、地元の人たちは皆、ボランティアで参加。交通費も、食費も自腹で頑張る。なのに、そんな映画プロジェクトで金儲けを企む人たちがどの街にもいる。

ある鉄道会社。地方では赤字路線が多く、経営に苦労している。後輩監督のB君はそんな地方の鉄道が好きで、彼が関わる作品では、それらの駅を舞台に映画を作ろうとした。

古い駅舎は絵になる。また故郷映画では地元密着が大事。どちらにもプラスだ。また、JRはどこも映画撮影に非協力的で、許可を取るにも時間がかかる。その点、地元の鉄道は協力的だし、何より先方のPRになるのだから応援してくれる。以前に撮影した町の鉄道も好意的で、いい感じで撮影ができた。ところが新作の舞台。その鉄道会社は違った。

「撮影するのなら使用料を払ってもらいます!」

と言い出した。それもホームは5万円。駅舎は4万円。電車の中は20万円。とメニューまで作っていた。さらに、撮影には駅員が立ち会うので、その日給を2万円という。B君のプランでは主演女優が電車に乗り、ホームで降り、駅舎から出てくるシーンがある。

それだけで35万ほど支払わなければならない。低予算でその額は大きい。何よりもおかしいのは、製作費はその町の人たちの寄付。それを地元の鉄道会社が儲けにしてしまおうというのだ。映画の舞台となれば宣伝になる。全国で公開される。配信やDVD発売もある。その駅と鉄道は何千万円分もの宣伝をしてもらえることになる。

にも関わらず、使用料を払えというのだ。地元の人たちの寄付を自社のものにしようとするのだ。自分たちも地元の一員だという意識がないのか? 自分たちも寄付をしたいというのなら分かる。タダで撮影してくださいも分かる。それが「金を払え」だ。

B君は予算的に厳しいという理由もあったが、市民の金を、それもぼったくりバーのようにあれこれ理由をつけて製作費を吸い上げようとする姿勢に激怒。

「何より故郷愛がない人たちの鉄道や駅を舞台にして撮影しても、いいものはできない!」

そう感じて、シナリオを書き換えて鉄道も駅も出てこない物語にしてしまった。結局、バカを見たのは鉄道会社だ。撮影をすればタダで全国にPRしてもらえるのに、欲張ったばかりにそのチャンスを不意にした。

あとで聞くと、その鉄道は赤字路線。かなり厳しい状態だという。そんな時、ある県の鉄道会社がテレビ取材等で使用料を取り、利益を得ていると聞く。

「それはいい! 我が社もやろう! 

それで赤字を少しでも解消しよう!」

だが、大きな間違いがある。大手テレビ局なら5万、10万と言われれても「ああ、分かりました!」と払ってくれる。理由をつければ額は上がる。

自社の社員には給料を払っているのに、撮影に同行させて映画会社から日給を取るなんておかしいのに、それでも通ってしまう。大手のテレビ局ならオーケーだ。

でも、故郷映画は違う。1万円、1千円を節約して映画作りをする。そもそもが地元の人の寄付だ。大切に使う。なのに、大手テレビ局と同じように、鉄道会社は多額の使用料を請求。愚かとしか言えない。

結局、撮影は鉄道抜きで行われ完成。映画はヒット。それを聞いた鉄道会社の関係者は後悔したという。タダでも撮ってもらえればよかったと。さらにB君の元に大手テレビ局からこんな話が来た。

「今、地方の鉄道を紹介する番組を企画しています。そちらの映画で主演女優の**さんが乗った電車も紹介したいので、映像をお借りしたいのですが.....」

ゴールデンタイムの特番だった。が、映画では鉄道シーンは全てカット撮影していない。局に貸す映像は当然ない。もし、その場面が撮影されていたら、費用対効果は数千万円。その鉄道は全国のテレビで宣伝できたのだ。

目先の金を得ようとしたために、大きな機会を失ってしまったのだ。地方にはそんなタイプの人がよくいる。地方PRがうまく行かないことが多いが、その種の発想しかない人がせっかくのプロジェクトを破綻させることが多い。目先の利益。個人の利益。会社の利益ではなく、町の故郷のメリットをまず考えることこそが成功への鍵なのだ。



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「明日にかける橋」DVD発売用ー予告編 [「明日」DVD]



2018年に全国の映画館で公開。ヒットした感動作「明日にかける橋 1989年の想い出」が早くもDVD化。予約だけで完売。発売日に手に入らない方が続出。申し訳ありませんでした。再プレス。現在、順次発送中ですので、もう少しお待ちください。amazon、楽天で購入できます。

出演 鈴木杏、板尾創路、田中美里、越後はる香、藤田朋子、宝田明
監督 太田隆文




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「明日にかける橋」スタートは3年前の秋だった。地元と映画スタッフが共に頑張った成果! [地方映画の力!]

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「明日にかける橋」スタートは3年前の秋だった。地元と映画スタッフが共に頑張った成果!

思い出すの3年前の秋。2016年にロケ地の実行委員から連絡を頂き、何度も会合を重ねて製作がスタート。翌年2017年春に製作発表、夏には撮影。年末に完成披露試写会。翌年2018の夏には東京の映画館で公開。そして全国公開。さらに地元静岡県での公開。9週間に渡るロングラン上映。ロサンゼルスの映画祭で受賞。年明けには地元の映画館でアンコール上映。

そして今月。DVDが発売された。物凄い展開だ。何度も書いたが地元実行委員の奮闘の賜物ーと言っても、最初は3人のおばちゃんからスタートしている。その中に大手企業社長の奥様がいるとか、有力政治家の娘がいた訳ではない。皆、普通の主婦。そのおばちゃんたちが声が挙げ、ここまで来たのだから凄い。

あと、スタッフにも感謝せねばならない。今回は故郷映画。地元の方々の寄付で作られた。いつも彼らが参加する企業映画に比べると予算も低い。となると、機材の制約、助手の人数制限も出てくる。かなり不自由がある。ギャラも当然、いつもより安い。今回に限らず、地方映画というのは、そういう現実がある。

それでもおばちゃんたちが自腹を切って、走り回り、集めた寄付。その意味を理解してくれたスタッフが集まった。皆、映画界の第1線で活躍するベテランばかり。猛暑の中、全力でかかってくれた。そんなスタッフの活躍がなければ、感動作にはなり得なかった。監督がいくら1人で頑張ってもダメなのだ。だが、通常の地方映画。スタッフが手を抜くことが多い。

「ギャラも安いし、劇映画というより、PR映画だからなあ。適当でいいんじゃない?」

と思いがち。第1線で活躍する人はなかなか参加してくれないことが多い。地元も「良質な映画を作ろう!」というより

「わが町の名産品と観光地を映画で紹介したい!」

と勘違いしがち。結果、映画館で入場料を払って見るPR映画になってしまうことが多い。でも、今回の地元メンバーは違った。それを理解し、物語として素敵な作品を作ることを目指した。それが結果的に町のPRになることを把握していた。撮影現場でも連日、お手伝い。交通整理から荷物運びまで。ロケ弁は全ておばちゃんたちの手作り。その熱い「思い」を受け止めてスタッフも頑張った。企業映画の時より張り切ったと思えるほどだ。

本当にどちらか一方だけ頑張ってもダメ。両者が頑張らないと素晴らしい作品はできない。それが故郷映画だ。それが見事に結実したのが今回の「明日にかける橋」。だからこそ、東京、大阪でもヒットした。この手の地方映画は通常、地元でしかヒットしない。いや、地元ですら1日上映して終わりーが普通だ。

それが全国でヒット。ロサンゼルスでも受賞したのは、単なるPR映画ではなく、感動作品になっていたからだ。「地方映画で故郷PR」というのは、この20年くらいにいっぱいあったが、ほとんどが失敗。そんな中で「明日」は稀有の存在。「わが町をアピールしたい!」という町の方にもぜひ、見ていただきたい。

特典映像として収録されている。「メイキング」ではそんな地元の皆さんの活躍も描かれているのでぜひ!

http://asunikakeruhashi.com


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映画の宣伝は9億円かけて10億儲けるのが王道。なのにわずかな予算であれこれ高望みする監督? [映画業界物語]

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映画の宣伝は9億円かけて10億儲けるのが王道。なのにわずかな予算であれこれ高望みする監督?

映画ファンの友人と話をしていて、映画の宣伝費は東京だけで最低の最低で500万はかかると話すと驚かれた。映画ファンでも驚くのだから一般の人はもっと分からないことだろう。テレビで当たり前のように流れているCM。ある期間流してもらうだけで、数千万から数億円かかること。意外に知られていない。

テレビだけではない新聞広告でも、全面広告だと*千万円。小さなものでも数百万する。でも、あまりにも当たり前に広告は出ているので「いくらするか?」なんて考えたこともない人が多いはず。映画を宣伝するにも当然、かなりの費用が必要だ。トムクルーズ主演のあのスパイ映画。9億円の宣伝費。

テレビ、新聞、雑誌、看板、と、公開前にはどこへ行っても宣伝を見かけた。その額9億円。それくらいしないと、多くの人に映画の存在を知ってもらうことはできない。そうやって大ヒットさせて収入は10億円。儲けは1億。少ないように思えるが1億円の収入は凄いこと。でも、その1億を稼ぐために9億掛ける。

映画の宣伝費。最低の最低は都内公開だけで500万ほど。もっと安いのもあるが、それだと最初から投げているのと同じ。やる気がないとしか言えない。500万でもほとんど何もできない。具体的に紹介しよう。チラシ、ポスター、前売り券の印刷。その前にデザイナーを雇いデザインをしてもらう。パンフレットもデザイナーに頼む。記事やインタビューも必要なのでライターさんを雇う。

まず、それらの印刷経費と人件費。次にマスコミ試写会。テレビ、ラジオ、雑誌等、100社を超える会社に試写状を出す。住所書き、発送、連絡には人員が必要。その他にもいろんな仕事があるので、人を雇う。その人件費。そして試写会。最低でも10回。それなりの作品は20回以上やる。会場もピンキリだが、高いところは1回10万以上。20回やれば200万!

完成披露試写会。俳優を呼ぶ。衣裳、メイク、等のスタッフが必要。衣裳のレンタルも大事。全部、費用がかかる。俳優さんはお気に入りのメイクさんがいる。売れっ子なら1日5万円。俳優の数だけメイクさんが必要。あと、メイクをする場所。待機する場所もいる。劇場にあればいいが、シネコンにはその用意がないところもある。近くのホテルに部屋を取る。

1部屋2万? 広めの会議室なら数万? 昼を挟めば弁当も必要。そして公開初日にまた舞台挨拶。同じだけの費用がかかる。ここでもう500万は完全に超えている。全国公開ではない都内だけの費用だ。

以上のプラン?はもちろんテレビ、雑誌、ラジオの広告はなし!という価格。これで映画の存在をアピールするのはかなり厳しい。だからこそ、大手企業は莫大な費用を使ってCMを打ち、新製品を売ろうとするのだ。映画も同じ。大手は億単位で宣伝。だから、大した作品でなくてもヒットする。ネットという手もあるが、やはりテレビ、新聞に比べると拡散力が極めて小さい。

そんな中、今回の「明日にかける橋」の宣伝会社はかなり厳しい予算の中で、本当によくやってくれた。血を見る努力をしなければ、あの予算であそこまでは出来なかったこと。宣伝を知っている人には分かる。

だのに監督にはそれが分からない人がいる。撮影では張り切るが、宣伝には無頓着。それでは努力して作った作品をドブに捨てるようなもの。観客に見てもらってこそ映画!なのに監督には最低額の宣伝費しかないのを知りながら

「100館くらいで上映するんだよね?」「五大都市で舞台挨拶かな」「テレビスポットとか当然やらないとね〜!」

できるわけ無いだろう! 言い換えれば

「3万円も出せば渋谷でマンション住まいできるよね? 2DKくらいがいいなあ」

というようなもの。もう少し勉強してほしい。宣伝費が1000万あっても大したことはできない。宣伝は本当に金がかかる。なのに多くの監督は自ら宣伝活動をしない。でも、これからの時代。それでは済まない。宣伝は大事。まず、宣伝はいくらで何ができるか?知ることからスタート。




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原発事故を描き大ヒットした映画「朝日のあたる家」が鹿児島で無料上映!2月12日 [2019]



「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定!

2月12日(火)12:30受付開始 13:10〜 

場所、本願寺鹿児島別院 

住所、鹿児島市東千石町21−38 

電話099−222−0051 

入場無料

山本太郎さんが出演した2013年の映画

全国23館で公開。世界7カ国で上映されました。

各地でヒット。マスコミでも話題になりました。

今回はお寺での上映。鹿児島は川内原発があり、現在稼働中。

原発問題に関心のある方。ぜひ、ご覧ください。

原発事故がどういうものだか、体感できます。


映画についての情報= http://www.asahinoataruie.jp





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「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定! 明日2月12日(火)13:10〜  [2019]

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「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定!

2月12日(火)12:30受付開始 13:10〜 

場所、本願寺鹿児島別院 

住所、鹿児島市東千石町21−38 

電話099−222−0051 

入場無料

お寺での上映です。鹿児島は川内原発があり、現在稼働中。

原発に関心のある方。ぜひ、ご覧ください。


映画館公開時、鹿児島の映画館では5日しか上映できませんでした。
宣伝も十分にできなかったと聞いています。この機会にぜひ!

映画についての情報= http://www.asahinoataruie.jp



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