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太田監督のワークショプ。無事終了。多くの参加者に感謝。また、やりますね! [WS]

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太田監督のワークショプ。無事終了。

多くの俳優が来てくれて、大盛況。

あっという間の4時間でした。

多くの参加者に感謝。

また、やりますね!


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夢が見つからない若者たち。そんな時代なのか? [映画業界物語]

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夢が見つからない若者たち。そんな時代なのか?

「夢を諦めてはいけない。例え夢を掴めなくても、その経験は必ず生きる」

というようなことを僕は良く言う。ところが、高校時代に「夢を追いかけたい」というと、同級生たちによく笑われた。

「何、子供みたいなこと。言ってんだ? 夢は所詮、夢なんだよ」

つまり、将来、小説家になりたい、漫画家になりたい、歌手になりたい、俳優になりたい、映画監督になりたい、なんていうと、「なれる訳がない。お前、才能あるのか?」と思われたのだ。同級生たちは16〜17歳にしてすでに、こんな風に思っていたのだ。

「夢を追うのは世間知らずの子供。現実は大学に行き、就職をして、サラリーマンになること」

それが現実を見るということ。まあ、今考えると完全に国による洗脳教育が行き届いていたことを感じる。戦前に子供たちが「大人になったら兵隊さんになり、お国のために戦う」と思っていたのと同じ構図なのだ。しかし、不況が続き、会社員になることさえもが夢を追いかけることになってきた。契約社員が「私の夢は正社員になること!」というCMが流れる時代になった。

その意味で「どうせ、厳しい世の中なら、本当に好きなことをしよう」という風潮が出てきた。先に紹介した言葉「夢を諦めてはいけない。例え夢を掴めなくても、その経験は必ず生きる」を若い人にいうと、真面目に頷かれることが多い。僕の高校時代とはもう違う。ただ、別の問題が出てきた。そんなことをブログ等に書くと、こんなコメントが来るようになった。

「その夢が見つからないんだよ! 何が諦めるなだ」

これは考えもしなかった。子供の頃ならパイロット、おまわりさん、科学者、と皆、将来の職業を夢見た。その後も、皆、口には出さなくても作家、新聞記者、高校代理店、コピーライター、ロックバンドと憧れがあった。が、今時の若者はそれもないということか? 長くなったので別の機会に考える。


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仲良しクラブでは素晴らしい映画はできない。会社員に理解しづらい映画製作の現場? [映画業界物語]

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仲良しクラブでは素晴らしい映画はできない。会社員に理解しづらい映画製作の現場?

映画製作では監督がスタッフ&キャストを集める。と話すと、こんなことを言う人がいる。

「気の合う人や友達を集めてやるってことだね。それお友達内閣と同じ。気楽でいいね〜」

大抵は会社員がそういう。背景にあるのは会社。どこでも嫌な同僚や分からず屋の上司がいる。そんな人とも仲良くし、頑張るのが仕事だと言う概念がある。それは分かるが、だからこそ本来やるべき作業が分からず屋の上司のせいできなくなったり、嫌な同僚のために時間がかかったりはしていないか?

そんな環境の中で頑張ることは大変なことだが、本来は環境を変え、無駄のないスピーディーな仕事ができるようにすることが大事なはず。でも、社員に環境作りはできない。だから分からず屋の上司や気の合わない同僚と我慢して仕事をする事が「仕事」であり、気の合う人や友達と仕事をするのは「趣味」や「サークル」なのだ。と思い、当て外れな批判をした。和気藹々と楽しく仕事をすると想像してしまったのだ。

             *

映画製作ではスタッフ集めから始まる。気の合う人たちを呼ぶ。会社ではない。わざわざ気の合わないやつを呼ぶ必要はない。僕のやり方を理解してくれている人に依頼する。その方が仕事が早い。本来なら3時間説明せねばならないところが3分で済む。あれこれ語らなくても、分かってくれる。異論を唱えたり、別の方法論を押し付けてくる奴がいては時間がかかるばかり。

映画は時間との戦いだ。今の時代は黒澤明監督のように何ヶ月も粘って撮影できない。そのためには気の合う、そして優秀なスタッフが必要。だが、当初はそれが分からない。撮影が始めると性格が激変する人。日頃は温厚だが撮影だと古い価値観を押し付ける人。いい奴だが仕事が遅い。人間性とは別に様々な問題がある。

その人たちが長年の付き合いであることもあった。友人として付き合っている場合もあった。降ろすとプライベートにも影響する。かなり悩んだが、決めた。長い付き合いでも、友人であっても、問題がある人は次から依頼しない。プライベートでも交流はやめる。

              *

制作費を誤魔化す。嘘をつく。女優にちょっかいを出す。すぐ怒鳴る。実力以上の評価を求める。ギャラで文句をいう。それらも全てアウト。次から呼ばない。若い女優にメルアドを聞きたがる若いスタッフもいるが、それもアウト。そのことで女優が演技に集中できなくなる。

俳優でも、女優にやたら近づく人は注意。撮影中に別の仕事に行く者も要注意。多くの仕事の一つと思うなら他を優先してほしい。スタッフ&キャストに厳しいだけではない。監督自身が一番、自分を律することが大事だ。俳優とは仕事以外では極力会わない。距離が縮まり馴れ合いにならないように。スタッフとも意味なく飲み会をしない。プライベートではなるべく会わない。

              *

「でも、監督って女優と結婚するんじゃない? 若い女優連れて飲みに行ったりするんでしょう?」

よく言われるが、僕は俳優とプライベートでは会わないし、友達付き合いはしない。仲良くなると現場で甘えが出るから。演技がうまく行かなくても「監督は分かってくれるはず...」と思うようになる。以前に面倒を見ていた若手たちがそうなった。映画学校に行くと「監督になると女優と付き合えますか?」と聞かれるが、僕は絶対に女優を彼女にはしない(というか向こうが嫌がる?)甘えが生まれる関係は全てアウトなのだ。

大事なのは気の合う、優秀な人たちと、仕事をすること。仲良しクラブではなく、プライベートには線を引き、ミスや甘えは絶対に許さないこと。そこが素晴らしい映画を作ることが出来る現場となる。



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ワークショプ終了! 俳優業は「本当の自分探し」=弱点と強みを知ることで伸びる? [WS]

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俳優業は「本当の自分探し」=弱点と強みを知ることで伸びる?

昨日のワークショップに参加した俳優たち

から礼状や感想文が届いた。「太田監督はもっと怖い人だと思っていました」とというのもあり笑ってしまう。その俳優さんはFacebook「友達」でもあり、長年僕の書いた記事を読んでくれていた。

確かに、それらを読めば政府批判からアメリカの大統領のこと。社会に対する憤り等、「怖い人」でないと言わないようなことを綴っている。監督で言えば大島渚のようなタイプ?と思っても当然かも?と考えた。

ただ、書く時と違い、

ライブ=人前で話すとき、ワークショップとか講演会は関西人のサガで笑いを取ろうとしてしまう。親しみやすく楽しいことを心がけてしまう。撮影現場でもこちらに近い。活字で伝える時と、声で伝える時は方法論が違う。それぞれが最大限に生きる方向性が必要だと思う。あと、こんな感想も頂いた。

「往往にして指導する側は、演技を技術や完成度で判断してしまいますが、太田監督のコメントは、“のびしろ“ に重点をおいた視点で評価されていることでした。これは特に未完成の方に対しては励まし、プラスの効果を及ぼし得る重要な視点だと感じました。また、作品において、まったく未経験の若い子に素晴らしい演技をさせているのもこの視点あってのものと理解しました」

年長の俳優さんからの感想だが、鋭く見てくれていて嬉しかった。通常ワークショップというのは、現場のリハーサルに近く、脚本のある役を演じて、監督が問題点を指摘するという形。要はその監督のイメージにどう近くか?という現場に近いレッスンとなる。

が、その場合。その監督側の思いを理解し、表現するということがメインとなる。それは他の監督と仕事をした時には「思いを理解する」という方法論が大事ということしか役に立たない。そこで、その俳優の良い点は何で、問題点は何か? つまり、監督とは関係なしに、どんな力を持ち、何ができていないか?を中心に進める。

これは通常のワークショップとは違い

「自己発見」が目的。つまり、演技レッスンというより、啓発セミナー(怪しくないやつね)や心理カウンセリングのようなもの。そのことで俳優は無意識にある「思い」を自覚できる。弱点は本人も気付きやすいが、優れた点は本人は分からないことが多い。当たり前だと思っていたことが人にはできない表現であったりする。

いろんな年齢の役を演じる。

いろんな職業を演じてみる。そのことでどんな役が得意で、何が苦手かが分かる。演技というのは基本、心理学と同じであり、俳優という仕事は「本当の自分探し」。他人を演じていくことで自分を発見する職業だと思える。そんな発想でレッスンすることで、いろんなことを俳優は知ることができる。先の感想はその一端を言い当ててくれて、嬉しく思った。

難しく書いたが、現場ではそのテーマに気づく人はほとんどいない。が、弱点や強みを意識することで俳優は大きく伸びる。僕のワークショップがそんなきっかけになってくれれば嬉しい。ちなみに参加者の俳優陣へ。宿題ビデオは今日、日曜の夜まで配信。復習を兼ねて見て欲しい。では、また、次の機会に!


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