「沖縄スパイ戦史」「主戦場」に続く戦争関連ドキュメンタリーの最新作! 「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」 12月9−10日 完成披露上映会@沖縄 [告知]
「沖縄スパイ戦史」「主戦場」に続く戦争関連ドキュメンタリーの最新作!
「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」
12月9−10日 完成披露上映会@沖縄
「プロの世界は甘くない。学生時代の趣味では通用しない」はホントかな? [映画業界物語]
「プロの世界は甘くない。学生時代の趣味では通用しない」はホントかな?
プロの世界は厳しい。野球でも、テニスでも、趣味でやるのは楽しいが、プロになると過酷な戦いになる。演劇でも、バンドでも同じ。プロは甘えが許されない。
僕も学生時代に自主映画をやっていて、仲間と共にプロを目指した。学生の作る映画でも大変なのだが、プロの現場はもっと大変なのだろうな...と日々感じていた。
それから20年。プロの世界で監督業をスタート。もう、14年ほどが経つ。振り返って思うのだが、プロの世界って楽〜!学生映画時代の方が大変だった!ーというと叱られそうだが、今回はそんな話をしよう。
学生映画はほとんどが趣味。プロを目指す者もいるが、趣味のレベルである者が多い。映画ごっこ的な側面が強い。俳優は友達。あるいは演劇学校の生徒。厳しく注意すると翌日から来ない。スタッフも同じ。僕が監督を担当しているのに、「それは違うだろー」とか意見を言い出す。
疲れると手を抜く。やる気をなくし撮影に来なくなる奴もいるので時々、彼らを励まさなければならない。可愛い女の子を主演にすると張り切る。彼女の出番がないとスタッフが減る。
そんな連中をなだめ賺して、撮影を続けた。交通費、食費は各自の自腹。ギャラはなし。それでも夏休みの1ヶ月。付き合ってくれる友達を見つけるのは本当に大変。撮影中に昼飯を食べる場所。事前に僕が現場に行き探す。学生は貧しいのでファミレスなんて無理。安い食堂を探す。ロケ地から遠いと時間のロス。そんなことまで考えて映画を作った。
対してプロの現場。実力あるエキスパートがスタッフ。何も言わなくても100%の力で仕事をしてくれる。女優にちょっかい出したりする奴はまずいない。僕の演出に口出す者もいない。皆、各自の仕事を全力でやってくれる。俳優も素人ではなくプロ。本当に素晴らしい演技を見せてくれる。カメラも僕が回さなくても1000倍うまいプロが担当してくれる。
昼飯も、僕がタイミングを考えなくても、店を事前に探さなくても、演出部が「監督。この辺で昼飯入れたいんですけど?」と言ってくれる。制作部が人数分の弁当を用意。僕はその辺の心配せず、演出に専念。プロの世界っ素晴らしい!なんて楽なんだ〜ということ。スタッフが疲れてくると弱音を吐いたり、そんな時は励まして、終わりまで付き合ってもらう、、、、という努力もしなくてもいい。
プロって本当に素晴らしい。監督は「いい映画を作る」ことだけに専念できる。若い頃に「プロは厳しいぞ。学生映画のようには行かないぞ。甘い考えでは通用しないぞ」と言われたが、反対じゃないか? 現実って面白い。ははは。
与えられたことしかしない子供。与えられたことができない子供たち。夢があるといいながら何もしない若者。夢があるから行動する人たち [my opinion]
与えられたことしかしない子供。与えられたことができない子供たち。夢があるといいながら何もしない若者。夢があるから行動する人たち
子供の頃から長年感じていた違和感。同年代の友達も同じことを感じていたのだろうか?と思う。高校時代の友人とも少し前に話した。「あの頃はそれなりに楽しかった。特に苦痛ではなかった」と言われた。
僕の場合、特に高校時代は最悪。同級生たちは無意味と思える与えられた課題をこなし、成績に一喜一憂していた。そんなことが将来何のプラスになるというのか? だが、皆は疑問を持つことなく、本当は遊びたいと思いながら勉強していた。僕には人生で最低の3年間だった。なのに友人は「それになり楽しかった」という。
その後、映画学校に通うようになり、親しくなった同級生たち。学校に不満を持ち、皆、途中で辞めてしまった。いずれも将来は映画監督になりたい!と夢見て上京してきた連中。なのに、何もしない。学校にも行かず。アパートで毎日テレビを見て過ごしている。その内に「現実は厳しい...」とか言って1人消え、2人消え、皆、実家に帰ってしまった。
僕が通った高校は進学校だったので98%が大学に行く。専門学校とか就職という生徒は限りなく少ない。が、そんな専門学校に行った別の学校の後輩に聞いた。彼もまた映画監督を目指して上京し、僕とは違う映画学校に通っていた。
が、そこは「映画の勉強」らしきことをするが、入学するほとんどの生徒は「映画監督になるぞ!」という思いはなく「映画見るの好き〜」「面白そう〜」というレベル。「高卒ですぐ就職するのは嫌だし、2年間遊びたい〜。でも、勉強するのが嫌だから、映画学校なら楽しいかも!」という動機だという。
困ったものだが、当時(今は知らない)はそんな若者は多かった。受験レースから落ちこぼれ、勉強するのはもう嫌、無理に大学行きたいくない。と言ってすぐに就職するのも嫌だという子供たちが結構、存在した。考えると、もしかしたら、映画学校時代の僕の同級生も、その種の若者だったのかもしれない。
学校で与えられることを真面目にこなす生徒たち。高校時代も、映画学校でもいた。高校時代に落ちこぼれて勉強を拒否した子供たち。無理して大学には行きたくない。遊んでいたい。専門学校に多いタイプ。ある教師に言われた。「お前は映画監督になりたいとかいうが、勉強するのが嫌で、そんな言い訳をしているだけじゃないか?」メチャメチャ腹が立ったが、今、思えば、そんな若者も多かったのだ。
そこから言えること。大学には行かない。でも、自分の夢を掴みたい。逃げではなく、口だけではなく、行動する。そんなタイプは僕の周りには、いなかったのではないか? 映画学校での友人たちは共に夢を追う仲間と思っていたが、そうではなかったのだろう。
が、やがて、同じように夢追う者たちと出会い学生映画を始める。皆、行動するタイプ。そこで僕はようやく自分らしさを発揮するのだが、また、それは別の機会に語らせてもらう。
「ドキュメンタリー沖縄戦」感想=「大量の資料映像と生々しいインタビュー」12月9−10日 完成披露上映会@沖縄 パレット市民劇場 [映画業界物語]
「ドキュメンタリー沖縄戦」感想=「大量の資料映像と生々しいインタビュー」
太田隆文監督 の「ドキュメンタリー 沖縄戦」を観た。大量の資料映像と生々しいインタビュー。「軍隊は住民を守らなかった」「皇民化教育、軍国主義の恐ろしさ」という体験者たちの声がずっと頭の中で渦巻いている。多くの人に観てほしい。今の時代だからこそ。
女性 Rさん
「朝日のあたる家」太田隆文監督作品
12月9−10日
完成披露上映会@沖縄 パレット市民劇場
入場無料
予告編=>https://youtu.be/rN2EBIdlkbE