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「明日にかける橋」メイキングは市民の活躍と奮闘を記録した感動編!=2月発売のDVDに収録されています! [「明日」DVD]

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「明日にかける橋」メイキングは市民の活躍と奮闘を記録した感動編!=2月発売のDVDに収録されています!

2月2日に発売される「明日にかける橋」DVDには特典映像が収録されている。そのイチ押しが「メイキング」タイトルは「越後はる香 16歳の挑戦」だ。これは昨年夏に静岡のテレビ局で放送されたので地元の方は見ているかもしれない。その映像、サウンドを手直し、さらに見やすくしたものがDVDに収録されている。

静岡県以外の人は見ていない=その内容は? 今回は新人女優・越後はる香に焦点を当てて、撮影初日からクランクアップの日までを描いている。僕のFacebookを読んでくれている人なら覚えていると思うが、昨年の夏に悪戦苦闘して編集した記事を毎日連載していた、あれ。

その作品が今回収録されたメイキングだ。当初、その編集を配給会社から頼まれた。が、素材はかなり酷いものだった。予算の関係から大学生がカメラを担当したのだが、厳しい現場に根を上げて途中から手抜き撮影をしてしまった。まともな映像が撮れていない。通常のメイキングでも編集は大変なのに、そんな素材でまともなものが出来るのか?

依頼は断った。でも、テレビ局側も何とか作って欲しいとの希望。考えた。このままではDVD発売時に特典映像は無しだ。本来、メイキングというのは、関係者の「思い出のアルバム」。撮影中の苦労や楽しかったことが映像で記録されたもの。特に今回は故郷映画。地元の皆さんがあらゆる面で参加、応援してくれている。

メイキングがないと、形になる思い出が何もないことになる。映画自体はあるが、そこに「縁の下の力持ちたち」の記録を見ることはできない。あの暑い夏。おばさん。おじさんたちは本当に頑張った。撮影現場の交通整理、機材運び、弁当用意、エキストラ誘導。彼ら彼女らの力なしに、撮影を無事に終えることはできなかっただろう。

みんなの思い出になる記録作品を残すため...。そう思ってメイキングの仕事を引き受けた。が、予想通り、かつてない酷い素材で、僕の編集経験の中でも、最悪の作業となった。ひと言でいうと「愛」がない。ブレブレの画面。聞き辛い音、肝心な絵が撮れない。必要ないものを延々と撮影している。全てが最低。

最初、誰か若い人に任せようか?とも考えた。本来、自分が監督した作品のメイキングを監督自身が編集することはない。ただ、素材を見て若い経験のない編集者では無理だと思えた。それほど酷い。病人で言えば、もう手の打ちようがない感じ。ただ、僕はもともとメイキングをやっていた。僕がやれば何とかなるかも....と思えた。大手術をすれば作品になり得るかもしれない。

映像を見るたびに憤りと、怒りと、失望と、葛藤と、連日、血が逆流する思いで2ヶ月も編集。決して楽な作業ではなく、人生で最悪の仕事だった。通常の2倍の時間が必要だった。決局、学生くんが撮った映像は20%くらいしか使えず、あとはあれこれ持ってきたり、撮り足したりして仕上げた。完成品の評判はとても良かった。「あの素材からよくこれが!」という声。特に「地元の皆さんの活躍が心に残る」という感想が多かった。

第三者に任せなかったのは、現場でその姿を見ていないから。それでは描くことはできない。そんな姿を描くことで作品も感動的になり、見応えのあるものになる。あの暑い夏。長い撮影期間。当然、撮影中に記念写真を撮ったりするのは禁止。だから、思い出の写真はない。それでも奮闘してくれた市民の皆さん。その姿を記録したもの。残したかった。

それがDVDに収録されるメイキング。映画と共に、この映像も10年、20年、いや、50年、100年と残すことができるはず。撮影現場を知らない人たちには「へーーーこんな風に撮影したんだ!」という驚きや興奮ある作品になっているはず。ぜひ、DVDでご覧いただきたい。


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