「明日にかける橋」DVD版は「特別編」とも言える再編集された本編が魅力!? [「明日」DVD]
「明日にかける橋」DVD版は「特別編」とも言える再編集された本編が魅力!?
巨匠スタンリー・キューブリックはこう言う。
「2001年宇宙の旅ー以外の作品は全て撮り直したい」
へ? 何で、もう作って公開までしたんでしょう?と思うかもしれない。が、映画監督というのは、特に入れ込んで作るタイプの作家は出来上がっても満足せず。
「あそこはこうするべきだった....」「あの部分はこうした方が良かった?」
とあとあとまで考える。巨匠ではないが、僕もそんなタイプで、映画館で見ていて
「あーここはあと2秒長くすれば良かった〜」
とか思ってしまう。それを直したからと観客のほとんどは気づかなかったりするのだが、1人2人でも、「確かに!」と思ってくれればいい。何より自身が不満なのが嫌だ。
と言うことで、自作は機会あるごとに再編集。再ダビングする。スピルバーグが「未知との遭遇」特別編を作ったり、ルーカスが「スターウォーズ」完全版を作る気持ちよく分かる。今回も一昨年暮れの完成披露試写会版。そして映画館公開版は違う。さらにDVD版も違う。そのDVD版、特にサウンドに関して
大幅な直しをしている。
昨日も書いたが、映画館と家庭のAV機器は違う。なのに多くの映画はサウンドをそのままDVDにダビングしてしまう。面倒だし、直すと費用かかるから。でも、それは不誠実。映画館のサウンドは家庭では再現できない。機種によっては出ない音もある。そこで今回は家庭用機器で見られるように全編のサウンドをやり直した。
そして効果音も新たに加えて、よりドラマティックに盛り上がるようにしてある。どこが違うか? 多くの人は分からないかもしれないが、分からないと言うことは「良くなった」と言うことだ。家庭でも感動してもらえること大切。
それら直しは時間もかかるし、機材も必要。費用もかかる。しかし、ギャラはなし。でも、DVDは何十年も残るもの。より良い形で皆さんにお届けしたい。
あと特典映像も映像と音声を直して、より良くしている。こちらもかなり時間がかかったが、撮影の舞台裏ー地元実行委員の皆さんの活躍が描かれているのでお楽しみに!