SSブログ

映画タイトルを決める上で大切なこと(その2)目で見て、耳で聞く? [映画業界物語]

84587987_3442943285779951_1812038945471463424_o.jpg

映画タイトルを決める上で大切なこと(その2)目で見て、耳で聞く?

映画のタイトルを決める上で大切なことを前回紹介した。他にもいろいろある。目で見ていい時(タイトルを文字で読む時)の印象。声に出して耳で聞いた時の両方が大事だ。

「コロンボ」のタイトルで「パイルDー3の壁」というのがある。文字で読めば犯罪の証拠となる何か?という感じと「壁」が犯人を捕まえる上での大きな問題をイメージしていると思える。が、耳で聞くと違う「ぱいるでぃさんのかべ」ーなんのことだか分からない。ある人は「パイル爺さんの壁」と聞こえたらしく、ミステリーらしくないなあと思ったらしい。

耳で聞いても「いいな」と感じことも大切なのだ。その際に濁音が入っていると力強く、タイトルしていいと言われる。「ゴジラ」=「ジ」「用心棒」=「じんぼう」「大脱走」=「だいだっそう」もちろん濁音のないタイトルで名作もあるが、良いタイトル。覚えやすいタイトルにはいろいろ法則もある(これは前回紹介)

「風と共に去りぬ」がもし「南北戦争」というタイトルなら、文劇作品でもロマンス少なめの物語に思えてしまう。「2001年 宇宙の旅」も単に「宇宙の旅」だと、リアルなSFではなく、ファンタジックな冒険ものだと思えるだろう。同じような意味でサブタイトルが補足するものもある。

「俺たちに明日はない」は「ボニーとクライド」女性の名前が入ることで単なるギャング映画でない感じがする。「男はつらいよ」だって「奮闘編」とかいうのより「ハイビスカスの花」とか「寅次郎 忘れな草」とかの方がどんなエピソードか思い出しやすい。あと、タイトルはタイトルだけで考えてはいけない。ポスターのビジュアルとのマッチングも大事。

「ジョーズ」は今でこそ「サメ」だと分かるが、本来は「アゴ」のこと。それをあのサメが海から出てくるイラストイメージで「ジョーズ」の印象が刻まれた。「ジュラシックパーク」だって、タイトルだけだとよく分からない。あの恐竜の骨のイラストがあるから認識できた。ジュラシックはジュラ紀のこと。でも、恐竜が繁栄したのは白亜紀。でも、原作のマイケルクライトンは「白亜紀パーク」ではゴロが悪いのでジュラ紀にしたという。

話が逸れたが、ビジュアルとの兼ね合いも大きく、タイトルだけ聞いてピンと来なくてもビジュアルがあるとこで、伝わるものもある。言葉や文字だけに囚われてタイトルを決めてはいけない。


69576335_2931281203612831_2698133420675956736_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。