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地方映画の作られ方(第4回)実行委員会って何? [地方映画の力!]

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地方映画の作られ方(第4回)実行委員会って何?

映画会社が作る大作と違い、独立プロが製作する地方映画(町おこし映画)は通常とは少し違う進行をする。特に太田組の場合はかなりユニークな手法だ。それを前回に続いて紹介しよう。

●実行委員会の立ち上げ

地方映画で大事なのは地元実行委員会の存在。映画を作るのはプロのスタッフだが、映画を作らせるのは地元の方々。主催が市や町の場合もあるが、映画は営利事業なので、自治体が主催になりづらい(例はあるが)そこで市民による実行委員会を立ち上げ、運営をしていく。まずは、製作費集め。地元大企業がバン!と億単位を出してくれるのはありがたいが、できれば市民の寄付を中心としたい。

というのは、企業が全額出すと「**社さんが作ってくれるんだ!」と他力本願になり、市民は単なる観客となってしまう。自ら映画を作る側に回ることで、故郷の魅力を再発見したり、映画スタッフ、俳優たちの交流も生まれる。簡単にいうと祭を主催するようなもの。サーカスがやってきて見に行ったという形にしては意味がないということ。

地元の方々が熱く映画作りに取り組みからこそ、映画スタッフも、俳優もより頑張ろうと!思うのだ。その実行委員会はまず、資金を調達。そして監督がイメージするロケ地を探すお手伝い。撮影時は食事、様々なお手伝い。出演?といろんな形で撮影に参加することになる。安い宿泊場所を探す。交渉する。近所で小道具を借りてくる。ロケ地の交渉。その辺は地元の人でないとできない。それが映画製作で大きな力となる。

写真は太田組「明日にかける橋」の実行委員会。皆、プロではなく地元の方。主婦、会社員、お坊さん、と職業は様々。イチから映画作りを勉強し、製作費を集め、見事に映画を作り上げた。一昨年に公開。全国でヒット。海外の映画祭では受賞。市民の力は凄い!

(つづく)



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