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ハリウッド映画はなぜ面白いのか?!スケールだけでなく編集が凄い?(中) [映画業界物語]

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ハリウッド映画はなぜ面白いのか?!スケールだけでなく編集が凄い?(中)

編集段階で「ここでアップがほしかったなあ〜」と思うことがある。或は「相手役の表情を見せたいけど、主人公しか撮ってない〜」ということもある。日本映画は最初にシナリオを読んで考えた必要なカットしか撮らないからだ。

ベテランたちは「それはお前の計算が甘かったからだ!」と批判するが、シナリオの上で考えたことと、編集室で冷静に素材を見つめ時では、別の面が見えて来るのだ。

そのためにも、いろんな角度で撮影しておくべき。ハリウッド映画はそんな撮影をしている。豊富な素材から編集するので、後で後悔することもなく、編集でテンポも生まれ、スピード感を出すことができて、おもしろく映画を見せることができる。

そのことは映画の世界で働き出す前から知っていた。が、日本映画界の実情も分かるので仕方ないことでもある。が、監督業を始めておかしな現実に出会う。日本映画は貧しいので、必要なカットしか撮らないのに、あるベテランはこういうのだ。

「ハリウッドはバカだから計算できない。だから不必要な使わないカットまで撮影して、編集のときに選ぶんだよ。非効率的だな」

そんなことをいう映画人が何人もいた。計算できるかどうか?ではなく、貧しくてフィルムをたくさん買えないから、無駄のない撮影法が定着しただけ。それでは貧しい人がその日の食事にもこと欠くのに「金持ちはバカだから、栄養を考えずに食べてデブになる。俺たちは考えて食べるから太らない」というようなもの。単なる強がりであり、論理のすり替えでしかない...。

(つづく)



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