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待っていてもチャンスは来ない世界。監督業も俳優業も同じ=嫌われても動かなければダメだ。 [映画業界物語]

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待っていてもチャンスは来ない世界。監督業も俳優業も同じ=嫌われても動かなければダメだ。

アメリカから帰国、映画監督を目指し、

アルバイトをしながらシナリオを書いていて時期がある。当時というか、今でもそうだが、監督になる王道、近道というのはすでに閉ざされていた。映画会社に入り、10年助監督をしたら監督になれる。という映画黄金期のシステムは崩壊していた。

高校時代から日米の監督がどのようにして夢を掴んだか?を調べ、できることをしてみた。シナリオを書いて売り込むこと。あの「ロッキー」のスタローンはあのシナリオを書き、ユナイトに売り込んだ。自身が主演するという条件で。

最近でいうと、ある青年が自作のシナリオをワーナーブラザースに売り込み。監督も任せられた。それがクリストファーノーラン。映画は「バットマン ビギンズ」だ。「今までのバットマンは違う。これこそが本当のバットマンだ」とプレゼンしたらしい。だが、そんな売り込み日本人は苦手。また、飛び込みでは会ってもらえない。相手にしてもらえないことも多い。

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学生映画コンクールで賞を取るとか、

親が芸能人であるとか、何かがないと、なかなか認められない国。おまけに僕は営業が下手。話すのは得意だが、自分や自身の作品を売り込むのは苦手。広告代理店の友人とか見ていると、その辺がとても上手い。そもそも、クリエーターというのはそこが得意でない人が多い。作品を作るのと、それを売るのは別の資質だ。

「空手バカ一代」を読むと、極真会を作った大山倍達はカラテでは誰にも負けないが、本部建設の資金を集めるために、資産家にお願いして回るのが一番辛かったいう。その気持ち。とてもよく分かる。そんな時、島田紳助さんがテレビで言っていた。

「努力した奴は必ず売れる。

芸人は皆そうや。ただ、芸をする。笑わせるというだけではアカン。岡本夏生でもレースクイーンで人気出たけど、当時から自分の写真入ったテレフォンカード作って、仕事したスタッフさんに配ってた。またお願いしますと頭下げてた。ダチョウ倶楽部も努力した。どっちも絶対に売れると思てた。あいつら売れたやろ?努力せな売れへんねん」

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いいシナリオを書くだけではダメ。

懸賞に出して待っているだけでは無理。テレフォンカード配らなくても、いろんな人に会って、アピールして、覚えてもらう。監督業も同じだと感じた。それは俳優業も同じ。思い当たることが最近は多い。太田組に出演した若手。

その後、一度も連絡ない。こちらから電話しようと思ったけど、勘違いするといけないから止める。次も呼んでもらえると思っているのだろう。あるいは2年前のワークショップで気になった役者。今回も来れば...と思うが応募はない。知らないのか?前回、役がもらえなかったからか?彼らの思いは分かる。

「僕なんか連絡しても」

「何度も参加したら嫌がられるかも」

「迷惑じゃないだろうか?」


そう思っているはず。僕自身がそうだった。シナリオを見せてダメだしされたら、もう一度!とは言いずらかった。が、それでは何も変わらない事。あの頃に痛感した。動かなければだめ。足掻かなければいけない。


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