スピルバーグからの大きなチャンスを待ってはいけない。 俳優は小さなチャンスを繋げ大きな成功を掴む?③ チャンスに気づかない若手。 [映画業界物語]
スピルバーグからの大きなチャンスを待ってはいけない。
俳優は小さなチャンスを繋げ大きな成功を掴む?③
ある時、よく知る若手俳優。まだまだ無名だし、実力もなく、事務所にも所属していないが、あるオーディションを進めた。友人の監督がやる低予算ものだが、勉強になるだろう。だが、その若手はこういう。
「あ、その日はバイトなんで無理っす!」
彼はこう考えていたようだ。
「小さな映画のオーディションだから、バイト休むほどのことないな〜」
来るはずもない大きなチャンスを待っていて、小さなチャンスに気付かず、それより日常を大事にしてしまう。1日バイトを休むと来月の生活にしわ寄せが行く。
だが、どんな下らない映画のオーディションでも、行けばスタッフに会う。監督と話せれば、その種の人をナマで見ることができる。待っている間に、他の役者と話しができたり、情報をもらえるかもしれない。バイトしていても1時間900円もらえるだけ。その辺が想像できない。
昔は、そんなとき、そいつを呼び出して説教したものだが、今はもうしない。時間がないということもあるが、言われて動いてチャンスを生かした奴もいないからだ....。それを聞いた別の若手がいう。
「それに気付くかどうか? が成功する人としない人の違いかもしれないですね?」
その通りだ。成功のためには努力が必要というが、チャンスに気付けるか チャンスを生かせるか? チャンスの意味が分かるか? そんなことも大きい....。
(つづく)
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