ウッディ・アレンが人嫌いになった理由を感じる日々(中)喜んでくれても本当は迷惑している? [映画業界物語]
ウッディ・アレンが人嫌いになった理由を感じる日々(中)
喜んでくれても本当は迷惑している?ー2015年の記事からー
東京に戻る途中。時間ができた時は下車してロケでお世話になった人訪ねることがある。あれからも元気でやっていることを伝えたいからだ。だが、こう言われることもある。
「前回、***さんを訪ねたそうですね? 何でうちには来てくれなかったんです?」
「**さんに先に挨拶に行きましたよね。何でうちはあとなんです? 私の方が撮影の応援したはずですけど」
なかなか難しい。訪ねるときも、いろいろ考える。誰から順に訪ねるか? 自宅だといきなり行くのは失礼。なので、お店をやっている方。会社を経営している方で、急に訪ねても、対応してもらえ、迷惑がかからない所を選んでお訪ねする。それでも
「うちへは来てもらえなかった...」「なんで**さんが先なんだ?」
「何でA市だけ」「だったらC市も!」
と不満を持つ人が出てくる。ただ、ある街ではお訪ねした時は、誰かが「監督が来てるよー」といろんな人に連絡をしてくれて、ある店に集合してくれた。これは一度に多くの人にご挨拶ができる上に、来れる人は来て、都合の悪い人は来ないで済む。不公平も生まれにくく、ありがたかった。
街の方々は歓待してくれて、撮影時の思いで話に花が咲いた。ところが、その会を終えて東京に戻ると、その中のお1人からメールが来た。
「今後、来るときは1週間前くらいに事前に連絡してください。急に来て招集されても迷惑です。こちらにも生活がありますので」
それなら欠席してくれればよかったのに.....お会いしたときは笑顔で対応してくれたのに、実は迷惑だったと分かり。心が沈んだ...。(つづく)
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