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俳優と脚本家は似たような仕事?①=シナリオを書くとき、ライターは何を考えているのか? [映画業界物語]

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俳優と脚本家は似たような仕事?①
=シナリオを書くとき、ライターは何を考えているのか?

鋭い感受性がないと表現の仕事はできないーという話を書いた。俳優、歌手、作家、映画監督。表現の仕事をするなら皆、それが必要だ。が、先に書いたように日常生活を送れなくなるほど、鋭すぎる感受性を持っていると、業界では物凄い武器になるが、日常生活ではかなり苦労する。

そこまでの感受性を持ってないと表現の仕事はできないか?というと、そうでもない。あまりに無神経だとダメだが、そこそこでも、運がいい、身内に業界人がいる。2世である、性格がいい、ということでも、どうにかやっていけることもある。

映画監督の場合は繊細すぎると撮影現場を仕切ったり、スタッフをまとめたりがむずかしくなることもあるので、武闘派の監督も多い。ある監督は本当に感性の欠片もなく、ろくでもない作品しか撮らないが、仕切りができるのと、会社の人間に取り入るのがうまいので監督業を続けている。しかし、素晴らしい作品を撮る監督たちのほとんどは、繊細な感受性を持ったアーティストだ。

監督業は荒くれ者のスタッフ(でないタイプもも、ちろんいる)をまとめ、率いて行くという仕事があるので、繊細なばかりではいけないが、脚本家というのは1人で執筆。クリエイティブな作業なので、俳優業に近いところが多い。あるベテラン俳優(山本太郎さんだけど)にこう言われたことがある。

「太田監督は俳優の生理をよく理解している。どこで本番に行けばいいか? いや、この俳優はもう少しリハした方がいいとかよく分かっている」

嬉しい話だが、僕は俳優をやっていたわけでもないし、役者とは親しく付き合わないようにしているので理解がある訳がない。が、実は脚本を書く作業が、俳優業の感覚が近いのだ...。(つづく)



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