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俳優と脚本家は似たような仕事?②=シナリオを書くとき、ライターはその役になりきる? [映画業界物語]

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俳優と脚本家は似たような仕事?②
=シナリオを書くとき、ライターはその役になりきる?

実は脚本を書く作業は、俳優業の感覚が近い。例えば脚本を書くとき、作家は机の上で

「主人公は高校生...。ある日。クラスに転校生がやってくる...。可愛い女子高生...。いや、可愛くない方がいいか?」

とか考えながら書くと思われがちだが、そうではない。それでは思いの伝わる物語にはならない。過去に見たドラマを切り取り、組み立てているだけだ。

物語を作るというのは、その世界に入り込み。主人公の気持ちになり、あるときは神の視点になり、事件と対峙して、その世界で人生を送るのに近い。想像を超えて、妄想の世界といえる。

頭で考えていてはいけない。それと「俳優が演じる」ということと、とても似ている。演じるのではなく、その役自身に成りきる。それには豊かな感受性が必要。他人の悲しみを自分のこととして涙するような資質が大事なのだ。それがないと、

「へー大変だったね〜。でも、がんばってよ!」

てな励ましをする。他人事としか捉えられない人では俳優業のみならず、表現の仕事は難しい。が、僕の場合。そんな豊かな感受性があるとは思えないので、シナリオを書くときは苦労する。

いつも言うように脚本の霊が降りてくるのを待つ。携帯を止め、ネットもオフ。メールは見ないようにする。極力、外出しない。友達と会わない。スタッフとも話さない。コンビニの店員とも言葉を交わさない。

執筆する作品に近い映画のDVDを何枚も観る。新作のイメージに合う音楽を流しながら、シナリオを書く。そうやって自分を追いつめていくのだ...。(つづく)


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