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僕の場合。映画監督になるために、あえて業界から遠ざかった?④=「才能があればやっていける」そうは思えない。では? [映画業界物語]

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僕の場合。映画監督になるために、あえて業界から遠ざかった?④
=「才能があればやっていける」そうは思えない。では?



高校時代からシナリオや小説を書いていた。映画学校時代も独自にシナリオを書いたが、ベースになるのは、高校時代の記憶。それをもとにSF的な物語を作るのだが、今考えると、過去に見た映画の切り貼り。多くの作家志望や映画監督志望者がそうだが、自分の好きな作品の寄せ集めでしかない。それで観客を感動させることはできない。要は映画ごっこレベルだ。

何ら経験がないのに、観客を興奮させ、感動させる物語は作れないことに気付く。もちろん、もの凄い創作力がある人はサラリーマン生活をしていても、素晴らしい物語を作るかもしれない。「人間の証明」の森村誠一さんはホテルマンをしながら小説を書き、その後、会社を辞め、作家に専念。大ベストセラー作家となった。黒澤明監督も絵描きになるのを断念。東宝に入社して世界的な巨匠となる。どちらも、特別な経験をしている訳ではない。そんな状況を見て同じく映画監督を目指す友人たちはいう。

「才能があればやっていけるんだよ。手塚治虫だって、若い頃から漫画を書き続けて、未だに凄い物語を作っているだろ?」 

そうかもしれない。その上、映画界から離れてしまうと、どんなに素晴らしい体験やドラマチックな経験をしても、それを映画にするチャンスが掴めない。作家になるのなら、小説を書き、出版社に持ち込めば…ということが可能だが、映画の場合はそうは行かない。何の実績もない若造に何億円もかかる映画の監督など任せることはない。


5年ほど、自主映画活動をメインにして、助監督やADもやった。そして結論を見つける。昔から憧れていたアメリカに留学しよう。「スターウォーズ」のジョージ・ルーカス監督が学んだUSC(南カルフォルニア大学)の映画科に行こう! そうすれば映画の勉強をしながら、海外体験ができる。映画から全く離れてしまうとよくないし、といって、このまま日本にいても、経験値は延びないと思えた....。


(つづく)



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