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夢を掴むために大切なこと?③「私はそこそこ可愛いから」という理由で俳優を目指す若い人もいる? [映画業界物語]

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夢を掴むために大切なこととは?③「私はそこそこ可愛いから」という理由で俳優を目指す若い人もいる?

1番の問題は

「才能があればやっていける。私は自分に才能があると信じたい」

という人が多いこと。僕は以前から言っているが「才能」なんて存在しない。素質がある人がそれを磨き、実力を伸ばし、表現の場で戦ったときに素晴らしいものができる。才能があると思い込み、何の経験もなく、努力もしないで、演技をし、歌を歌っても観客は感動しない。

「才能」なんていう言葉があるから多くの人が勘違いしてしまう。別の言い方をすれば、素質がある人が努力に努力を重ねて素晴らしい演技をしとき、それを見た観客が

「私には真似のできない演技だ。努力だけでできない!」

と思う。それを「素質」と絶え間ない「努力」とは解釈せずに、「才能」ということにすれば自分を納得させるのに便利。そんなな言葉というだけだ。

つまり、素質のない人はもともと演技をしてもダメ。音楽や映画もダメ。ただ、素質は数字では表現できないが、20%の素質がある人でも、もの凄い努力をすれば、80%の資質ある人を超えることはできる。「才能」があるから成功する訳ではない。自分の素質を磨き続ける努力が成功に結びつく。それが分からずに

「私はそこそこ可愛いから!」

「俺はキムタクに似ているからね!」

という理由で俳優を目指す若い人たちとたくさんであった。そして先に上げた素質を磨く努力をするのではなく、前回書いた「チャンスをつかむ」ことに夢中になってしまう。(続く)


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