夢を掴むために大切なこと?④間もなく40代。俳優としての実力よりチャンスばかりを追っていると? [映画業界物語]
夢を掴むために大切なこととは?④間もなく40代。俳優としての実力よりチャンスばかりを追っていると?
無名女優のA子さん。
無名といっても、もう30代。結構、可愛い。小さな役で何本かの映画に出ているが、誰も知らない。小さな事務所に入っているが力がなく、ドラマや映画のオーディションにも行けない。けれど、彼女は諦めない。
「いつかブレイクしたい!」
とがんばっている。知人の監督が飲み会をすると聞けば、参加。アピールする。その種のパーティがあれば飛んでいく。その営業力はなかなか。出版社にグラビアの売り込み。監督や原作者に直談判もする。なのに、小さな仕事ばかり、それなりの依頼も来ない。なぜか?
実力がないからだ。可愛いだけなら、この世界。いくらでもいる。それに彼女は30代。10代、20代の可愛い子がいくらでもいる世界。その上、演技力がない。下手ではないが、セリフを普通に読む程度。
なのに彼女は演技力を磨くことをせず、
営業活動に勤しんでいる。だから、飲み会で出会った下心地ある監督からしか依頼がない。まじめな子なので、それが分かれば拒絶するのだが、結局別の場所でも同じような男にしか興味を持たれない。
チャンスをつかむために監督やプロデュサーに近づく。が、興味を示すのは、その種の男性だけ。親身に応援してくれる人に出会っても実力がないので、次に繋がらない。彼女はそれに気づかず、今も営業を続けている。
間もなく40代。
実力よりチャンスばかりを追っていると、結局そんなことになってしまう。では、どうすればいいのか? 実力をつけるとはどういうことなのか? また別の機会に書かせてもらう。(了)
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