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明日にかける橋ー編集日記 刑事ドラマに初挑戦? [「明日」編集]

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僕の映画は基本的に「青春もの」であり「家族ドラマ」である。今回は5作目であるし、そのジャンルは得意とするところ。しかし、毎回、同じ繰り返しでは詰まらない。

デビュー作の「ストロベリーフィールズ」と「青い青い空」は「青春ドラマ」でありながら「家族ドラマ」であったが、前作の「向日葵の丘」は青春ドラマであると同時に「大人の友情物語」であり「家族ドラマ」である。「朝日のあたる家」も「家族ドラマ」でありながら「社会派ドラマ」でもある。

そんなふうに、僕の映画にはいろんなジャンルのドラマが混在する。そして「明日にかける橋」は「家族ドラマ」でありながら、やはり「青春ドラマ」であり、同時に「刑事ドラマ」という新しいジャンルが入っている。ここが今回の挑戦。「ホラー」は何本か撮ったことがあるが、「刑事もの」は今まで撮ったことはない。

映画監督というのは何だかんで専門がある。ジョン・フォードは西部劇。ヒッチコックはサスペンス。ブレイク・エドワーズはコメディ。得意でないジャンルに挑戦して大失敗した監督もいる。が、監督というのは同じことばかりしていたくないので、挑戦をしたがるのだが、なかなか難しい。

スピルバーグは「未知との遭遇」「ET」とSF、ファンタジー系の映画を撮っていたが、やがて「カラーパープル」「シンドラーのリスト」「太陽の帝国」と文芸作品に挑戦。見事に成功した。が、「タクシードライバー」「レイジングブル」のマーティン・スコッセッシはロマンティクなラブストーリー「ニューヨーク・ニューヨーク」に挑戦したが興行的に大失敗。評判もよくなかった。その後は社会派を続けている。

そんなふうに監督には得意ジャンルがあるのだが、同じことの繰り返しを監督たちは嫌い、挑戦したがる。僕も同様で全く違うジャンルに挑戦する訳ではないが、これまでと違ったジャンルの要素を取り入れる。今回は「刑事もの」だ。しかし、失敗したら目も開けられない。簡単なようでとても難しいジャンルだ。

とは言え、僕は「刑事ドラマ」は昔から好き。中学生の頃からよく見ていた。というと「太陽にほえろ」や「西部警察」「あぶない刑事」と言われそうだが、そちらではない。「特捜最前線」や「新宿警察」最近では「相棒」だ。アクションではなく社会派の刑事ものが好きだった。

映画でいえば「ダーティハリー」「フレンチコネクション」は定番として、「ブリット」も好き。黒澤映画ではやはり「野良犬」「天国と地獄」近年ではテレビドラマだが「24」は全シーズン見ている。「ダイハード」や「リーサルウエポン」はあまり好きではない。こうして考えるとやはり「社会派」が好きなのだ。

今回、物語に「刑事ドラマ」要素を取り入れているので、その辺の勉強をした。一番参考にしたのが「天国と地獄」と「24」。しかし、研究した結果、分かったのは、あの2本は時間もお金もかけているから、あれだけのものが出来たということ。スタイルだけ真似ても、あんな凄い作品にはならない。

でも、今回はやらねばならない。あれこれ試行錯誤。カメラワークや照明にこだわり。刑事ドラマパートを撮影した。その部分の編集がついにスタートした。果たしてどうなるのか? 自分でも不安だったが、繋いでみると意外にいい! まだ最初のシーンだけだが、楽しくなってきた。


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