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明日にかける橋ー編集日記(3日目) タイムラインに全部並べる? [「明日」編集]

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何か引っかかる...。いつも編集初期はこんな気持ちになり、なかなか作業が進まない。ひとつには編集の霊(?)がなかなか降りて来ないこともあるが、いろいろ理由がある。編集でなくても、そうだが、自分をそこに追い込むことが大事。人はどうしても楽しようという意識が働いたり、面倒なことを避けようとする。いかにして自分をその場所に引きずり込むか?そこがポイントだ。

先日はオープニングの風景を繋いでみた。これがなかなか良くて、映画全体のテイストが感じられる。で、「向日葵」日記を見たら全く同じことをしていた。完全に忘れていたが毎回、同じことをしているようだ。次にタイムラインにデータを物語順に全て並べて行くことを思いつく。そのあとに「向日葵」日記を見たらまた同じことをしていた....。まあいい。

とにかく順番に並べて行くと12時間分。まだ途中だが、これをリアルタイムで全部見ると12時間かかるということ。それ2時間ほどにまとめる作業なのだが、それをやっていて面白いことに気付く。通常、太田組の撮影は順撮り。シナリオ通り、物語順に撮影する。そのことで若い俳優たちが混乱せずに、役の成長を演じられるからだ。若手でなくても、ベテランでもその方がやりやすい。

恋人と別れるシーンを撮影したあとで、出会ったときの場面を演じるのはむずかしい。形としては演じられるが、気持ちの部分を作りにくい。それをやるのがプロ!とよくいうが、やりやすい方がより良い演技ができるものだ。しかし、今回は順撮りを出来なかった。いろんな理由があるが、時間と経費。スケジュールの問題が大きい。

例えば、今回のような地方映画には通常、有名俳優は出てくれない。一昔前に活躍していた俳優が特別出演で出るくらい。なのに、今回は現役で活躍。テレビや映画で売れっ子の俳優たちが何人も出演してくれている。地元の皆さんの熱意が届いたからこその奇跡の展開なのだが、その手の人気俳優はスケジュールがタイト。十分な日数はもらえない。いろんな仕事を抱えているからだ。

5日撮影に必要なところを3日で撮らねばならなくなる。その人の場面をまとめて撮影せねばならない。他にも理由があるが、そんなことで今回は順撮りが出来なかった。なので撮影中も物語の中を行ったり来たりして、ストーリーは分かっていても、実感として物語進行が今ひとつ把握しれきれないところがスタッフにもあった。頭の中で時間順に繋いで....理屈では分かっているが、体感し辛い。

そんな撮影素材を物語順にタイムラインに並べて行くと、本来の流れが体感として分かるようになる。もちろん、頭では分かっていたのだが、「あーーこの場面のあとにこのシーンがくるんだ!」「あーーこれがこうなるのか?」と嬉しくなる。見ていて面白い。

しかし、感じるのは凄い物語だということ。印象を書いてみると、家族ドラマとしてスタート。文芸小説のような過酷な展開があり、年月を重ね少女が大人になり、不況の嵐が吹き捲くる。そこからファンタジー要素が登場するにも関わらず物語は文芸ドラマテイストが続き、SFドラマ的展開も始まる。
そして、そのあとは刑事ドラマになり????

見ているとそれが全然おかしくない。何か、こんなドラマ初めてかも? 自分でいうのもヘンだけど、かなり興味深い。いや、まだこれから、その物語の中へ、これから2ヶ月ほど飛び込んでみる。



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