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日本の映画界にはクソ野郎が多いが、心ある人たちもいる=そこに希望がある! [映画業界物語]

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日本の映画界にはクソ野郎が多いが、心ある人たちもいる=そこに希望がある!

日本映画はなぜ貧しくなったか?という記事をシリーズで書いた。まだまだ、紹介したい酷い話もあるが、本ができるほどいろんなエピソードがあり、しっかりと分析もしたいので、大変な分量となる。だから前回で一度まとめた。言えることは、映画界のみならず、隆盛を極めた巨大組織、大きな業界は必ず腐るということだ。

今の政府を見ればよく分かる。本来、国民のための政治をするはずが、自分たちの立場を利用して私服肥やし、身内の利益ばかりを追求。国民は踏みつけ。嘘とごかましで逃げ回る。今、皆さんが見ている通りなのだが、政府に関わらず、大企業も、映画界も、長くつづく巨大組織は同じように腐っていく。

「沈まぬ太陽」でモデルとなった日航も同様。映画や小説でどれだけ腐っていたか?が詳しく綴られていたが、映画の世界でも似たようなことがあり、胸が痛んだ。ただ、それも映画界だけではなく、役所でも、宗教団体でも同じ。近年、仕事をした大きな組織も本当に腐り切っていて、自分で首を絞めるかのようで、終焉を早める努力しかしない。が、それが巨大組織の宿命なのだろう。

ただ、どんな腐った組織でも、それを立て直そうとする心ある人たちはいる。この数年、痛感した。あのどうしようもない宗教団体にもれいわ新撰組の候補者・野原さんがいたように、僕が仕事した腐った組織にも熱い思いを持ち、今も撤回に努力する人がいる。まさに山崎豊子さんが描いた小説と同じ。「白い巨塔」でも里美助教授がいたし、「沈まぬ太陽」では恩地さん。「二つの祖国」では天羽賢治。彼らのような人は小説だけではなく現実にも存在するのだ。

映画界でも同じ。安いギャラでも決して手抜きせずに、全力でかかってくれるスタッフ。有名俳優でも、作品の意図やテーマに賛同して出演してくれる方々もいる。「世の中金や!」と昔から言われるが、金だけでない、思いを大切にする人たちが映画の世界には結構いる。「戦争を止めたい」「戦争の怖さを伝えたい」「原発問題を考えたい」「自殺する子供達に希望を伝えたい」いろんな形で、何かの役に立てばと思い、映画を作る人たちがたくさんいる。

「そんなのドラマの世界だけ!」と思えるような素敵な人たちに僕は何十人にも会っている。そんな人々と仕事をするからこそ、素晴らしい映画が出来る。太田組のメンバーは皆、そんな思いを持つ人ばかりだ。僕の映画が評価されるのは、そんな仲間と作っているから。映画の世界にはまだ希望はある。また、この話、書きます。


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