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「僕には夢がある」といいながら何もしない若者たち?① [映画業界物語]

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「僕には夢がある」といいながら何もしない若者たち?① 

(5年前の記事から)

「夢」を追いかける話を何度か書いたら、いずれも好評。今回はあるちょっと辛口だが、若い夢追う人たちの参考にしてほしい。

僕が20歳くらいの頃。まわりには、いろんな夢を追う友人たちがいた。「俳優になりたい」「映画監督が目標だ」「ミュージシャンになりたい」「小説家を目指している」「カメラマンになる!」皆、ことあるごとに夢を語り続けた。

だが、彼等のほとんど、いや、全員といっていい。誰1人夢を実現することはできなかった。早い者は1年以内に消えて行き、長くても5年経つと、彼等はもう夢を語ることはなく、就職するか、連絡が来なくなった。あれから30年が経つがその後、彼等がどこかの業界でがんばっているという話は聞かない。

「世の中甘くないからな〜、夢はしょせん夢でしかないんだよ」

と、大人たちは訳知り顔で語るだろう。だが、そうではない。そんな一般的な言葉では片付かない、歪んだ思いが絡んでいる。夢を追いかけた彼らの思いを検証してみよう。最初は本気で「俳優になりたい!」と思った。バイト先で夢を語る。まわりの目が違って来る。

「あいつ俳優、目指してんのかよ?」

とバカだと思う奴もいるが、目的を持たずに生きている若者からすると「スゴイな」と思う者もいる。特に夢を語る男は女の子たちからも注目される。大人たちも「**君は俳優を目指しているのか? 今時の若者は遊んでばかりいると思っていたけど、目的を持ってがんばっているなんて偉いな?」と認めてくれる。

つまり、「夢」を語るだけで、まわりが一目置き、認めてくれる。「あいつは、その辺の奴と違う」特別視してもらえる訳だ。そんなタイプは元々、演劇や映画。音楽が好きなので、語るのは得意。

「この間***さんの舞台を観てきたけど、感動した。僕も彼のような役者を目指したい」

「***監督の映画は特撮が下手だ。オレがやればもっと上手くできる」

とか話をすれば、「やっぱり、この人は違う」と思われる。そんな環境が彼ら腐らせて行く....。


(つづく)



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