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俳優は可愛く、綺麗で演技ができる人、ではない。ニュータイプというのが一番近い。 [映画業界物語]

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俳優は可愛く、綺麗で演技ができる人、ではない。ニュータイプというのが一番近い。

先日、友人と話していて盛り上がった話題がある。そう言えば、この話はブログ等で紹介したことがないな?と思えたので書いてみる。俳優という人たちは、綺麗で、可愛くて、かっこよく、センスがあり、感動的な演技ができるというだけではない。

撮影現場というと美男美女が集まり、カメラの前で芝居をする職場と思うかもしれないが、そんな印象を持ったことはない。僕が思う俳優というのは物凄く感覚の鋭い、病的に凄い人たち。超能力者というと少し違うのだけど、「ガンダム」シリーズのニュータイプのような感じが近い。空を飛んだり、手を触れずに物を動かしたり、というのではないが、一般人には感じないことまで感じてしまう。

現実的な例で言えば絶対音感素質者。ピアノの一音を聞いただけで「ド」とか「「レ」とか聞き分けられる。特殊な能力。演奏者には多くいると聞く。そんな一人に聞いたことがあるが、雨の日が耐えられないという。ピアノの音だけでなく、あらゆる音を聞き分けてしまうので、メロディのない不協和音のような雨音が耐えられないというのだ。

「Zガンダム」の(とこの種の例を挙げて何人が理解してくれるか?不明だが、適当な例が他にない!)フォー・ムラサメが「頭の中で蛇がのたうち回る感覚」「これがお前たちに分かるか!」と苦しみを漏らす場面があったが、それが役者の感覚に近いと思える。役を演じ出すと、自分に戻れなくなるとか、いろんなことを感じ過ぎてパンクしそうになる。

優れた感性が暴走し、日常生活を送れなくなる。それは俳優だけでなく、作家や音楽家も同様。芸術関係の人には多いが、世間から見ると変人に見える。芸術家として認められれば「だから変わっているんだよなあ」と理解されるが、その世界で活躍できないと、単なる変人にしか見えない。

だから、救いを求めて酒やドラッグ。宗教に走ってしまうのだ。「Zガンダム」のフォーは悲しい結末を迎えるし、主人公のカミューユでさえ、精神が崩壊してしまう。そんなところも優れた俳優たちの姿がダブることがある。


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