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1時間働けば時給がもらえるのが当然!ーと考える若者たち?!(下) [映画業界物語]

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1時間働けば時給がもらえるのが当然!ーと考える若者たち?!(下)

ー2015年の記事からー

映画の世界ばかりではない。一般の会社も昔のように、新入社員は業績を上げなくても、数年は月給もらって勉強というところは少なくなっている。何らかの技術やスペシャリティのない者は採用しない会社が多い。

「月給は30万はもらわないとね!」

とかバイト感覚で言っていると社会からはじき出されてしまうだろう。時間の切り売りをして、賃金をもらえるのは、アルバイトだけなのだ。その発想で「仕事」を考えてはダメ。「仕事」を得るためには、それなりの技術や経験が不可欠。映画界だけでなく、一般の社会もそうなって来た。

大学の4年間。或は専門学校の2年間。バイトして、コンパして、旅行して、さあ、就職だ!というときに、技術も経験もないと大変なことになるだろう。最後に少し前に専門学校に行ったとき、出た質問を紹介する。

「太田監督の撮影現場はボランティアでお手伝いしている人がいると聞きましたが、僕らも参加できますか? それから1日いくらもらえますか?」

僕は答えた。

「通常は撮影現場に一般の人は入れない。技術も経験もない人が参加すると、トラブルを起こしたり、隠れて俳優の写真を撮ったり、大変なことになることが多い。だから、よほど信頼できる人で、映画愛のある人。この映画を応援したい!という人だけを厳選。

撮影の過程を経験、一緒にがんばることを楽しんでくれる人たちのみ。お願いする。その意味で君はダメ。ボランティア・スタッフでいくらもらえる?なんて質問する段階でアウトだ」

その生徒はあとで「何だ、タダかよ!」という顔で帰って行った。バイトというシステムが若者たちに勘違いさせ、時代を逆行していることを改めて感じた。学校教育で与えられたことだけをやっていたら、社会に出て大変な事になる時代。なのに気付かぬ若い人が多い。悲しい話である...。(了)



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