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俳優の演技力と経験値について考える⑤ (終) 若い頃にスタートしないと表現の仕事はできない? [映画業界物語]

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俳優の演技力と経験値について考える⑤ (終)
若い頃にスタートしないと表現の仕事はできない?

「人間の証明」等で有名なミステリー作家・森村誠一さんは元ホテルマン。その経験を生かして処女作はホテルを舞台にした作品だった。その後はホテル以外を舞台にした傑作を世に出している。

俳優でいうと、若い頃にデビューした場合。最初は学園もの。青春もの。それは本人にとって経験ある世界。やがて、サラリーマンやOLもの。刑事。ヤクザ。正義のヒーローをやるとしても、若い頃に表現力、演技力を磨いておけば大丈夫。対応できる。

そう考えると、渥美清さんや武田鉄矢さんはもの凄くラッキー。俳優としてブレイクする以前に経験したものが、俳優になってから生きている。でも、経験が生きる役を依頼されるのは宝くじに当たるようなもの。

そして先の脚本家志望の後輩のように特異な経験をしたから、凄いシナリオが書けるというものではない。つまり、俳優でも、作家でも、脚本家でも、経験は大切だが、表現力、演技力、文章力の方が重要だということ。取材は時間とお金をかければできるが、表現力を養うには何年もかかる。若い頃からやっていた奴に敵わない部分もある。

まとめれば、表現技術は簡単に身に付かない。だから、若い頃にスタートして何十年もかけて習得する。経験は創作の上で大事だ。でも、様々な社会経験をしてから表現の仕事を始めたのでは、表現技術がないのでかなり難しい。俳優でいうと若い頃から演技を学び実践しないといけないということだ。

では、30歳を過ぎてからでは絶対に無理なのか? そんな話を次回はしてみたい。これが表現の世界の凄いところ。お楽しみに!


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