ものごとを見る目。騙されないということ。=時代を生き延びるための眼力? [my opinion]
ものごとを見る目。騙されないということ。=時代を生き延びるための眼力?
テレビ離れが進んでいるとは言え、「テレビがいうことは正しい」と今も思い込んでいる人がいる。福島の原発事故で枝野は
「ただちに危険はない」「放射能はでていません」
と繰り返したが、実際は東京にも降り注いでいた。枝野が嘘つきというだけでなく、どの番組もそれを否定しなかった、いや疑問も呈さなかった。それを素直に信じた1人が僕だ...。
「日本の原発はやはり優秀なんだろうなあ~」
呑気なものだ。今、日本のマスコミはトランプ批判一色。自国の総理も批判できないのに、なぜアメリカの大統領を批判するのか? 調べるといろいろ情報が抑えられ、伝えるべきことが伝わっていない。あれ?と思って調べたり、聞いたりすると、背景が見えてきた。トランプが善人か?悪人か?ではない。彼が何をしようとしているか?を知ることが大事。そうすればいろんな裏が見えてきた。
逆にオバマは平和主義者だと思えていた。が、マイケル・ムーアも暴露したように、記録的な空爆を他国に行っている。空爆というのは宣戦布告なしの攻撃だ。国際法を無視した行為。それを知らずに僕は広島のスピーチを聞き感動していた。事情通によると、
「彼は確かに平和主義者だが、軍需産業からの圧力で空爆しなければならなかった」
だから、次は進んで戦争をするヒラリーを彼らは押したという。
先に出たマイケル・ムーア監督。彼の作品は毎回、素晴らしい。よく調べている。ちょっと映画手法で強引なところもあるが、間違ったことを伝えてはいない。が、今回の「華氏199」は疑問が多い。トランプ批判と謳っているが、ほとんどが水道問題。銃問題。むしろオバマ、ヒラリー批判である。トランプに関してはヒットラーと重ねて危険かも?というレベルだった。
前大統領や落選した候補を批判しても、盛り上がらないからトランプ批判の看板をあげただけのようにも思える。あるいは反トランプ勢力から頼まれて作ったのか? トランプの印象がよくないというだけの作品だ。なのに、多くの人たち。Facebookで鋭い意見を書いている人たち。安倍政権に騙されていない人たちまでが、
「さすが、ムーア監督。日本のマスコミも見習うべき」
とコメントしている。ムーア・マジックに陥っている。が、これも偉そうなことは言えない。オバマ大統領も見た目がよく、スピーチもうまい。ノーベル平和賞ももらった。そんなことで僕も彼は平和主義者と思っていた。が、こと映画手法では騙されない。今のムーア監督はヘンだ。
「私の記憶に間違えがなけれ...」
彼は選挙前、実はトランプを支持していた! オリバーストーン、C・イーストウッドも同様だ。社会派のその3人が支持することで
「なんでやねん?」
と思い、トランプに興味を持った。そのムーア監督がトランプ批判の映画を製作?と聞いた段階でへんだと思った。支持は僕の勘違い?と調べてみたら動画が出来てきた。
動画=>https://youtu.be/I41iLDiSIYE
ムーア監督が多くの聴衆の前でトランプを評価するスピーチが存在した。とても感動的。それで多くが投票したという。だが今は批判する側。スピーチで褒めていたトランプの行為を映画では触れていない。180度の変換。
でも、そのことを彼は映画では描いていない。そこがまずへん? 信頼感が下がる。彼に何があったのか? でも、多くの観客は映画を見て思う。
「トランプは酷い。許せない」
湾岸戦争のきっかけとなった女性の国連でのスピーチやオイルだらけの鳥の写真。それらで多くの人が
「イラク、許せない!」
と憤った。が、あれはフェイクだった。アメリカが戦争をするためのプロパガンダ。それに比べるとムーア監督の作品には嘘はない。が、印象操作は多い。ヒットラーとダブらせるのは、その手の基本だ。
そして明快な悪行が描かれていない。不法移民の話は肝心なことを描いていない。ヒラリーやオバマは動かせないエビデンスを提示しているのに、トランプはない。だが、彼の見事な演出にはまり、観客は
「トランプ。許せない!」
となってしまう。同じことは日常でも行われている。「福島で海開き」というニュースが昨年あたりから復活した。え? 放射能はどうなの? 安全なの? と思うが、ニュースではそれに一切触れず、海で元気にはしゃぐ子供達を映し出すだけ。これを見れば「ああ、福島ももう安全なんだな。よかったよかった」と思ってしまう。そうやって原発事故を忘れさせる。安心させるのが目的で流されている。
もし、本当に安全なら、それに触れる。どのくらいの値なのか? それが安全値なのか? 子供たちに影響はないのか? それがクリアーされたので海開きと報じるだろう。が、一切、放射能には触れない。
だから、フェイクではない。でも、印象操作が行われている。その種の報道、情報は常にテレビで流されている。いかに正しい情報を得て、正しい判断をするか? 今の日本人はそれを問われている。
思い込みでものごとを見てはいけない。
「この作家は信頼できる」と思っても疑ってかかる。もちろん、僕の記事も疑う。ただ、疑うだけではダメだ。裏付けを取る。別の人の意見も聞く。思い込みを排除する。何よりも整合性を考える。そうすればマスコミ人でなくても、ある程度の真実は見えてくるはずだ。
政府や企業は騙す。あとで気づきてもバカを見るのは市民だ。この時代を乗り越えるには、ものごとを見る目が問われると思えている。
コメント 0