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明日にかける橋ー編集日記 編集中の記憶がないので記録しておく [「明日」編集]

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毎回、超真剣に入れ込んで編集すると、作業中に何を考えていたか?覚えていないことが多い。俳優が撮影中のことを覚えていないということがあるが、同じ感覚なのだろう。ただ、監督というのは撮影中のことはよく覚えている。以前、大先輩にあたる故・松林宗恵監督からお話を伺ったときに、何十年も前に監督された映画の撮影での出来事を昨日のように語っているのを聞き驚いた。

そういえば僕もデビュー作はもう12年間だが、撮影現場のことはかなり覚えている。監督というのはそういうところがあるのだ。対して俳優は現場のことをよく覚えていないことが多い。たくさんの仕事をするから?と思っていたが、役に入り込み演じると記憶が残らないのかも?と思えていた。それで気付いたのが僕も編集時に何を考えていたか?よく覚えていないということ。

毎回、映画制作時には監督日記をブログで連載する(あー5本とも書いたあ。今でも全部ネットで公開中)その中の「編集」の章を読み直したことがある。何をしたか?は書かれているが、何を考えていたか?が書かれていない。そして、何を考えていたか?が思い出せない。編集機に向かい、モニターを見つめ作業をしながら、何を考えていたか? 記憶にない。

一方で僕の映画の編集を評価してくれる人がいる。「編集がいい!」と指摘するのはかなりなツーだ。通常は「編集」とは気付かず「いい映画だ」と思う。ストーリーがいい。俳優がいい。ちょっとマニアだと演出がいい!と思う。しかし、編集がどれだけ大きな効果を上げているか?に気付く人は少ない。

そんな一人の発言を以前に紹介した。「間の取り方」を褒めてくれた。ーあだち充の「タッチ」のような間。と評してくれた。これは自身でも驚いたが、あの漫画は確かに間が魅力だ。あの間があるから感動したり、泣けたり、心に染みたりする。好きな漫画という訳ではないが、うまいなーと思え、当時は読んでいた。

それと同じ「間」があるというのは嬉しい評価。そして確かに間はいつも編集時に気にする。が、どんなふうに考え作業したか? 毎回、思い出せないので、今回はそれを日記に綴るように心がけている。



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