明日にかける橋ー編集日記 ９月 ラッシュ大会！

昔、映画がフィルムで撮られていた頃はフィルムが現像されると、試写室に行き、まだ編集されていないフィルムを何人かのスタッフが集まり見たものだ。それを「ラッシュ」という。どんなふうに映っているか？　狙い通りに撮れているか？　監督や編集マンはそれを見て、どう編集するか？を考える。

しかし、デジタル化時代を迎えて現像が必要なくなったので、撮影した映像は宿舎に戻ってすぐに見られるようになる。とはいえ、やはり小さなモニターでしか見れないので出来るだけ大きな画面で見ることが大事。

そこでカラー処理と音処理が終了し、送られてきたこれまでの映像をパソコンに取り込み、書き出しをする。それをDVDに焼き、大きなモニターで見てみた。これもラッシュである。とても良く撮れていて色合いも光の具合もいい。この辺は撮影部、照明部の功績。

現在は物語順に映像処理をしてくれている。昔でいえば現像のようなもの。デジタルなので撮影後すぐ見る事はできるが、それを処理することで色合いが美しくなり、明るさも調整される。さらに、その場面の音（台詞等）が付けられたものから送られて来る。その作業はとても時間がかかり、まだ冒頭部分しか出来ていないが、出来た分から編集作業をスタートして行く。

ただ、他のデスクワークが山ほどある。それを片付けたら本格的に開始だ。