明日にかける橋ー編集日記 編集の前にデスクワーク!? [「明日」編集]
素材が順番に送られて来るが、まだ作業を本格的にスタートはできない。その前にすべきデスクワークがまだまだ残っている。それを置いて編集に没頭する訳にいかないし、編集を始めると他の作業をする余裕がなくなる。映画の世界に入り込むと簡単には戻って来れない。
そこでまず領収書の整理。撮影前までにかかった費用を計算。何にいくらかかったか?を記録する。もの凄い数。それを1枚ずつ確認。いつ、何のために、どこで使った費用か?を記載して行く。
撮影準備でさえ映画は思わぬことが起きるので、最初の予算通りに行かないことが多い。でも、どこに原因があり、何が悪かったか?等を反省しながら清算。無駄使いしなくても、思わぬ費用がかかることがある。
撮影時の経費はアソシエイト・プロデュサーが費用を預かり、対応。現在、その清算をあちらでもしてくれている。いろんな事件があり、天気や事故もあるので予算内で収まることはまれ。でも、一度決めた預かった額内で収めるのがプロの仕事! 費用を預かったあとで「足りません!」は認められない。自腹でも何でもその中で収める。
ま、そうやって赤字をどんどん抱えて行き倒産する制作会社は多い。だから、その手の会社は阿漕なことをして帳尻を合わせようとする。撮影後になってスタッフのギャラを減らすとか、支払いを拒否するとか。僕もそんな目に何度もあった。ギャラの額が約束の半分にされていたこともある。が、社長は「最初からその額でしたよ!」と言い張る。要は赤字を出したので監督料を半額にし補填しようとしたのだ。
今月末にスタッフへの支払いがある。請求書はどんどん届いている。僕が過去に酷い目に遭ったようなことは絶対にしてはならない。支払いは税務署と銀行の往復。その前に清算。それらの作業を終えたら、いよいよ本格編集である。
2017-10-05 10:08
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