SSブログ

【「明日にかける橋 1989年」キャスティング中!ー俳優は人気や知名度だけで選んではいけない】 [4月ー2017]

IMG_5345.JPG


前回も書いたがすでにキャスティングもスタートしている。が、一度に大勢の俳優に依頼をする訳ではない。まずは主人公。そしてその父、母。さらに友人。恋人と。主人公を演じる俳優に合わせて「この人の父なら俳優の**さんかな?」「恋人なら***君がいいな」という風に考えて行く。

そして両親がAさんとBさんが候補に決まっても、父親役のAさんに断られると、母親役にBさんには依頼をしない。新たに決まった父親役に合う母親を選ばなければならない。夫婦というのは相性や釣り合いがあるからだ、有名な俳優を並べるだけではダメなのだ。

そんなふうに1人ずつ。順番に決めて行く。予定している人がダメなら他も全部選び直しになることも多い。ここまでは前回も書いたが、他にも難しいことがある。主人公にピッタリな俳優がいたとする。演技派。知名度もあり、人気者。いうことなし! だが、その人が所属する事務所にも注目せねばならない。あれこれうるさいところだと大変なのだ。

例えば人気女優のAさんを主人公に決める。人気があるのでギャラも高い。その上事務所がうるさいことで有名。「ホテルは三ツ星以上のランクで、スイートルームにしてください」と言って来る。もし、ロケ先にそんなランクのホテルはなく、駅3つ向こうの市の高級ホテルしかなかったら?

その市まで俳優を送り迎えするスタッフと車が必要になる。地元なら制作部が迎えに行くが、車で片道1時間だと専属ドライバーがいる。その人のギャラ。レンタカー代が新たに必要。そしてスイートルームが1泊5万円なら。20日泊まれば100万円!

さらに、事務所からは「A子がいつも使っている専属のメイクを使ってほしい」と指定が来がち。ギャラは50万。全てを足すとその人気女優A子に出てもらうだけで、経費が200万くらいになる。それプラスギャラ数百万。製作費がもの凄く圧迫される。低予算の映画にはかなり高いハードルだ。

おまけに事務所はあれこれ撮影中、撮影後も言って来る。その女優がいくら演技派で役に相応しくても、それだけの費用と面倒を考えると依頼はできない。主人公に相応しく、事務所が映画作りに理解のあるところの俳優を探さねばならない。

こんなふうに人気俳優であっても、役にピッタリでもダメなことがある。また、以上の点がクリアーされて、理解ある事務所だとしても、本人がわがままで有名とか、トラブルをよく起こす俳優も困る。映画完成後に事件を起こしたりすると、映画自体を公開できなくなる。だから業界での噂も注意しておかないといけない。本当にキャスティングというのはむずかしい。

そんな点を考えつつ、がんばってくれる俳優を探し。1人ずつ順番に声をかけている。さて、どんな人たちが出演するのか? お楽しみに!




18055952_1436470293093937_5471097011480056477_o.jpg
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。