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【「明日にかける橋」キャスティングだけではない。演出プランも考えねばならない】 [4月ー2017]

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シナリオも準備稿が上がり、ロケ地のひとつ袋井市のロケハンは昨年秋から行なっているので、かなり場所は把握(まだ、磐田、森町は徹底してロケハンせねばならないけど)その上でどこで、どのシーンを、どんなふうに撮影するか?という演出プランを考えて行く。

キャスティングと並び、監督にとって最も大切な仕事のひとつだ。監督業というと撮影現場で偉そうに(?)指示するのが監督と思われがちだが、撮影以前のこの2つが一番大事なのだ。極端なことを言えば、この2つが終われば、監督は撮影現場に行かなくていいくらいだ。

そんな演出プランというのは、まず場所を決める。そのシーンを撮影するのは住宅街か、お寺か、神社か、河原か? もちろん、シナリオではすでに場所は指定されている。が、そのシーンをよりよくするためには変更も可能。すでにロケハンした場所で、その場面を撮影するのに適した場所があれば、シナリオでは「広場」になっていても「お寺」に変更するべきなのだ。

これがシナリオライターと監督と制作部の3者が別々なら、その方法論はなかなかできない。映画プロジェクトが大きいほど難しい。だからシナリオに書かれた場所に近いロケ地を探す。が、僕の場合。脚本、監督、ロケハンは全部僕なので、そんな対応ができる。

そうやって決めたロケ地から、どんなふうに撮影するか?を考える。その場面に近いシーンがある過去の名作映画を徹底して見る。カメラはどこで、どんなショットで撮影し、編集はどうしてあったか?画質はどうで、レンズは何で、音や音楽は?というのを分析、把握して、それらに負けない方法論を考える。

現場に行ってから考えたのでは遅いので、監督は撮影の何ヶ月も前からそれを考え、イメージする。つまり、撮影現場では何ヶ月も考えたアイディアや方法論を実践するだけのこと。現場ではそれを頻頻と進めるだけ。大事なのはそれを考える期間なのだ。

そのために映画のDVDを大量に見る。繰り返し見るし、スタッフにも貸し出すのでTSUTAYAで借りるより買った方がが安く上がり。Amazonで購入し、DVDが擦り切れるまで(?)見る。時間はいくらあっても足りない。毎日、朝起きてから寝るまで考え続ける。監督業は「才能」ではない。いかに考え続けたか?で名作は生まれるのだ。




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