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「夢見る力」シリーズ=成功する人。できない人。その違いはどこに? [my opinion]

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 十代からいろんな人を見て来た。いろんな夢を語る人を見て来た。だが、その多くは夢破れた。100人いて、夢を掴むのは1人くらい。残り99人の夢破れた人の共通点を思い出す。

皆、憧れがあった。「松田優作のようになりたい!」「黒澤明監督のようになりたい」「ビートルズのようになりたい」最初は憧れからスタートするのは普通なのだが、それら友人たちはこういう。「松田優作のようにテレビや映画で活躍したい」「黒澤のような尊敬される監督になりたい」「ビートルズのように人気者になり金持ちになりたい」

要約すると、「有名になりたい」「人気者になりたい」

「金持ちになりたい」「チヤホヤされたい」という思いが強い。そして第三者の視線を気にしている。「尊敬されたい」「好かれたい」「多くの人の注目を集めたい」でも、この辺は人の本能ともいうべきところで、自己確認である。家族に愛されていない。友達が少ない。バカにされている。或いは自己愛が強い。そんなタイプは欲求が強い。でも、多かれ少なかれ、皆そんな欲求を持っている。

つまり、俳優になりたい、ミュージシャンになりたい、という人たちの多くは、演技をしたい、演奏をしたい、というより、人気者になりたい、注目を集めたいというタイプが多い。もうひとつ。それらの人が勘違いしがちなのは、彼等彼女らはドラマを見るのは好き、音楽を聴くのは好き、なのである。なので、それを提供する側に立ち、多くの人にチヤホヤされるといいな.....という経緯で「俳優になりたい」「ミュージシャンになりたい」と思うようになる。

ここで以前書いた「夢を語るのに何もしない人たち」の話になる。

もともと、彼等は演技をしたり、演奏することを望んではいない。松田優作や松田聖子に、木村拓哉や布袋寅泰に憧れ、あんなふうになりたいだけ。その夢を語ると魔法の言葉。「あいつは夢があるんだ。俳優になりたいのか、スゴイな」とまわりが認知する。もともと、多くの人にチヤホヤされたい性格。いい気分。

でも、もともと、演技するとか、演奏するとかがしたい訳ではないので、何もしないで、専門学校に通い、バイトを続ける。その先は以前書いた通り。夢破れて「現実は甘くない... 」と嘆くのである。もう、お分かりだろう。彼等はもともと、俳優になって演技をしたい。ミュージシャンになって演奏したい、小説家になって小説を書きたいのではなく。自分がファンであるアーティストたちのようになって、チヤホヤされたい。人気者になりたいというだけだったのだ。

それでプロになれるはずがない。

が、そのことを本人は気づかず。本当に芝居がしたい訳ではなく、演奏したい訳でもないから、その努力もせず。あるいはちょっぴりやってみる程度。で、夢破れて「現実は厳しい」と嘆き。自身の問題に気づかぬまま、その後の人生を送るのだ。

長くなったので急ぐが、成功した人たちを見てみよう。共通するのは「人目は気にしない」「金持ちになろうとは思ってない」「自分の好きなことを仕事にしたい。食えなくてもいい」そんなタイプが多い。人気者になりたいとか、チヤホヤされたいとか思っていない。むしろ、そんなことが嫌い。芝居をするのが何よりも好き。演奏するのが楽しい。小説を書くと何日でも外へ出ない。言い換えれば変人ともいうべき人たちが多い。

結論としていえること。

俳優になりたい人は「芝居がしたいのか?」「人気者になりたいのか?」ハッキリさせること。「金持ちになりたいのか?」「貧しくても好きな仕事をしたいのか?」そうやって、ひとつひとつ潰して行くと、本当の自分の思いが見えて来る。「有名になる」「金持ちになる」という欲求は多くの人が持つ本能的なもの。悪いことではない。ただ。それが目的なら表現者にはなれない。

この話はまだまだ奥があるのだけど、今回の結論はこれ。「貧しくても、好きなことをしたい。有名にならなくてもいい」という人が結果、成功して、有名になり、金持ちになったりするのである。「有名」と「金」を追うと結局、そこにはたどり着けない。


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