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「男はつらいよ お帰り寅さん」をやっと見た。 [映画感想]

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「男はつらいよ おかえり寅さん」をやっと見た。

この映画を見たら2019年も終わりと思っていた。今年のトリ。いや、トラだが、「男はつらいよ おかえり寅さん」をやっと見た。お!と思ったこと。シリーズ終盤になった頃。主人公はもう寅さんではなく光男君であり、泉ちゃん(後藤久美子)とのラブストーリーとなっていた。「男はつらいよ」ではない別の物語に寅さんがゲスト出演という感じ。

渥美清さんが体調を壊し、ハードな撮影に耐えられなくなったということもあるが、尾崎豊を思わす?光男君の青春物語は、それなりに楽しく見ていた。今回は完全にその続きであり、後日談であり、主人公は完全に光男君! その青春物語の完結編ともいうべきエピソード。

ネタバレにはならないと思うので書くと、寅さんは登場しない。回想で現れるだけ。でも、それは正解であり、桜さんも、ヒロシさんも既に老人になっているのに、若い寅さんが現れる(過去の映像を合成して)のも変だし、リアルに年取った寅さんをCGで描くのも違うだろう。

でも、単なる回想ドラマになっておらず、光男君ら、くるま屋の家族のその後が描かれており、家族とは何かを問う物語になっている。まるで木下恵介監督の映画を見るようだ。あちこちの場面で心に刺さるセリフがある。光男がいう

「寅さん。何で人は生きていくの?」

回想場面を見ている内に、そうか....「男はつらいよ」というのは喜劇ではなく、人生や家族を考える物語だったことに気づく。

ただ、最後になると、山田洋次監督の「渥美清さん。ありがとう」という思いが全開になり、本来のテーマから逸れるている気がするが、ある意味で、このシリーズの完結編を撮るのに、20年の歳月が必要だったことも感じる。泉ちゃん。リリーさん。朱美(美保純)、源ちゃんらが出てくるだけでも懐かしい。

このシリーズで探したものは何だったか?を山田監督がもう一度確認し、寅さんに感謝を伝えるために、この完結編を作ったように感じる。


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