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他人の批判で「私はダメだ」と思ってはいけない。自分のいいところを探せ!②「才能ない」といわれるが、その意味は「私の趣味には合わない」と分かる? [映画業界物語]

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他人の批判で「私はダメだ」と思ってはいけない。自分のいいところを探せ!②
「才能ない」といわれるが、その意味は「私の趣味には合わない」と分かる?

(2015年の記事から)

「このシナリオはおもしろくなかった!」

といわれるのはいい。が、作家に対して「才能がない」というのは、根本的な否定。脚本家や監督を目指していれば大いに傷つくだろう。そんなことを平気でいう人がそこそこいた。

しかし、その業界人たちがいうのは「私の趣味に合う、面白いシナリオではない」「趣味が合わない」というだけ。それを本人たちが自覚していない。「私は面白くない」=>「書く力も創造力もない」=>「才能がない」と安易に言っているだけだと分かって来た。最初は業界の人に全否定された....と落ち込んだが、背景が分かってくると少し気が楽になる。

そして多くの業界の人にシナリオを読んでもらっていると、否定する人が共通して使う言葉があることも分かってきた。もちろん、当時の僕のシナリオは大したものではない。否定、批判されて当然だ。が、批評を聞いていると「あれ?」「何で?」というものが多かったのだ。

「なんか詰まらない!」「大したことない!」

一般の人が映画を見て、そう批判するのは自由。だが、映画業界で仕事する人が同じレベルの批評をするなら問題だ。なぜ、詰まらないのか? 何がダメなのか? それを分析し、テーマを推察して、それに従って作品が成功した、失敗したを判断。言葉にすることが、彼ら彼女らの仕事なのだ。

旅行に例えると「沖縄に行きたい!」と言っているのに「だったら、電車で行くのが早いわよ」とアドバイスしたり。あるいは「北海道に飛行機で行きたい!」というのに「それじゃ九州へは行けないよ」と批判する。

つまり目的地(テーマ)がどこか?を把握しないと、批判もアドバイスもできない。映画も同じ。テーマを把握した上で、それが描けているか?を判断するのが本来の批評。それができない人が業界にはとてもとても多いこと分かって来た。

「才能ないと何度も言われたけど、実は見る目がない人が多いんじゃないか?」

そんな人たちの批判を真に受けて、落ち込んでいてはいけない。プロだろうが、ベテランだろうが、業界の大手で働く人だろうが、当て外れな批判をする人たちの言葉を受け入れても、何らプラスにならない。そのことが分かって来た....。

(つづく)


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