「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?③ 「人のせいにするな」と言う先輩 [映画業界物語]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?③
「人のせいにするな」と言う先輩
もし、僕が「**君のせいで大失敗した。許せない〜」と言っているだけなら、先輩が指摘するように、愚痴だ。でも、***君がなぜ失敗したか?を分析し、その理由が努力不足か? 無責任か? それを分析し、誰に任せるべきだったか?と次の反省に繋げるならば、それは愚痴ではない。
先輩は「過去の失敗談」や「苦い話」を書くだけで「愚痴をいうな」といっているだけ。付け足すと先輩は「人のせいにするな!」とすぐにいう。
責任転嫁はいけないが、原因は誰にあったか?を客観的に分析し、なぜ、その人が問題を起こしたか?を理解し、それを防ぐために何かできなかったか?を考えることが必要。
だが、先輩は過去の失敗を話すと「愚痴をいうな」問題ある人物の話をすると「人のせいにするな」と怒り、話を終わらそうとする。先輩にしろ、「終わったことは忘れて前に進もう」と言う友人にしろ、意味をはき違えている。
失敗を反省すること。分析することは「愚痴」ではない。それをしないことは前向きというより、愚かなだけ。責任が誰にあるか?を明確にすることは「人のせいにすること」とは違う、同じ失敗を繰り返さないために大切なことだ。
8月が来る度にマスコミは「終戦記念特集」をするが、あれは「愚痴」だろうか? 二度と悲惨な戦争を繰り返さないために、当時の日本は何を間違い、なぜ戦争に参加し、どんな悲劇を起こしたか?を分析、反省するためのものだ。(つづく)(2014年の記事)
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