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メイキング編集は続く(11)この暑さで作業はまだまだ終わらない [7月ー2018]

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この部屋。真夏でもエアコンをつけなくても大した暑さにはならず、毎夏、3回くらいしかエアコンを使わない。なのに、今年はもう2日に1回はスイッチオンだ。こんな国で夏にオリンピックをやるなんて正気の沙汰ではない。利権だらけのイベントの上に選手やボランティアがバタバタと倒れたらどうするんだ?と思いつつ作業。

学生君の撮った素材自体にもトラブルが多い。突然に編集機が止まったり、立ち上がらなくなったりする。何か非常に重いデータを使っているのか? おまけに24コマと言ってあったのに、全て30コマで撮られている。そんな問題だらけの素材を編集していると、イライラ。その上、やたらと窓外を車が通る。うるさーーーい!と窓を閉め、冷房に切り替え。日頃はこんなに車が通らないのによーとさらにイラつく。

そんなふうに午前中は怒り狂っていた。イライラが頂点。だが、いつも車はそこそも通っているのだ。編集作業になると五感が敏感になり、集中するので、乗用車が走るだけでもうるさいと感じるのである。ささいな部分もとらえて、撮影現場の空気を伝える編集をせねばならないので、車やバイクの音でも気になる。しかしやなー(横山やすし風)メイキング素材に昼飯休憩とかの映像が全く出てけーへん!。つまり、担当者も一緒に飯食って、昼休みは休憩。カメラを置いて休んでいたのだ。

「メイキングに休息はない!」というのが、合言葉のようなものだが、彼はそう考えていなかったのだろう。ワークショップなどでも、やる気を見せない俳優たちがよく来る。せっかくのチャンスなのに、おとなしく、手も挙げず、質問もしないで、言われたことだけをする若者が多い。先のメイキング担当者も「将来は映画監督になりたい」といい、ワークショップに来る人たちも「プロとして成功したい!」と思っているのに、本気を見せず、何か余裕を残し、隙あらば手を抜こうとする。

アルバイトと同じ対応。しかし、そんな若者を育てたのは日本の教育制度なのだ。そんなことを考えながら、熱いお茶を飲む。冷たいものばかりじゃ、体がだるくなる。編集するのは、格闘技と同じ。自分を追い詰め、集中し、体調を整え、他のことを考えないようにして、作品世界に入り込み、全力でその世界を伝える戦いをすること。だが、あっというまに今日も日が暮れる。。。



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