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映画「ミッドナイトバス」上映時間は2時間39分だが夢中で観た! [映画感想]

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先日、有楽町スバル座で映画を観た。地味な物語だが心に染みるともていい作品で、オープニングから退屈することなく観てしまう。終了後に時計を見ると、何と上映時間が2時間40分ほどあった。調べると2時間39分。かなり長尺だった。が、長さを感じさせず、何度も涙が零れる感動の家族物語。派手な見せ場もないのに、その絆をせつせつと描くことで、いろんなことを考えさせられた。とても上映時間が2時間39分とは思えなかった。


映画批評を見ていて思うのだが、よく「長過ぎる」「映画は2時間以内であるべき」「あと15分カットできるな」とかいうコメントを見るたびに、ため息が出る。というのは物語には1時間半で描けるものもあるが、4時間かけないと描けないものもある。4時間でも退屈させない物語もあるし、1時間半でも退屈な物語もある。

要はクオリティなのだ。僕の映画も2時間を超えるものが多い。「青い青い空」は2時間10分。「向日葵の丘」は2時間20分。今回の「明日にかける橋」も2時間10分くらいになりそうだ。だが、観た人の多くは「退屈させない感動の物語で何度も涙溢れた」といってくれる。もちろん、中には「長過ぎて退屈した」という人もいるが、詳しく聞くと、そもそも物語の題材に興味が持てなかったというもの。上映時間ではなく題材が問題だったのだ。

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ある映画を観た友人。「上映時間が長い!」という種の批判をしていた。そして「あと20分は切れるシーンがあるなあ」と、よく映画レビューに書かれているようなことをいうので「だったら、どこを切ればいいと思う?」と聞いてみた。「***のシーンはなくてもいいよなあ」というが、そこがないと辻褄が合わなくなる。「****はいらない」いえいえ、そこがないと主人公の背景が分からない。

「とにかく長いの!」と言われた。分かったことは「20分は切れる」と具体的にいうが、それは全て必要なシーン。つまり「それらのシーンがなくても成立する。だから、カットできる」ということではなく「あと20分早く終われば、もっと早く映画館を出られたのになあ」ということなのだ。「20分カットしたら、映画がおもしろくなる」とか、「無駄なシーンが20分もある」ということではないのだ。

20分とか具体的な数字を上げるので、細かく見ているんだなあ〜と思ったら、何ら明確な数字ではなく、要はその映画の題材に興味がなかっただけ。それを時間のせいにしていた。そんなふうに考えると、やはり映画の善し悪しは時間の長さではなく、中身なのだ。4時間かかる物語を2時間でやってもクオリティが下がるだけ。1時間半で出来るストーリーを2時間かけるとダラダラする。そこがポイントなのだ。

その意味で2時間39分の「ミッドナイトバス」もそれだけの時間が必要な物語であり、退屈させないで一気に見てしまったのは、クオリティが高いということ。お勧めです。


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