SSブログ

明日にかける橋ー編集日記 連続活劇のスタイルも取り入れる? [「明日」編集]

23116745_1673211549419809_2988085917519919175_o.jpg

昨夜も午前2時頃まで作業。今朝も間もなく作業をスタートする。現在、後半戦。それもクライマックスの粗編集を続けている。結構、盛り上がるので編集していて楽しい。このパートはまさに連続活劇である。

連続活劇というのはクリフハンガームービーとも言われ、映画がまだ短編を複数上映していた1930年代(?)に流行ったジャンル。それを復活させたのがスピルバーグの「インディ・ジョーンズ」シリーズである。「スターウォーズ」や「バック・トウ・ザ・フューチャー」もそのスタイルを持ち込んでいた。

日本でも実はそのスタイルを持ったドラマが昔はたくさんあった。白黒時代のテレビドラマ「月光仮面」「少年ジェット」「海底人8823」等がそうだ。「果たして、運命はいかに!」で次回に続くというスタイル。漫画でいうと石ノ森章太郎や永井豪もそのスタイルのものが多い。というか、そもそもが手塚治虫である。

たぶん、手塚さんも昔の連続活劇を見て、その種のスタイルを漫画に取り入れたのだと思える。僕もその手の作品が大好き。アメリカのテレビドラマ「24」もそれに準じる手法なのだろう。単なるアクションものではなく、謎、旅立ち、危機、友情、恋、絶体絶命、脱出、罠、大逆転、大団円という展開。ハラハラドキドキしながら、主人公を応援せずにいられなくなる。そもそもで言えば「西遊記」も連続活劇だろう。

しかし、今回の「明日にかける橋」は家族ドラマ。「え?何で連続活劇?」と思われる方もいるだろう。物語というのはいろんな要素がある。例えば「刑事ジョンブック 目撃者」は刑事ものなのだが、基本はラブストーリーであり、親子の話でもある。そして西部劇である。それが見事に融和。名作となっていた。まあ「目撃者」のモデルとなったであろう西部劇「シェーン」も単なる西部劇ではない。

その「シェーン」をモデルにした日本映画が「遥かなる山の油呼び声」(山田洋次監督、高倉健)だ。そんなふうに別のジャンルのスタイルや手法を持ち込むことでひと味違う物語になる。今回は一部に「刑事ドラマ」パートががある。「あぶない刑事」や「太陽にほえろ」的なものではなく、連続活劇的演出を取り入れてみた。

実は本来、僕が一番好きなスタイルなのだが、これまでの3作品ではそれを全く実践していない。唯一が「ストロベリーフィールズ」だけ。「果たしてマキの運命やいかに?」「そして理沙は夕陽を見つめることができるのだろうか?」「乞う、ご期待」という演出をした。ー青春映画なのだけど。それがとても好評で連続活劇スタイルなのに涙と感動が倍増した。

その意味で今回は12年振りの連続活劇演出を取り入れた。「果たして、みゆきは弟を助けることができるのありましょうか?」「そして、未来の父母の運命やいかに?」という感じだ。それで思い出したが、その種の元祖が子供の頃に見た「新・八犬伝」だ。NHKで夕方から毎日放送していた人形劇。

ハラハラドキドキしながら、毎日テレビにかじりついていたのを思い出す。坂本九さんのナレーションが素晴らしかった「波瀾万丈、荒唐無稽。謎はますます深まって、果たして犬塚志乃は無事、名刀村雨を取り戻すことができるのでしょうか? 次回より始まる第4部琉球篇に御期待ください」という名調子を今も覚えている。話がそれたが、そんなスタイルも少しばかり取り入れて編集作業はまだまだ続く。


小.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。