明日にかける橋ー編集日記 やはり編集モードに戻れない!? [「明日」編集]
パンフレット会議でかなり声を出して話してしまったので、脳がトーキング・モードになってしまった。翌日、編集に戻ろうとしたが、切り替えが効かず、作業に入れない。まあ、シナリオを書くときもそうだけど、その辺のことを説明しても分かってもらえないことが多い。
「要はさぼりたい訳だ?」「言い訳しているだけだろ?」「文句言わずにさっさと仕事しろ」とか、昔はよくそう言われた。ただ、以前に無理に作業したことがある。が、結局、あとで見直すとよくなくて、全部やり直したことがある。やはり霊(?)が降りて来ないとダメなのだ。
まあ、霊とかいうから余計に分かり辛いが今回、編集しながら自分を見つめるという作業をしている。いつも夢中で編集してあとでそのときの記憶がないことが多いからだ。まさに霊が降りて来て編集をしてくれたような感じだが、まじめに解説すると、俳優がある役を演じているのに近い感覚なんじゃないか?
監督は撮影現場のことはよく覚えているが、俳優は思い出せないという人がときどきいる。もの凄い集中力で演じると覚えていないようだ。別のいい方をすると、撮影期間は別人になっているからかもしれない。編集も同じで登場人物に感情移入して物語や人生を見つめるので、自分でなくなっているのだろう。
そんな感覚に嵌ることでいい編集ができるのだ。よく「取り憑かれたようだ」とかいうが、まさにそんなときにいい芝居も出来、いい物語が書け、よい編集ができる。そのためにタイトルマッチ前のボクサーのように自分を追い込み、人と会わないようにして、電話も禁止。その世界に入り込むことが大事。
一昨日は1989年の世界に住む自分が久々に2017年に戻って来たような感覚だったのだが、人と接した事で2017年の住人になってしまった。もう一度、1989年に戻らなければ.....「土曜日の実験室ーーー」ではないが、「1989年の教室ーーー」に戻れるように本日は努力する。
2017-10-22 09:01
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