2年前に撮ってもらった写真。辛い思いが込み上げる。 [思い出]
下の写真を撮ってくれたのはニュー八王子シネマの支配人だった中島さん。2年前の今日、「向日葵の丘」舞台挨拶後に撮影した写真。その中島さんが先日亡くなっていたことを知りショックを受けた。
彼との出会いは「朝日のあたる家」だ。原発事故を題材とした映画だったので上映拒否する映画館が多かった。とはいえ、そのことが反発を呼び「だったらウチで上映しよう!」という心ある映画館の支配人たちが手を上げて全国23館で上映されたのだが、その内の1館が中島さんが当時支配人をしていた沼津のジョイランドシネマだった。
「朝日」は静岡県湖西市で撮影されながら、静岡県で上映された映画館は中島さんの沼津のみ。静岡市内の映画館は皆拒否という中、勇気ある決断。公開に踏み切ってくれた。地元の応援もあり大ヒット。その年1番の興行成績を上げ、お正月をまたいで3週間のロングランとなった。
その後、中島さんはニュー八王子シネマに移り、「向日葵の丘」はなんとゼロ号試写に来てくれた。映画を見た彼は大感動「必ず、ウチでやります!」といってくれた。その約束通り2年前の今日。八王子公開。舞台挨拶にも呼んでくれた。そのときの写真が上。
「向日葵」も3週間上映してくれた。八王子で3週はきつい。大ヒットする映画でも2週間程度。聞くとこう答えてくれた。「この映画館にくればいい映画をやっている。それをアピールしたい。そのために『向日葵の丘』は最適の映画ですよ」
嬉しかった。映画愛を感じた。その中島さんが亡くなった。彼は背が高く、禿げているので、恰幅もよく、いい歳に見えるが僕よりもずっと若い。「インディジョーンズ最後の聖戦」を見たのが高校生と聞いて驚いた。そんな方が亡くなるなんて....。
今回の「明日にかける橋」も中島さんに見てほしかった。きっと喜んでくれたに違いない。何だか「向日葵の丘」の梶原支配人のようだ...。そんな中島さんが天国から見れるように「明日にかける」完成させ多くの人に見てもらいたい。
2017-10-17 08:55
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