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明日にかける橋ー編集日記 ようやく作業が進み始める。 [「明日」編集]

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先日は書き出しがうまく行かず、結局半日以上も無駄にしてしまった。翌日にそれをやり直し、データをDVDに変換。大型モニターで見た。色彩。構図。とてもいい感じ。カメラマンの腕が冴える。

ただ「このカットはもっと長めに撮っておけばよかった...」という反省もいくつか見つかる。毎回、そうだが、ラッシュを見ると反省の連続。理由はやはり、時間がなかったこと。その日の内に撮り切らなければならない場面がゴマンとあったので、焦りから気が回っていないときがあった。

しかし、俳優陣はかなりいい。毎回、慎重には慎重を重ねてキャスティングする。それでも予想を下回る人がいる。期待を裏切る人もいる。その理由も毎回考えるのだが、初めての人の場合。心中まで見極めが着かないということがある。プロなのである程度の芝居をしてくれるが、お仕事のひとつ。軽い気持ちで現場に来る。その手の俳優がときどきいる。

そしてプライベートで悩みがあり、実力を出し切れない俳優。これはもうプロ失格なのだが、若い女性に多い。恋人と喧嘩したとか何とか。あと、事務所があれこれ現場でうるさく言うこと。僕の現場ではほとんどないが、マネージャーがあれこれ監督やカメラマンに注文を付けることで皆、やる気をなくし、その俳優の魅力を引き出せなくなる場合。勘違い甚だしい。主役のマネージャーだとスタッフも面と向かって怒らないが「俺たちに注文付ける前に俳優を教育しておけ!」と思え現場の空気も悪くなる。

他にもいろいろあるが、結果としてその俳優は役を演じきれないことがある。実力だけでなくプライベートもある程度知らないと、そこまで見抜けないので、外れることがたまにあるのだけど、今回は全員がよかった。この人はハズレ!というのは皆無。ラッシュ映像を見ていても皆、魅力的。

自分の役を理解していて、もの凄く真剣に演じている。タレントの場合。俳優業はアルバイトと考える人もいて、学芸会のノリで現場に来ることがある。一番許せないタイプ。命賭けて芝居しろ!と言いたくなる。そんなタイプも今回は1人もいない。長い台詞も完璧に覚えて撮影に挑んでくれた。ラッシュを見ていて改めてそう感じた。

次回はそんな俳優たちのことも少し書いてみたい。


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