●明日にかける橋ー編集日記 本編映像が順番に上がって来る。 [「明日」編集]
以前にも書いたが昔、映画がフィルムで撮られていた頃は「現像」という作業が必要で、撮影したものがすぐに観られる訳ではなかった。
しかし、デジタル化時代を迎えて現像が必要なくなったので、撮影した映像は宿舎に戻ってすぐに見られるようになった。それがさらに進化した今、撮影したものをすぐには観られるが、それをカラー処理することで美しい色を引き出すという作業が必要になる。
これはクオリティの向上ではあるが、フィルム時代に少し戻った気もする。撮影が終わってすぐに編集にはかかれず、まずカラー処理をしてもらってから編集なのだ。だが、その方がより美しい映像。待たねばならない。
さらに今回は撮影した映像と、俳優の台詞を別データとして保存した。いろいろ理由があるのだが、その2つを合わせる作業も必要。これがなかなか大変。1秒どころか1コマずれるだけでも違和感が生まれる。何十時間、何百時間もある素材の全ての「映像」と「音」を合わせるのは、もの凄く大変で時間のかかる作業。
それをあるスタッフが撮影直後からやってくれている。僕がやったら何ヶ月もかかる仕事。感謝。カラー処理。映像と音とのシンクロ(同調)が終わった素材が順に送られて来る。なかなか、時間がかかるので、まだ物語の最初の方の場面しか来ていないが、それを現在、確認していく作業をしている。
先日、送られて来たのは朝の登校シーン。ロケ地は森町。僕が倉ストリートと呼ぶ素敵な路地。そこを女子高生たちが歩く。本編映像を紹介。画面をiPhoneで撮ったものなので画質は悪いが、雰囲気は伝わるだろう。カチンコを持っているのが演出部のサード君。その向こうで待機するのが、市民俳優の皆さん。さあ、どんなシーンになるのかな?
2017-09-28 19:42
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