SSブログ

明日にかける橋ー撮影後 燃え尽き症候群と疲労困憊の中 [9月ー2017]

21414935_1608893719184926_6279682865881428419_o.jpg

クランクアップして10日ほどが過ぎた。僕はカメラマンと共にその後2日ほど風景撮りを続けたが、それでも1週間が経つ。そして帰京。しかし、未だに毎晩、撮影の夢を見る。こんな感じだ。「監督!俳優が誰もいません。今日は撮影できません!」と演出部に言われて呆然とする夢。大雨で撮影ができず、唖然として宿舎から空を見上げる夢とか、そんなのばかり。

わーーー!と目が覚めて「今日も撮影せねば!」布団を撥ね除けて、宿舎ではなく、自分のアパートであることに気付く。あー撮影...終わったんだ....そんなことが、撮影終了以来10日以上も続いている。

ベトナム戦争から帰った兵士がアメリカの自宅に戻っているのに、戦場の夢を見てうなされるという話を聞くが、それに近いものだろう。強烈な体験というのは、それが過ぎ去っても記憶や心に残り、その恐怖や緊張感が続いてしまうのだろう。

そして、住み慣れた部屋が自分の部屋ではないように思えて、町も道は知っているけど何かヘン?というもの凄い違和感を持ってしまう。こんなところでコンビニで買い物をしていていいのか?という気持ちなったり(撮影は終わっているのに)何か空虚な気持ちになり、自分は何をしているんだろう?と考えたり。これらも撮影の後遺症だろう。いわゆる燃え尽き症候群。毎回、そこから抜け出すまでに月日が必要。

そして疲労困憊。毎回、撮影前に医者に行くと「過労死するから休みなさい!」と言われるので、最近は行かない。が、撮影直後は立っているのも精一杯。帰京して数日は寝続けたが、さすが後片付けや連絡報告があるので行動を開始した。まずは渋谷に行き、あと処理。

ただ、見慣れた渋谷の町もどこか違和感を感じるのだがーPと後片付け&反省会。スタッフが立て替えた制作費の清算もスタート。同時に年末の地元上映会の段取り。チラシ&ポスターのデザイン。来年の東京公開。宣伝方針。今月末のスタッフへのギャラ支払いの準備。いろんなことが同時進行。

しかし、未だ疲労困憊なのに朝は撮影時と同じに午前5時に目が覚める。そのくせ、撮影時は午前2時3時に寝ていたのに、昼過ぎに横になると眠ってしまったり、早い時間にダウンしたり。編集作業も準備を始めた。編集は3ヶ月に及ぶ戦い。いつまでも倒れてはいられない。ここからが撮影以上の精神力の死闘が始まる。


21316536_1606805146060450_136351002334616506_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。