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映画のタイトルを決める時。様々な観点からベストを選ぶ? [映画業界物語]

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映画のタイトルを決める時。様々な観点からベストを選ぶ?

映画のタイトルを選ぶとき。多くの人が集まり、一番支持があるものを選ぶのはダメという話を前回書いた。趣味嗜好だけで選んでしまう。みんながいいというものより「皆が嫌いではない」になりがち、それは最大公約数。多くの人にアピールしない。アートというのは不思議なもの。だが、論理的に考えることもできる。

僕がタイトルを決める時。考えることがいくつかある。まず、物語を象徴しているか? タイトルと結びつくか?だ。「明日にかける橋」は時間を超える「橋」が出てくる。「向日葵の丘」は向日葵が咲く丘がキーになる。そんな風に物語と関連する言葉があることを重要視する。

次に覚えやすいか? 人はなかなかタイトルを覚えてくれない。なのに長いもの、ややこしいものにすると、さらに覚えてくれない。覚えてもらうには印象的な言葉や物語をイメージさせるものが大事。

「深夜にようこそ」というタイトル。何で深夜なのにようこそなの?迷惑じゃないか?と思うが、それがコンビニの話と分かれば「なるほど」と思える。そんな風に何で?と思わせることも大事。「東京の日本人」だと当たり前だが、「巴里のアメリカ人」だと、ドラマが生まれる。

3番目に大事なのはお客さんの印象。僕の映画は家族で見られるものが多いので、「殺人」とか「戦慄」とかいう言葉は使わないようにする。「恐怖」「殺人」とかも同様。おばあちゃんが「恐怖の殺人者」見てきたよ!とは言いづらい。子供も同様。残酷な映画だと思えてしまう。だから、文芸調のタイトルにして、誰でも憚らずにタイトルが言えるものを選ぶようにしている。

最近、好評だったのが「19**年」シリーズ。「明日にかける橋」が「1998年の想い出」「向日葵の丘」が「1983年夏」それぞれがサブタイトルである。単に「明日にかける橋」だけでなく「1989年」がつくことで、当時の物語と分かる。その時代を知る人は懐かしいと感じるし、知らない人でもバブル時代。日本が元気だった時代とか想像することができる。

そんな風にタイトルを聞くだけで「ああ、そういう物語ね」と思ってもらうことも大事。そんな風に趣味嗜好だけで選ぶと「これが好き」「これは嫌い」になり結論が出ずらい。そうではなく映画のターゲット。宣伝方法。内容が伝わるか?という観点から考えることが大事なのだ。


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映画のタイトルの決める時。気をつけること。民主主義ではいけない!? [映画業界物語]

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映画のタイトルの決める時。気をつけること。民主主義ではいけない!?

みんなで決めない!ということ。え?何で?と思う人も多いだろう。「民主主義の社会なんだから皆で決めるべきだ」とかいう人もいるだろう。しかし、映画とか音楽とかクリエイティブなものに民主主義を持ち込むと失敗することが多い。

学生時代に8ミリで映画を作ろう!という時に、みんなでタイトルを決めようとした。それぞれが思いついたタイトルをあげる。それらには個人の趣味が出る。例えば天国が舞台の映画なので「ヘブンストーリー」いやいや、漢字がいいと「天国物語」今時は英語だよと「H EVEVN STORY」それならまだ共通点があるが「雲の上の人たち」「あの世の日々」「死んだらこーなった」とか、同じ物語でも、個人によって「このタイトルがいい」というのは違う。

また、その中からどれが一番いいか?というと、ある人は「これが最高だ」別の人は「こちらの方が上だ」「いやいや、こちらだろう」と議論になるが、そのほとどが趣味と感性で選んだだけ。「これがいい」「これは良くない」というのを好きか嫌いだけで判断している。これでは決まらない。最終的に選ばれるのは大抵、最大公約数となる。

「皆が好き」ではなく「嫌いない人が少ない」といなりがち。良くないものではなく、悪くないもの。批判が少ないもの。「まあ、これが一番無難ということで」と選ばれることが多い。そうしないと1つを選ぶことができない。

そんなタイトルは多くに支持されない。所詮、最大公約数なのだ。それより仲間の中で1人が「絶対にこれだー」というもの。他、全員が「えー」というものを選んだ方が浸透するタイトルになることが多い。

1人が熱烈支持すれば、同じように強く支持する人が他にもいるということなのだ。10人の1人が支持ということは、1万人で1000人が支持ということ。これは歌でも、物語でも同じ。みんなで選んだものは、世に出すと支持されない。誰かの熱い思いがある作品が支持されることが多い。アートは民主主義で選べないのだ。

実は別の尺度もある。先の例は学生なので、趣味嗜好で揉め議論ができない。そんな時の尺度。また別の機会に紹介する。


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浜松が舞台の青春書道映画「青い青い空」=豪華キャストの感動作! [My Movies]

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「青い青い空」(2010年)

 出演:相葉香凛・草刈麻有・波岡一喜・鈴木砂羽・袴田吉彦・藤田朋子・長門裕之・松坂慶子 

 監督&脚本: 太田隆文(第2回作品)

浜松を舞台にした涙と感動の青春書道映画!

2011年の書道映画ブームのきっかけとなった作品。2010年にロケ地浜松市で大ヒット4ヶ月に及ぶロングラン。涙と感動の映画と話題になり、3万人を動員。

翌2011年に東京公開されたが、5日目に東日本大震災で上映中止。全国公開も行なわれずに終了。幻の作品となった。が、その感動的な物語からDVD化の声が絶えず、太田監督の新作「向日葵の丘」のヒットを機会に待望の発売が決定した。

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ジャパン・フィルム・フェスティバル・LA 2011招待作品 

ふじの国映画祭2017招待作品

DVDは宅配ゲオ等でレンタル中

 監督ブログ=>http://takafumiota08.blog.so-net.ne.jp

 予告編=>https://youtu.be/3qK8Q8o-pyY



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「男たちの旅路」の脚本家・山田太一さんから学んだこと? [映画業界物語]

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「男たちの旅路」の脚本家・山田太一さんから学んだこと?

山田太一さん。大好きな脚本家で、学生時代はテレビ欄で彼の名前を見つけたら必ず、そのドラマを見ていた。オリジナル脚本。名作ばかり。「男たちの旅路」「ふぞろいの林檎たち」「沿線地図」「岸辺のアルバム」「輝きたいの」「時には一緒に」「早春スケッチブック」「深夜にようこそ」どれも凶悪な犯罪や大きな事件の起こらない日常の物語。なのにハラハラドキドキして、見ずにいられない面白さ。

時には考え込み、自身を振り返ってしまう。打ちのめされ涙が止まらないことも。倉本聰や市川森一らも活躍した時代で、テレビドラマが完全に映画を超えていた。入場料を払っても、それらを超える感動ドラマを映画館で見ることはできなかった。脚本家たちが素晴らしいドラマを次々に生み出したのだ。

そんな山田太一さん。どうやってあんな凄い脚本を書いたのか? 彼のエッセイやインタビューを読み漁り、その答えを探した。まず、徹底的な取材。彼のドラマを見れば分かるが、背景となる会社や仕事を非常に詳しく調べ描いている。「男たち」ではガードマン会社。「深夜に」はコンビニ。さらに学生の気持ち。老人の気持ち。主婦の気持ち。見ている同じ層が「あー一緒、一緒!」と共感してしまう。

当時40代だった山田太一さんがどうやって、10代の女子高生の気持ちを理解し描くのか?と思っていたが、通勤電車で話す女子高生たちの会話に耳を傾けて取材したそうだ。そして、あれこれ取材したものを一度、全て忘れてシナリオを書く。情報に囚われると物語が死んでしまうという。そして、書くべきドラマに近い映画をビデオで見まくる。そうやって物語の世界に入り込んで、一気にシナリオを書く。という手法。

僕もそれを学生時代から実践。プロになった今も続けている。ただ、映画を見て、その世界に埋没すると、そこから帰って来れなくなることがある。日常生活に支障を来す。神経過敏になっているので、人との接触やコミニュケーションが難しい。

これは俳優が役を演じているときに近い状態だろう。追い詰められやけっぱちになるヤクザを演じると、その撮影の間、俳優は常に役と同じ気持ちになってしまうことがあるという。「いつも陽気でいい人なのに、最近変ね」と思われる。その切り替えが大変。アルパチーノは撮影が終わっても、役を引きずり、自分に戻れなくて苦しむという。麻薬中毒患者を演じた「悲しみの街角」ゲイの街に潜入する刑事を演じた「クルージング」想像しただけでも大変。

シナリオを書くときも同じ。だから、その期間はなるべく人と会わない。電話しない。メールも出さない。主人公が怒り狂っている場面を描いているとき、電話が来たら大変なことになる。でも、書くのは最後の作業。まずは物語の世界観を作るために、あれこれ映画を見る。山田方式。今も実践している。


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映画タイトルを決める上で大切なこと(その2)目で見て、耳で聞く? [映画業界物語]

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映画タイトルを決める上で大切なこと(その2)目で見て、耳で聞く?

映画のタイトルを決める上で大切なことを前回紹介した。他にもいろいろある。目で見ていい時(タイトルを文字で読む時)の印象。声に出して耳で聞いた時の両方が大事だ。

「コロンボ」のタイトルで「パイルDー3の壁」というのがある。文字で読めば犯罪の証拠となる何か?という感じと「壁」が犯人を捕まえる上での大きな問題をイメージしていると思える。が、耳で聞くと違う「ぱいるでぃさんのかべ」ーなんのことだか分からない。ある人は「パイル爺さんの壁」と聞こえたらしく、ミステリーらしくないなあと思ったらしい。

耳で聞いても「いいな」と感じことも大切なのだ。その際に濁音が入っていると力強く、タイトルしていいと言われる。「ゴジラ」=「ジ」「用心棒」=「じんぼう」「大脱走」=「だいだっそう」もちろん濁音のないタイトルで名作もあるが、良いタイトル。覚えやすいタイトルにはいろいろ法則もある(これは前回紹介)

「風と共に去りぬ」がもし「南北戦争」というタイトルなら、文劇作品でもロマンス少なめの物語に思えてしまう。「2001年 宇宙の旅」も単に「宇宙の旅」だと、リアルなSFではなく、ファンタジックな冒険ものだと思えるだろう。同じような意味でサブタイトルが補足するものもある。

「俺たちに明日はない」は「ボニーとクライド」女性の名前が入ることで単なるギャング映画でない感じがする。「男はつらいよ」だって「奮闘編」とかいうのより「ハイビスカスの花」とか「寅次郎 忘れな草」とかの方がどんなエピソードか思い出しやすい。あと、タイトルはタイトルだけで考えてはいけない。ポスターのビジュアルとのマッチングも大事。

「ジョーズ」は今でこそ「サメ」だと分かるが、本来は「アゴ」のこと。それをあのサメが海から出てくるイラストイメージで「ジョーズ」の印象が刻まれた。「ジュラシックパーク」だって、タイトルだけだとよく分からない。あの恐竜の骨のイラストがあるから認識できた。ジュラシックはジュラ紀のこと。でも、恐竜が繁栄したのは白亜紀。でも、原作のマイケルクライトンは「白亜紀パーク」ではゴロが悪いのでジュラ紀にしたという。

話が逸れたが、ビジュアルとの兼ね合いも大きく、タイトルだけ聞いてピンと来なくてもビジュアルがあるとこで、伝わるものもある。言葉や文字だけに囚われてタイトルを決めてはいけない。


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本日はこれ!芳根京子出演「記憶屋」 [ドラマ感想]

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本日はこれ!芳根京子出演「記憶屋」

僕の監督作「向日葵の丘」で主人公・多香子の高校時代を演じてもらったあと、大ブレイクしている芳根京子さん。出演作の「記憶屋」を見る。辛い記憶を消してくれる記憶屋をめぐるミステリータッチの物語。連続殺人とかではなく、記憶をめぐるドラマであるところに興味惹かれた。

僕も「記憶」ということ。よく考える。辛い記憶。嬉しい記憶。忘れたい記憶。忘れてはいけない記憶。でも、どれも形として残されることはなく、人が死ねば失われていく。また、その記憶を共有する者がいることの嬉しさ。悲しさ。記憶は人を支えるが、重い十字架ともなる。それをドラマにしているところとてもうまい。芳根も芳根らしくて良かった。

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シナリオの書き方。太田組ではこんな風。=え?そうなの!という意外な方法論? [映画業界物語]

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シナリオの書き方。太田組ではこんな風。=え?そうなの!という意外な方法論?

シナリオの書き方。太田組スペシャルとも言える方法がある。例えば「明日にかける橋」はタイムスリップ物語。主人公が死んだ弟を助けに行く。そのことで大嫌いだった両親に会う。となると、必要な役は主人公、父、母、弟だ。あと、過去の世界で助けてくれる人も必要。「バック・トウ・ザ・フューチャー」でいうとドクの役である。

そこまで考えたら物語の細かい部分に進まず。キャスティングを考える。お母さんは幼い息子が死んだことで塞ぎ込み、おかしくなる設定。俳優なら誰が相応しいか? お母さん役ができる30ー50代の俳優さんは数多くいる。その中で壊れていく悲しい母が演じられるのは?と考えて、前作「向日葵の丘」に出てもらった田中美里さんを思い出す。

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あの時も素晴らしい芝居を見せてくれたが、美里さん曰く「普通は元気なところがあり、病気になり、入院してとなるのに、いきなり病室のシーンからスタートするので大変でした」では、いきなり病室であれだけの名演技だったのだから、順を追えば持って素晴らしい演技のはずと、美里さんイメージで役を考えた。悲しい場面はもう安心。でも、それだけでは前作と同じ。

そこで元気な部分を作ろう。美里さんは「ゴジラ」シリーズにも出ているし、強い役が多い。それも入れようと、剣道の師範という役を考えた。一つには僕が知っている武道にしたかった。柔道は「ストロベリー」で使ったので、剣道。ちょこっとだけ経験がある。剣道という設定ができたことで、クライマックスにあの場面が誕生した。

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そして美里さんは「言葉」の達人でもある。FM番組のパーソナリティを長年やっていること。朗読劇も見せてもらったこともあり、言葉表現に物凄い力がある女優さんだ。そこで母親の思いを長台詞で用意した。そのことで主人公のみゆきが母の思いを知る場面を作る。そうやって、その俳優さんの魅力、得意技?、特徴を役に生かして物語を作る。

ドク役は?と考える。日本のクリストファーロイド?ということで、いろんな芸人さんを考えたが、ベタはダメ。女性芸人さんも探したが、笑いを取るだけではなく、芝居が大事。アニメと実写の間で演じられる人と考えて、こちらも「向日葵」に出てもらった藤田朋子さんを思い出す。藤田さんがドクを演じればと考える。

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ドクには出来ない彼女の魅力も考えて、里美先生役を作り上げた。ほとんどが当て書き、オートクチュールなのだ。だから、どの俳優さんも他の映画と違う魅力を発揮する。が、鋭い人は気づいただろう。これは僕だけの方法論ではない。劇団の脚本家も同じようにして劇団員に合わせて物語を作る。要は舞台演劇の手法を映画に取り入れている。ただ、なかなかこれが真似されない。出来ない。なぜか?それはまた別の機会に書かせてもらう。


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俳優の魅力を引き出すシナリオ=その俳優に合わせて役を書く、役を直してしまう?! [映画業界物語]

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俳優の魅力を引き出すシナリオ=その俳優に合わせて役を書く、役を直してしまう?!

当て書きの話を書いたが、思い出すと太田組作品は当て書きが多い。「ストロベリーフィールズ」の主人公・なつみは当初、元気な優等生だった。が、佐津川愛美さんが決まってから、彼女の作品をあれこれ見て大きく直した。消極的で孤独な少女にした。周りからは「この段階で役を直してどうするの!」と厳しく言われたが、結果、彼女は見事な演技を見せ、完成したときには誰もが賞賛。役を直したことを誰も覚えていなかった。

それが最初だったと思うが、以降も俳優が決まると、その人の魅力が出るように役や台詞を直した。さらに一歩進み、特定の俳優さんに合わせて当て書き。前もって出演承諾はなし。当て書きしても、本人が気に入らなければアウト。でも、そんなスタイルで進めた。「青い青い空」の八代先生も当初は真面目な先生だったが、途中で関西のヤンキー兄ちゃんにした方が面白い!と思えた。

前作「ストロベリーフィールズ」で大活躍してくれた波岡一喜くんのイメージで書いた。「向日葵の丘」も出てもらえることはないだろうと思いつつ、常盤貴子さんのイメージで書いた、駄目元でお願いしたらオーケー。先の波岡くんも超多忙なの中。出演してくれた。「朝日のあたる家」も山本太郎さんで当て書き。こちらも出演いただけた。

彼らだけではない。僕の作品に2度目出演の方は皆、当て書きと思ってもらっていい。「向日葵」の保安官と「明日」の花火師を演じてくれた栩野さんも同様。おまけに毎回、名前は「ジョー」。「朝日」の斎藤とも子さんは関西弁ができると知り、当て書きで「向日葵」にも出て頂いた。俳優にとって、自分にピッタリな役と巡り合うことは難しい。自分の魅力が全開になる役はなかなか来ない。それならこちらが本人に合わせて役を作れば名演技ができるはず。それが太田組の発想である。


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ギラギラした個性派俳優がいなくなった日本映画を感じる [映画業界物語]

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ギラギラした個性派俳優がいなくなった日本映画を感じる

「悪名」シリーズ「兵隊やくざ」シリーズと1970年代初期の大映映画を続けて見ている。脇役がとても魅力的。子供の頃に見た映画やドラマで顔は知っているが、名前は知らない俳優さんたち。本当に素晴らしい。個性的で、胡散臭くて、ズルそうで、いかにもヤバイ感じ。上田吉二郎とか、中村鴈治郎とか、本当に凄い。1カットしか出ない女中さんまでいい。

そう考えると、今は日本映画の俳優層が薄くなったということ。あの時代は映画会社に大部屋というのがあり、東映なら川谷拓三とか、室戸日出男とかいう個性派がいた。それが映画界が斜陽で俳優をかかえなくなった(東宝は今もわずかに俳優を抱えている)俳優事務所はCMに出られるような二枚目、可愛子ばかりを育てるようになり、先の個性派が出て来なくなったのだろう。

東映1971年の映画。鶴田浩二主演の「博徒 外人部隊」も俳優陣が素晴らしい。安藤昇、小池朝雄、室戸日出男、渡瀬恒彦、若山富三郎、敵の暴力団組長が内田朝雄。出てくるだけで皆、胡散臭く、怖い。一つには時代もあるだろう。戦後からの復興期に育った日本人と、バブルを経験して、不況が続くとは言え、従順になることを教育された今日の日本人。違ってくるのも当然かもしれない。

ワークショップをやっていても、普通の兄ちゃんが多く。この人ならでは!の個性がないことがある。その意味で昨年11月は非常に個性的だったが、俳優は演技力も必要。その両方が欲しい。そんな意味を込めて、個性を持たない若手には個性を探し。個性ある人には演技力の伸ばし方。指導させてもらう。俳優の魅力を見いだすのは得意。次の日曜日に行う。


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次の日曜はワークショップ。なのに応募者少なめ!?=でも、参加者にとってはお得! [WS]

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来週の日曜はワークショップ。なのに応募者少なめ!?=でも、参加者にとってはお得!

いよいよ来週の今日がワークショップ。3年ぶりに開催した昨年の11月に続く第2回目。前回は年齢層が幅広く、個性派揃いで楽しかった。評判も良く、俳優諸氏は「気づかなかった自分の力や個性を確認できた」と好評。そう、俳優は自分のことがなかなか分からないもの。実力を磨くだけでなく、自分を知ることも大事なのだ。

こちらもいろんな俳優さんと出会えたこと。ありがたい、いざ、次回作!となった時に「あー今回のこと役。ワークショップに参加してくれた***君。ピッタリだよなあ」と言うことがよくある。もちろん、オーディションをすれば何百人でも集まるが、1人20分少々しか時間が取れない。本当に力を見極めにくい。その点、ワークショップは4時間ほどできるので、その俳優の個性、実力、適正といろいろ分かる。また、印象的だった参加者に合わせて役を書くこともある。

そんな訳でで3年前の参加者からは3人。次回作に出てもらった。皆、期待通りでありがたかった。やはり、オーディションと違い、ワークショップで出会った俳優は間違いがない。そんな訳でで毎回、10数名の応募があるのだが、今回、募集が1月と言うこともあるのか?応募者が少ない。以前に来てくれた***さんとか、来てくれるといいな〜もう一度、その力を確認したい。と思うのだが、応募がない。

まあ、参加者にすれば少数の方が何度もセリフを読む機会ができるし、より時間をかけた指導を受けられるのでお得ではある。そんな意味で今回は参加者にはプラスの大きいワークショップとなる予定だ。まだまだ、間に合うので我こそは!と思う方はぜひ、応募してほしい。お待ちしている。

詳しくはこちら=>https://cinematic-arts.blog.ss-blog.jp/2020-01-29



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俳優の長所と欠点。分析します!=太田組ワークショップのマル秘レッスン? 【参加者募集中】 [WS]

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俳優の長所と欠点。分析します!=太田組ワークショップの[マル秘]?レッスン? 参加者募集中

映画監督業は探偵に近いという話を書いたが、ワークショップでも同じだ。俳優という職業はセリフを覚えて、それをしゃべるだけのものではない。簡単にいうと自分を探す旅を続ける人たち。他人をあれこれ演じることにより、自分を見つけようとしているのだ。その自分を知ることで、より他人を演じることができる。また、自分に近い役を演じることでより魅力的になる。

だが、俳優のみならず、自分というのは一番分からない存在なのだ。例えば長所と短所。それを把握するだけでも難しい。ある若手女優さんと話をしていて「私は声が魅力だから」というのだが、それは長所ではなく短所。その声質のために損をしている。

ある俳優は見た目がパッとしない。本人は背が高くて、細身の方がかっこいいと思っている。世間ではそうだ。でも、俳優業なら見た目が悪い方が得。カッコイイ奴はたくさんいる。芸能界ではデブ、チビ、メガネが強い。内山君とか、伊集院とか、松村とか、どれだけテレビに出ている? 逆にカッコイイJ系のタレント。何人生き残っている?

それらは分かりやすい例だが、そんな風に自分の長所を短所だと思い込んでいる俳優も多い。そんな人たちが多いので、僕はワークショップ時に、長所、短所を分析。本人に伝える授業をしている。監督というのは往々にして自分のイメージする役に俳優を当てはめ、その上で足りないものを指摘することが多い。が、僕は逆。その俳優の良さを分析して、そのための役を書いたりする。

だから、太田組作品に出る俳優たちは主役から脇役まで皆、魅力的だとよく言われる。自分のイメージに近づけても100%にはならない。でも、本人の魅力を生かしたら他の誰にもできない100%な演技ができる。それをワークショップでもやっている。どんな俳優でも、経験があってもなくても、今、演技力がなくても、必ず長所がある。短所もある。それを分析し見つける。

それに気づくことで俳優は大いに成長するし、欠点の克服もできる。演技力を磨くということはそういうこと。興味ある人はぜひ、ワークショップに参加してほしい。2月9日に2回目を東京で開催。

詳しくは=>https://cinematic-arts.blog.ss-blog.jp/2020-01-22




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オーディションが苦手な俳優さん。監督にアピールする方法レッスンあり。参加者募集中! [WS]

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太田監督による俳優のためのワークショップ=オーディション対策レッスンって何するの?

ワークショップの2回目を2月上旬に行う。通常の監督なら、何かシナリオを用意して、それを俳優が演じ、監督が指導する。あるいはエチュードをするというパターンが多いが、僕の場合は少し風変わりだ。

まず、オーディション対策コーナー。多くの俳優はオーディションを受ける。「500回受けて1回小さな役がもらえれば上出来」とかと言われる。俳優業はなかなか大変。だが、それを選ぶ側。つまり、私の立場も大変なのだ。時は20分で5人を相手する。1人で割ると4分。そんな時間でその俳優の演技力を見抜けるもの?

つまり、短時間に自分の力を発揮できる俳優が認められるのがオーディション。30分くらいあれこれ話して、緊張が解けると実力が出る俳優もいる。そんな人が5分のオーディションで実力を発揮できるか?そんなこともあり、長時間できるワークショップを企画している。が、現実は短い時間でオーディション。それをどう克服するか?というレッスンもする。

オーディションでは最初自己紹介。次にセリフを読む。その自己紹介でも、ちょっと考えてやれば全然違うのに、それに気づかない俳優が多い。日本の学校や会社では目立つと嫌われる。が、映画の世界。芸能界は目立たないと消えて行く。なのに、多くの俳優はバイトの面接のような自己紹介をする。何より自分自身を把握、長所短所を理解していないこと。明確な目標を持っていないことまで全て見えてしまう。

その段階でセリフを読んでもらわなくてもアウト。なぜ、そこを事務所は教えないのか?とさえ思うが、マネージャーたちも監督視点でものを考えることができないからかもしれない。であれば、監督はどんな視点で、どんな観点で、どんな部分を見て、俳優を決めるか?それを把握してもらう。そのことでオーディションに対する取り組み方が変わり、評価されるはず。

詳しくは太田組マル秘条項なので書かないが、これはどのワークショップでもやっていない。他にも色々あるが、別の機会に紹介する。俳優として新たな飛躍をしたい人はぜひ、2月のワークショップに応募してほしい。

詳しくは=> https://cinematic-arts.blog.ss-blog.jp/2020-01-09



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待っていてもチャンスは来ない世界。監督業も俳優業も同じ=嫌われても動かなければダメだ。 [映画業界物語]

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待っていてもチャンスは来ない世界。監督業も俳優業も同じ=嫌われても動かなければダメだ。

アメリカから帰国、映画監督を目指し、

アルバイトをしながらシナリオを書いていて時期がある。当時というか、今でもそうだが、監督になる王道、近道というのはすでに閉ざされていた。映画会社に入り、10年助監督をしたら監督になれる。という映画黄金期のシステムは崩壊していた。

高校時代から日米の監督がどのようにして夢を掴んだか?を調べ、できることをしてみた。シナリオを書いて売り込むこと。あの「ロッキー」のスタローンはあのシナリオを書き、ユナイトに売り込んだ。自身が主演するという条件で。

最近でいうと、ある青年が自作のシナリオをワーナーブラザースに売り込み。監督も任せられた。それがクリストファーノーラン。映画は「バットマン ビギンズ」だ。「今までのバットマンは違う。これこそが本当のバットマンだ」とプレゼンしたらしい。だが、そんな売り込み日本人は苦手。また、飛び込みでは会ってもらえない。相手にしてもらえないことも多い。

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学生映画コンクールで賞を取るとか、

親が芸能人であるとか、何かがないと、なかなか認められない国。おまけに僕は営業が下手。話すのは得意だが、自分や自身の作品を売り込むのは苦手。広告代理店の友人とか見ていると、その辺がとても上手い。そもそも、クリエーターというのはそこが得意でない人が多い。作品を作るのと、それを売るのは別の資質だ。

「空手バカ一代」を読むと、極真会を作った大山倍達はカラテでは誰にも負けないが、本部建設の資金を集めるために、資産家にお願いして回るのが一番辛かったいう。その気持ち。とてもよく分かる。そんな時、島田紳助さんがテレビで言っていた。

「努力した奴は必ず売れる。

芸人は皆そうや。ただ、芸をする。笑わせるというだけではアカン。岡本夏生でもレースクイーンで人気出たけど、当時から自分の写真入ったテレフォンカード作って、仕事したスタッフさんに配ってた。またお願いしますと頭下げてた。ダチョウ倶楽部も努力した。どっちも絶対に売れると思てた。あいつら売れたやろ?努力せな売れへんねん」

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いいシナリオを書くだけではダメ。

懸賞に出して待っているだけでは無理。テレフォンカード配らなくても、いろんな人に会って、アピールして、覚えてもらう。監督業も同じだと感じた。それは俳優業も同じ。思い当たることが最近は多い。太田組に出演した若手。

その後、一度も連絡ない。こちらから電話しようと思ったけど、勘違いするといけないから止める。次も呼んでもらえると思っているのだろう。あるいは2年前のワークショップで気になった役者。今回も来れば...と思うが応募はない。知らないのか?前回、役がもらえなかったからか?彼らの思いは分かる。

「僕なんか連絡しても」

「何度も参加したら嫌がられるかも」

「迷惑じゃないだろうか?」


そう思っているはず。僕自身がそうだった。シナリオを見せてダメだしされたら、もう一度!とは言いずらかった。が、それでは何も変わらない事。あの頃に痛感した。動かなければだめ。足掻かなければいけない。


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太田組作品に出演する俳優が毎回、輝いている理由?=そもそもの始まりはあの国民的女優さん! [映画業界物語]

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太田組作品に出演する俳優が毎回、輝いている理由?=そもそもの始まりはあの国民的女優さん!

「太田組に出る俳優さんたち。毎回、魅力的ですよね。もともといい役者なのに、太田組では特に輝いている。その人の作品ベスト3に入るものが多い。何で太田監督の作品に出ると皆、輝くんですかね?」

これも時々聞かれる。嬉しい話だ。答えは先の記事で書いた通り。ほとんどの場合。その俳優さんに合わせた当て書きだから。その人が輝くような役にして、物語にしている。それでいて他の作品では見せない。見られなかった魅力を引き出す役にしてあるから。

ファッションでいえばオーダーメイド。その俳優に合わせてデザインし、身の丈を図った衣装なのだ。多くの場合。役という衣装が用意され、それを着れるように俳優が頑張る訳だが、努力だけでは行かないことがある。痩せることはできても、背を伸ばすことはできない。それを演劇学校では「どんな役でも演じられる俳優になれ!」と教えるが、できないものはできない。

それなら、その人の魅力が発揮できる役を用意した方が有効だと僕は考える。始まりは藤田朋子さんだった。ある日米合作映画でご一緒して、その後、僕が監督デビューしたら「太田さんの映画に出たい!」と言ってくれた。国民的俳優が僕の映画なんかに出ないでしょう?と最初は冗談だと思ったらマジというので、考えた。

先の法則に従い、彼女がかつて演じたことのない役。それでいて藤田朋子の魅力が全開になること。もちろん、物語の中に役として定着することは当然だ。これはルービックキューブの6面を同時にあわすような作業。5年ほど考え、藤田さんが出演した舞台をヒントにある役を思いつく。「向日葵の丘」のエリカである。帰国子女、映画が好き、お茶目、でも、悲しい過去を抱えている。「けど、多忙な女優さんだし、事務所に断られたらどうしよう?」と不安だったが、出演してくれた。

それもお願いしてもいないのに、髪を金髪に染めて熱演してくれた。髪の色を変えるというのは俳優にとって大変なことで、他の仕事に差し支える。にも関わらず、そこまでしてくれたのは役に対する熱いものがあったからだ。藤田さんは見事にエリカを演じてくれた。そのあと「次回もよろしくね!」と言ってもらえたので、次の作品でもシナリオの段階で藤田さんの役を考えた。これまでに演じたことのない。それでいて魅力的な....。前回は5年考えたが、時間がない。

朝起きてから寝るまで藤田さんの役を考える。何日も考える。そして思いついたのが、「バックトウザ・フューチャー」でいうドク(クリストファーロイド)の日本版とも言える。里美先生の役。「明日にかける橋」だ。ドクとは違う、泣かせる場面もある。これもあとで「ドクは一番美味しい役じゃない?」と喜んでくれたそうだ。

しかし、国民的俳優である藤田さんに出てもらえる意味は大きい。作品クオリティが確実に上がる。名優の力は絶大。ありがたい。そんなわけでシナリオを書くときは、毎回、今度も出てもらえるのなら、どんな役がいいか?で苦闘する。嬉しいことだが、大変な作業でもある。


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ワークショプで出会った実力派たち。何が決め手で映画出演になったのか? [映画業界物語]

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ワークショプで出会った実力派たち。何が決めてで映画出演になったのか?

前回のワークショップ。探していた人材を見つけた。40代おじさん。10代男の子。あと、怪しい役1人。もちろんずば抜けていい役者がいれば、その人に合わせた役を作るつもりだった。あるいはすでに上がっているシナリオに登場する役を、その俳優に合わせて直すことも考えていた。

が、基本はワークショップ。若い人たちの勉強になればと思っていた。実際にやる気ある人材が見つかり、撮影に参加してもらった。残念な例もある。以前、僕の映画に出てくれた俳優も参加していた。彼の実力はよく知っている。「来なくてもいいのに〜」と思ったが、芝居を見て感じた。

「別のキャラだが、今回のあの役も彼で行けるかな?」

他にも候補者がいたが、彼がダントツ。最終日に決戦で決めようと思ったら、彼は来なかった。それはもう実力ではなく運がないと言うこと。残ったメンバーの中から決める。残り候補者3人の内1人は来れないと連絡。残りは2人。が、その内の1人は早引きするといい。決戦ができず、残り1人に決定か?と思ったら、来れないはずの1人が来て決戦。彼が勝ち残った。本当に誰を選んでもいいくらいに実力派ばかり。最後は運だった。

若手の方も、決戦となった。

実力は互角。ルックスも互角。後日、スケジュールを聞くと片方がアウト。もう片方はオーケー。それで決まった。3人目はもう向かうところ敵なし。他に候補になる役者はいなかった。ただ、彼も実力がある訳ではない。キャラがいい。それでも彼の演技を実際に見れたことで確信を持てた。行けると。

そんなことで、それぞれに鈴木杏や田中美里、板尾創路と言うすごい面々と共演してもらった。事務所が大手とか、売れている俳優とか、過去に有名作に出ているとか言う俳優たちではないが、第一線の人たちに負けない芝居を見せてくれた。こんな風に探せば、できる役者たちはいる。が、小さな事務所にはオーデイション情報がいかないことが多い。だから、チャンスがない。

あるいは5分10分のオーディションで実力発揮できない俳優もいる。でも、変に器用な奴より、そんなタイプに本格派がいる。その意味で今の映画界はなかなかの人材が見つけにくい環境。だからワークショップの意味は大きい。今回も名もなき実力派との出会いを期待している。(写真は前回の様子)

参加者募集中=>https://cinematic-arts.blog.ss-blog.jp/2019-10-28



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